第582話 リアタイしてないくせに……?
油断してましたね、世間ではシルバーウィークってやつだったらしいじゃないですか。
いつもはですね、週に2日お休みがありまして、2日働いて1日休み、3日働いて休み……というシフトになっているもので、それぞれのお休みの日に次の休みまでのストックを作っていたのです。平日はほら、なかなかPCカタカタ出来ませんからね。
そしたらこのシルバーウィークですよ。
私がお休みの日に皆いる! それは嬉しいけどストックが足りないっ! そして書けないっ!! そもそもネタもないっ!
そんなわけで大慌てで書きましたね。
というわけで、皆でお休みなのです。
何もなければ車を飛ばして県庁所在地の方まで行ったりですとか、そういうのも出来たんですけど、やはりまだ都会の方へ行くのはおっかなくて。
――え?
県庁所在地ったって秋田市だろ? 都会じゃないだろって?
なーにをおっしゃいますか。
秋田市にはスタバがあるんですよ? スタバがあるなら都会でしょうが!!
と、ここで声を荒らげても仕方ないですね。
遠出は厳しいし、都会は怖いし、ということで、近所のカラオケに行きました。子ども達は初カラオケです。娘はカラオケに行くと決まるや否や、大層な盛り上がりぶりでした(同い年のいとこがよく行ってて羨ましかったらしい)。
そんなこんなでやって来ました、カラオケです。
最近鬼滅の刃にハマった娘は『紅蓮華』を歌うと張り切っています。ママは漫画はおろかアニメも見たことがないので、その曲もほんのりしか知りません。娘もどうやら本編を見たというよりは、CMだったり、あとはキャラクターを知ってる、という感じのよう。
開始数十秒でフェイドアウトとなりました。
しかし、娘は「わたし、お姉さんの歌をうたったわ!」とご満悦。次はねぇー、プリキュアー、とノリノリです。
が。
息子です。
息子が全然乗らないのです。普段は何をしても「ぼくもー!」だったりするのですが、「ぼく、恥ずかしいから」とマイクを握ろうともしないのです。マジか。歌って踊れないとJの事務所には入れんぞ。いや、ジュノンボーイだから良いのか。
というわけで、せめて息子も楽しめるように(&宇部夫妻の趣味)特撮ソングをガンガン入れてやりました。もちろん本人映像のやつです。
ウルトラマン系のを入れると合いの手のように、
「あれはバードン!」
「あっ、タイラント!」
「マグマ星人だ!」
「ゴモラー!!!」
息子の一人怪獣早押しクイズが始まりました。
大丈夫? 楽しい? と何度も確認しましたが、彼は彼で楽しかったようです。でも、歌うのは恥ずかしいのだそう。誰に似たのかしら。
子ども達とのカラオケはもう基本的に接待カラオケですから、もともとアニソン特ソン大好きの宇部夫妻ではありますけど、選曲のポイントは「子ども達が知っているか否か」。それと「本人の映像があるか否か」。完全にキッズ仕様となっているわけです。
なので、私もウルトラマンや仮面ライダー、それからプリキュアを歌いまして、えー、あと他に何かあったっけ? えーと、えーと……あっ! ドラえもんがあるじゃん! ということで、
宇部「娘ちゃん、ママ、ドラえもん歌おうか?」
娘「うん!」
宇部「じゃあ、どのドラえもんが良いかな?」
娘「えーとねー」
宇部「どどどどどどどどどっドーラえもん(いまのやつ)?」
娘「そうじゃなくて」
宇部「しゃらららんら、ぼくのこっこーろにー(ひとつ前のやつ)?」
娘「それでもなくてー」
宇部「こんっなこっといっいなっ、でっきたっらいっいな(のぶ代ドラえもんのやつ)?」
娘「そうそう、それそれ。だってそれが本当のドラえもんのお歌でしょ」
宇部「これが本当の……?」
娘「当たり前デショ!」
お前、リアルタイムで見たこともないくせに……?!
DVDだけの付き合いのくせに、のぶ代ドラえもんこそが真のドラえもんだと認めていらっしゃる……?
じゃあお前、毎週見てる新ドラの方は偽物だと思ってるってこと?
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