第307話 クリスマスの思い出

 そろそろクリスマスですからね、ちょっと語っておこうって思いまして。

 ただ、これ、23日なんですよ。どうして1日待てねぇんだ! って思うじゃないですか。

 いや、だってね? 何せ自転車操業のエッセイですから、思いついたら即書かなくちゃいけないんですよ。甘ったれんじゃねぇ! 明日の分もネタが降りてくると思うな! って私は誰に言ってるんでしょう。



 いや、クリスマスですよ。

 子どもはもちろんのこと、大人ですらもちょっと浮かれた気分になっちゃう、あのやけに恰幅の良い赤服の白髭おじさんに踊らされる国民的イベントです。

 大人――とりわけ『親』になりますと、もう情け容赦なく財布から諭吉さんが飛んでいくイベントになるわけですが、それでも子ども達がキャッキャと喜んでるのを見れば、まぁほんの数日後にはさらに『お正月』なんてビッグイベントが控えていてげんなりするわけですが、まぁそれでも仕方ないかなって思うわけです。


 いまって、とにかく物にあふれているっていうか、おもちゃにしろゲームにしろ、魅力的なものがわんさかありますよね。ライダーの変身ベルトはベルトだけじゃなくてそれ以外にもアイテムがあったりとか、リカちゃん人形もやれメイクが出来るだの髪が巻けるだのあったりして。ゲームも色んな種類がありますし、中には課金するためのカードが欲しいとかね。


 さて、そんな令和クリスマスのお話は一旦置いときまして、今日は我々のクリスマス、そう、昭和クリスマスの話をしたい。


 皆さん、サンタさんは何歳まで信じてました?

 ちなみにウチの子たちはまだまだ信じてます。まだ6歳と4歳ですからね。どこまで騙せるかは親の手腕にかかっていますよ。


 ただ、我が家の場合、かなり早い段階で親から「クリスマスプレゼント買いに行こう」って言われてですね、「あれ? 買いに行くんだ?!」みたいなことになりました。姉もいましたしね、騙すのに限界があったのかもしれません。まぁ私もそこそこ夢見がちな少女ではありましたが、ちょっと冷めた部分もあってですね、幼児の時点でちょっと中二ぽかったんでしょうか、「ま、いいけど」みたいな感じだった記憶があります。


 さて、旦那はというと、たぶんファミコン(時代的に)ソフトをお願いしたはずなのに、枕元にはノートと鉛筆が置いてあるという、昭和あるある的なトラウマ級のサプライズプレゼントをやられたらしいです。いまとなっては笑い話ですけど、やはり相当ショックだったとのこと。「サンタさんがしっかり勉強しろって言ってるんじゃないか」という父の言葉に「そっかぁ」と力なく頷くしかなったそうで、子どもが出来た時、絶対に同じことをすまいと固く心に誓ったそうです。特に貧しかったとかそういうことではなかったみたいなんですけどね。どうしてそんなことになったのか。


 まぁ、何でもほいほい買い与えるのもどうかとは思いますけど、クリスマスですからね。懐とも相談しつつ、あと、それぞれの親の力も借りつつ、今年のクリスマスも乗り切ろうと思います。


 ちなみに、そのノートと鉛筆のおかげなのか、旦那はそこそこ良い成績を収め、地元のトップ校に受かり、良い大学に進みました。サンタさんすげえ。



 

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