第334話 味噌漬けなのか浅漬けなのか
漫画やアニメの影響(主に名探偵コナン)を受けまくっている私なんですけど、子どももそうですよね。むしろ子どもがそうなのかな。
それでもアンパンマンならせいぜいアンパンチとか、おれさま~とか、それくらいでしょうし、そうそう必殺パンチを見舞うようなこともないでしょうからまだ良かったんですよ。
ドラえもんについてはあののび太くん(平時ver)のクズっぷりが少々気になるところではありましたが、いまのところ『やりたくないことからは安易に逃げ出してもいい』『優しい友人(しずかちゃん)は都合よく使う』『力(道具)を手に入れたら即調子に乗る』的な思考には至ってなさそうですが不安なところです。
けれども、アレ。
アレですよ、アレ。
クレヨンしんちゃんね。
こいつ何でこんなに即影響受けるんでしょう。
まだ私が独身だった頃、既にクレヨンしんちゃんはPTAの間でもざわざわしていたように思います。弟も真似していたような。そんで母親に怒られていたような気がします。
確かクレヨンしんちゃんの原作の中でもそんな話があって、子ども(たぶんしんちゃん)が作中の漫画の口調を真似してどうたらこうたら~みたいな、そこでひろしが言うんですよ。大人になってもその口調のままのやつなんていないんだから良いじゃん、みたいな。確かそんな話があったと思うんですよ。
確かに。
それは確かにね。
ひろし、正しいよ。
でもね、ひろし。
でもね、ひろし。
いまはいるんだよ、いまだにアニメキャラの口調でしゃべる人とか。君の界隈にはいないかもしれないけどね、案外いるんだよ。そしてきっとそういう人は還暦過ぎても変わらないと思うんだ。ウチの弟もいまだにメールの文面では語尾だけカタカナなんだ。もう謎過ぎるし、いちいち文章打ってから語尾だけ消してカタカナで打ち直してるのかなとか、そういうことを考えたら正直ちょっと気持ち悪いんだ。宇部マザーくらいの年配女性の「~ネ」とか「~ヨ(ダヨ)」は許せても、「○○ありがとウ」「そっちも気を付けテ」とかはさすがに正直気持ち悪いんだ、姉だけど! いやむしろ姉だからかな?
まぁそんな例もあるわけなので、ウチではなるべくそういうアニメキャラの真似は注意して直させているんですけど、単語というかフレーズは悩むんですよ。それこそ「真実はいつも一つ!」とか(またコナンかよ)、「じっちゃんの名にかけて」とかね。そういうのはまぁ良いかなって思うわけです。私も旦那もジョジョの台詞よくしゃべるし。
と、油断していた時のことです。
何度も書きました通り、冬休み中は結構みんなでお出かけする機会があってですね、子ども達もまぁウキウキですわ。車に乗り込んで旦那が「出発ー?」って声をかけると「しんこうー!」ってね、何このほんわか家族。そういうのもあったりして。それは良い。ただ、これもしんちゃんの影響で「進行」が「おしんこう」になってるわけです。まぁそれも良い。まだまだオヤジギャグの範疇だし。だから、それに続いて「きゅうりの味噌漬け」みたいなのがくっつくのもまぁ良しとしましょう。
ただ、ウチの子達、「おしんこう」が何なのかわかってないんですよ。お漬物だってわかってない。だからその次の「きゅうりの味噌漬け」も「きゅうりの味噌漬け」って変換されてなくて「キュウリノミソヅケ」っていう呪文か何かだと思ってるんです、恐らく。ていうかこれ、ずっと味噌漬けでした? 私、浅漬けだったような気がするんですが。まぁ、どうでも良いです。
そんで、だんだん妙なアレンジが入って来ちゃって、昨日の段階では娘なんかは完全に「りゅうびのみそづけ」って叫んでましたからね。漢字に変換すると『劉備の味噌漬け』ですよ。
申し訳ございません、劉備玄徳。子どものしたことですから。何卒、何卒ご容赦を。
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