第367話 連れてくものなの?

 さて、仙台でのお話を書こうかなって思ったんですが、その前にまずは荷造りの話をしようかと。あっ、結果だけお伝えしますと、今回は無事にCT撮れました。やったね!


 さてさて、というわけで。荷物の話です。話が前後しまくってますけど。

 成人男性は荷物がとにかく少ないですね。たった一泊ですし。替えの下着と充電器、そして貴重品でおしまいです。冬期に一泊なら服は同じやつ着ます。


 息子はさすがに服も替えます。だから替えの下着と翌日の服、それから、いま鼻炎の薬を飲んでるのでそれと、歯ブラシセット(辛い歯磨き粉がまだ苦手)、ホテルなどで飽きた時のためのお絵描きセット、お気に入りの図鑑(ヒーローのやつ)、ポケットティッシュとハンカチにマスク。

 

 ちなみに替えの下着と服ですけど、2日分くらい用意します。車に酔って吐いちゃうかもしれないし(吐いたことないけど)、事故や渋滞に巻き込まれるなどしてトイレが間に合わないことがあるかもしれない(いままで一度もないけど)じゃないですか。かもしれない運転ですよ。私運転しないけど。


 そんで私は上記の成人男性のやつにやれ化粧道具だ、ヘアアイロンだ、のど飴だカイロだ、とどんどん膨れていくわけです。


 さらにここからタオル類も加わります。もちろんホテルにはありますので、ホテルで使う分ではありません。車内外での不測の事態に備えるためです。バスタオルとフェイスタオルを常備。

 あとは車内で見るDVDの準備です。今回はゴジラ対デストロイアを持っていく模様。


 さて、ここまでばっちり準備しましても、出発ギリギリまで不安なものでして、意味なく鞄を開けたり閉めたりしてみたり、マスクとカイロを一枚ずつ増やしてみたりまた減らしたりと、ほんとに無駄な作業をして、ふと思ったわけです。


 養命酒って持ってくべきなやつなのかな?


 いま一番『議論の余地がないほどにいらねぇやつ』が持ち物リストに加わろうとその身を乗り出してきました。お呼びじゃないです、とそれを蹴り落としたわけですけど。


 でも、ヘビーユーザー、違うな、ヘビードランカー、もとい養命シャーはこれ持っていくんでしょうね。やはりどんな時でも続けてこその養命酒ですから。さて、旦那にそんなトークテーマを投げ掛けますと、「そりゃ持ってくでしょ」と頼もしい返答。さすがは私のNo.1ホスト、どんな話題にもしっかり食いついてくれるのです。


宇部「あの瓶ごと? 嵩張らない?」

旦那「詰め替える、詰め替える。ちっちゃい容器に入れてさ、こう、胸元からそっ……て」

宇部「あの、ウィスキーとか入ってる平たいやつね!」

旦那「それそれ。『ほら。これ飲んで温まれ』って」

宇部「ガチで温まるやつ!」

旦那「そう、何せ養命酒!」

宇部「『おっと気を付けな、一度に飲んで良いのは20mlまでだぜ?』」

旦那「『いっけねぇ! 飲みすぎちまったな、へへっ!』」


 さすがはNo.1ホスト、どこまでも付き合ってくれるのです。次回も指名しますわ。ボトルも入れちゃう、養命酒の。


 とまぁそんなこんなで荷造りをして仙台に旅立ちましてね。


 で――、


 息子のお絵描きセットと図鑑、ハンカチ&ティッシュとマスクの入ったリュックを忘れる、っていうね。小芝居してる場合じゃねぇっつーの。良かった、着替え類は分けてて。

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