第402話 ついにこの時が来たか
なんてタイトルにしますと、このエッセイの読者様は「おっ、とうとう宇部さん、旦那さんにカクヨムのことバレたのかな?」みたいに思われちゃうのかな、なんて思いつつ。もちろんそれをちょっと狙ってたり。
ご安心ください、まだバレてません。
いや、案外バレてるのかもしれませんけども、私がバラしていない以上、バレていないのです。そういうことにしといてください。
さて、先日のことです。
古き良き昭和の子育て(なんて御大層なもんじゃないですけど)を実行している宇部家では、子ども達は20時ともなりますと寝る時間です。とはいえ、子ども部屋のベッドで横になってるだけですので、しばらくは起きてるんですね。聞こえるんですよ、2階からキャッキャキャッキャと話している声が。まぁ、大抵の場合、結構なボリュームでしゃべったり歌ったりしてるのは娘なんですけど。
そうそう余談ですが、娘はとにかく一日中キャッキャしてるタイプでですね、まぁうるさいうるさい。こないだ兄さんが風邪気味だったので避難させるために一人でじいちゃんばあちゃん家にお泊まりさせたんですけど、もう家の中がびっくりするくらい静かになりましたから。
とにかく一日中己の存在をアピールしまくっているのです。例え親のいるリビングから遠く離れた(いうほど遠くない)子ども部屋にいるとしても。
それでもまぁしばらく放っておくと静かになりますんでね、「あ、寝たな」って思うわけです。遅くても21時には寝てますね。
そんなある日のことです。
時刻は19時50分。そろそろトイレに行って、寝る準備です。先に息子がトイレに行きました。娘ちゃんは寝る前のぎゅーをしにやって来ました。何やらにやにやしています。何だ。何か言いたいことでもあるのか?
娘「パパ、ママ」
旦那「何だい、娘ちゃん」
娘「わたしとにいにが上で寝てるとき、下のお部屋(リビングのこと)でさぁ~(ニヤニヤ」
なんかこう、女子特有のちょっと粘っこい感じといいますかね、何かを目撃して、それで
娘「なにか『良いこと』してるでしょ(ニヤニヤ」
ギク――――――――――――!!!!
そうです、パパとママは、君達をさっさと子ども部屋に放り込んで、『大人の時間』という名のどんちゃん騒ぎをしているのです。どんちゃん騒ぎというか、具体的には録画してたバラエティ番組とかアニメなどを見ながらお菓子を食べているのです。
な、なぜだ。なぜバレた。
ちゃんとお菓子のごみは蓋つきのごみ箱に捨ててるはずなのに!
お菓子は日中の決められた時間に、といつも口うるさいママが、実は夕食後にチョコやらポテチやらを食べまくっているなんて知られたら、色々と面倒なことになる!! 私も夜更かししておかし食べたーいとか言われたらどうしよう。いや、親権限で容赦なく「NO!」と言うだけですけど。
しかし、なぜバレたのだろう。
名探偵か? 名探偵ほっぺちゃんなのか?
娘「あのねぇ、いっつもねぇ、ママの笑ってる声が聞こえてくるの」
私 の 笑 い 声 !
探偵の要素いらねぇ。
二階に届くほどの声でした?!
私、そんなに叫ぶほど笑ってました?!
だとしたら、逆に私の命が危ないやつだと思いますけど?!
とりあえず、バレたのはバラエティ的なものを見て、あるいは旦那とのおしゃべりで爆笑していた件のみらしく、お菓子の部分まではまだセーフだった模様。
笑いの絶えない家庭って良いものですけど、これはどうなんでしょう。
どうか、娘が保育園で、
「パパとママがねぇー、にいにと娘ちゃんが寝たあとでねぇー、下のお部屋でねぇー、なんかイイコトしてるのー」
とか誤解の与えそうなことを言いふらしておりませんように。
いや、お菓子は食べてるけどもな。
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