第401話 アプリとは何なのか

 ってね、思うところがあるわけです。


 アプリって何なんでしょう。何なんでしょうっていきなり言われて「それはね……」って説明出来る人もなかなかいないと思うんです。


 まぁ色々便利なものだってことはわかります。スマホにあんまりアプリ入れたくないので、カクヨムのも使ったことないんですけど、きっと便利なやつなんでしょう。


 ただですね、私はこの『ある特定のアプリ』に文句を言いたいわけです。


 私の行きつけの美容室ですよ。


 ホットペッパービューティーに加盟していないとか、そういうのではないのです。確かにホットペッパービューティーに加盟してくれていればなぁ、と思ったりもしました。私が住んでいる地域でホットペッパービューティーに加盟している美容室ってかなり少なくて、しかもそこ、とてもじゃないけど歩いて行ける距離でもないわけです。自転車で行っても良いんですけど、予約した日がどしゃ降りだったらどうするのよ、って。ホットペッパービューティーなら予約も簡単に――ってここまで連呼すればそろそろリクルートさんから声がかかるかもしれませんね。ふぅ。


 いや、そんな話ではなくて。


 そこ、元々はウェブ予約が出来たんですよ。家から近い上にウェブ予約も出来るとなればこれは好印象ですよ。何せ私は極度の人見知り。お店に電話をかけることが大の苦手なのです。子どもの病院の予約だって嫌だよう嫌だようって思いながらかけてるんですから。


 だけどウェブ予約なら一言も会話せずに予約出来ますから。ビバ、IT社会!


 ところがですよ。

 ある日を境に、そこ、アプリに力を入れ始めたんです。ウェブでも出来るけど、アプリもよろしくね、みたいな感じだったのが、ウェブ? うーん、まぁ出来なくもないけどーみたいな感じになったといいますか。


 当日or翌日の午前とか近々の予約でもないのに、電話マークが表示されるようになったのです。以前は、学校の時間割みたいな画面に、○印がつけられていて、この時間はこの画面から予約出来ます、みたいな感じだったんですよ。だけど、当日の分は『-』ってなってて、その場合は電話で確認してくださいね、みたいな。


 それなのに、もうぜーんぶ『-』。ウェブ予約なのに電話で予約しろって誘導してくるわけです。成る程成る程、こうやってウェブからアプリへ切り替えさせるってわけね。ウェブ、使えねえなーってね。ネガティブキャンペーン的なね。ネガティブキャンペーンで合ってます?


 仕方ない。

 そこまでアプリを推すのなら、アプリにしましょう。美容師さんにも慣れてきたし(ただし、私からは話しかけないけど)、出来ればずっとここでお願いしたい。いざ、インストールっ!!!!



 ……おかしいんですよ。

 アプリでも、結局電話マークがついてるんですよ。いつもの美容師さんを指名すると電話マークなんですよ。

 おいちょっと待て。アプリってそういうもんじゃないだろ。『アプリで楽々予約☆』とかそういうノリのやつじゃねぇのかいな! 結局電話させるのかい!


 もしかして私の美容師さんが人気過ぎて……? という可能性も考えてですね、別の人のページも見てみたんですよ。でもね、それでも皆さん電話マーク。えっ、じゃあ、思い切って指名なしなら……?


 それはアプリから予約出来んのかい!


 いや、指名させてよ! 何その便利なようで不便なシステム!!


 いま悩んでるんですよ。

 勇気を出して電話をかけて指名するか、思い切って指名なしにしてアプリで予約するか、あるいは――、


 もういっそ、こんなシステムを採用している美容室ココに見切りをつけるか、という。


 いやもう大人なんだから電話くらいしろよって話なんですけどね。

 私は大人ですけど、嫌なものは嫌なのです。私、NOと言える日本人なのです!


 ちなみに、一ヶ月後ならアプリから予約出来ました。いや、予約に一ヶ月かかるとかどんな人気店だよ! いつ行ってもガラガラじゃねぇか!!


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