第497話 プ? ク?
旦那の実家が自転車で5分くらいの距離にあるのです。旦那の職場でもあるので、毎朝旦那は子ども達を連れて実家に出勤します。そんで、息子はそこから学校へ行き、娘は少し遊んでから、ばあちゃんの運転で保育園へ。そんな生活をしております。
なので、子ども達は旦那の実家へ入る時、「ただいまー」なんて言ったりします。朝はおはようなんですけどね。
さて、ここまで距離が近く、嫁姑関係も良好となりますと、お裾分けなんてものもかなり頻繁にありまして。お姑さん、道の駅めぐりも大好きでですね、ああいうところの野菜って、たくさん入ってて安かったりするじゃないですか。多少不恰好だったりしてね。そんな見た目とかどうでも良いですから。腹に入れば一緒よ。
その昔、『そうめんカボチャ』なる謎のカボチャをいただいたりしましてね。ご存じですかね。切ってから茹でると、中の実が大根のツマみたいな感じに解れるんですよ。それをざるに上げて、シンプルにめんつゆとか、挽き肉のあんかけをかけたりしていただく、と。
結構未知の食材ってあるんだな、と気付くわけです。まぁ、私が無知なだけなんですけど。
ウチの実家って、定番の野菜しか登場しない家だったんですよ。パプリカとかオクラとか冬瓜とかそんなの出てきません。ブロッコリーすらギリギリでしたから。カリフラワーは「何か気持ち悪いブロッコリーの亜種みたいなのいるな」って野菜コーナーを素通りですよ。
あと、北海道では食べない? 採れない? 山菜なんかもありました。もともと山菜の苦ネバ系が苦手でして、いまでも割とノーサンキューなものですから、旦那の総取りになります。
さて、そんなこんなでまたお野菜のお裾分けがあったのです。
今回は、2種類。
どちらも、ラベルに生産者のお名前が書かれており、どうやら道の駅で購入した物のようです。
一つ目の袋は『スナップエンドウ』でした。
そしてもう一つの袋は『スナックエンドウ』。
……?
これって別の野菜なの?
私が知ってるのは『スナップエンドウ』なんですけども、『スナックエンドウ』ってやつもあるの? 品種改良? 品種改良的な?
まだ豆だったので良いんですけど、これ『○○菜』系だったら厄介なんですよね。パッと見はほうれん草とかとあんまり変わらないのに、見た目が似てるからって油断して食べると苦い系だったりして。
知らない食材で困るのは、レシピのデータがないことなんですよね。いまは検索すればまぁ何とかなるわけですけども、なんていうかこう、検索しちゃうと負けみたいなのがあるんですよ。自分の母親世代なんかは頭の中に膨大な量のレシピがあるものじゃないですか。ない人もいますけども。だからね、「まぁちょっとちゃちゃっと作ったのよ」みたいな感じでいきたいというかね。私だってそういうの出来るんだぜ? みたいなね。ちょっと恰好良いところ見せたくてですね。
とりあえず、知ってる『スナップエンドウ』の方は厚揚げとニンジンと一緒にめんつゆで煮込みました。これは何となくそんな料理を見たことがあるような気がしたのです(後から考えたら、それは『絹さや』でしたわ)。美味しかったです。めんつゆ万能すぎかよ。
問題は『スナックエンドウ』ですよね。
スナックというからには何かこう、食感がサクッと軽い感じなのかな、そんじゃ煮込む系じゃなくてサラダっぽい方が良いのかしら。なんて感じでね、サッと塩ゆでしてツナマヨで和えました。美味しかったです。ツナマヨ万能すぎかよ。
そんで、食べても結局違いがわからなくてですね。『スナップ』と『スナック』の違いとは何ぞや、と。
いや、調べてみたら同じものでしたわ。紛らわしいっつうの。
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