第599話 本当だったんだ!

 何かこう、「そうは言うけど……それ、本当?」みたいなことってあるじゃないですか。いきなり何の話だよ、って思われたでしょう。私もですね、うまく言い表せないんですよ。こういうの、なんて言うんでしょう。ある? 四字熟語とかそういうやつで。私の語彙力の問題だと思うんですが。


 まぁ、そんなことを書いても語彙力って勝手に上がってくれるもんじゃないので、このふわぁっとした感じで話を進めますけども。


 あっ、ちなみに前半はちょっと頭髪に関してデリケートな内容を含みます。その手の話題を目にしたくないという方は、いっそ今回の話をあきらめるか、目をつぶってだーっと下の方にスクロールさせてください。



 例えばですね、よく言うじゃないですか、


『人間は一日50本以上の髪が抜けている』とか。


 聞いたことねぇよ、って人もいるでしょうし、「50本? 100本じゃなくて?」って思っている人もいるかもしれません。まぁとにかく、人間は一日の中で実は結構自然に髪が抜けちゃってるんだぜ、って感じでとらえていただければOKです。


 絶対嘘だと思ってたんですよ。

 だって一日50本だとしたら、10日で500本なんですよ。20日で1000本なんですよ。いや、その分生えてきてるから、って話ではあるんですけど、いや、生えるっつっても、1センチ伸びんのに1ヶ月とかかかるからな? 追いつくわけねぇじゃん! 私の髪、1メーターくらいあるんだぞ? いや1メーターは言い過ぎだ。


 とにもかくにも、そう思っていたわけです。ただ、産後「こりゃあ50本どころの騒ぎじゃねぇな」ってレベルで抜けましたので、そういうこともあるんだな、と気づきました。


 さて、もう毛の話はおしまいです。もう大丈夫ですよ。

 

 それで、もう一つ信じられなかったことがあるんですよ。


『人間は寝ている間に1リットルくらい汗をかいている』


 これね。


 いや、もう絶対嘘じゃん、って。

 夏場ならまぁ、うん、まぁわからないでもないけど、それでも、1リットルの水をシーツにぶちまけるのとおんなじってことじゃないですか。でも、そんなにべちゃべちゃになってませんし(私が馬鹿だっていうのはここで十二分に伝わったかと思います)。

 いや、夏にしてもですよ? そんな絞れるほどべちゃべちゃでもないわけですよ。どこが1リットルだよ、って。


 そう考えていたわけです。


 しかし、


「いや、もしかして、これガチで1リットル汗をかいてる可能性あるぞ」って思った事件があるわけですよ。それでもまだ『可能性』とか言ってる辺りがほんと私です。


 ええと、ちょっとぼかして書きますけど、とんでもなく大きな地震があった時のことです。当時私と旦那が住んでいた秋田市も停電になりまして、こうもまっくらじゃ何も出来ないし、携帯の充電ももったいないから、もう寝ちゃおうぜ、ってなったわけです。ストーブもつけられなくてですね、二人で一緒のお布団に入るとはいえ、不安もあって寒くてですね。


 そこで、当時の会社から支給された防災バッグ(年々しょぼくなっていきましたが、我々はまだ色々入ったバッグがもらえてた)の中に入っていたアルミ(?)シートをお布団の上にかけてみることにしたわけです。パッケージにNASAが作っただか、NASAでも使ってるだか、とにかくNASAに何かしらの縁がありそうなことが書かれてました。頼むぜNASA! と、思いながら、それをかけて、「何か暖かい気がするね」みたいなことを言いながら寝まして。


 翌朝。


 かけていた布団が、もうべっちゃべちゃだったんですよ。

 えっ、何この水?! おねしょ……だとしても、濡れてる箇所がおかしい。シーツは確かそんな濡れてなくて、毛布とかも大丈夫。布団の外側と、アルミシートがべちゃべちゃなわけです。そこを狙っておねしょ出来るとしたら、ギネスですよ。そんなギネスはない。


 あれですね、汗が蒸発しようとしたものの、アルミシートに阻まれた、ってことですね。そりゃあ汗だって蒸発しますわ、っていう。


 だからね、いまではちゃんと信じてますよ。

 人間は寝てる時に1リットルくらい汗かいてるんだな、って。

 偉い学者さんとかが言うことって、やっぱり本当なんだな、って。


 さぁって、そんな馬鹿みたいなお話をしたわけですけど、いよいよ明日は600話!

 おいまじかよ。

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