第229話 死ぬかと思った

 いや、厳密にいえばですね、『殺されるかと思った』なんですけど。


 誰に、って? 自分にですよね。

 キルマイセルフ的なことが起こったんですよね。キルマイセルフであってるのかはわかりませんけど。



 先日も書いた通り、息子がちょろっと風邪を引いてましてね。どうやら元々は毎日のように通っている旦那実家からもらってきたようでして、姑がね、やられてました。

 そんで、息子が治ったかな? と思ったら、次は旦那ですわ。

 前の晩、ビール(発泡酒)飲んでウェイウェイしていたはずなのに、朝起きたら別人?! それとも今朝ってまだすっぴんだった? ってくらいに顔が違っててですね。THE病人! みたいな。熱も38℃くらいまであるわけですよ。


 お前! 今週末娘の運動会だぞ?!(この話が投稿されている時には終わってます)


 って叱り飛ばしたいのをぐっと我慢です。

 例えその前日、ウェイウェイの後にソファーで寝落ちしたのが原因かもしれなくてもです。普段の彼の家庭への貢献度を考えればですね、いいよいいよまずはゆっくり寝て治そ? ってポカリ渡すくらいはしないと。


 しかしまぁインフルとかではありませんからね。大人の抵抗力舐めんなって話です。熱は一日で下がり、旦那はけろりとした顔で仕事に行きました。



 が。

 私ですよね。

 宇部家最後の砦、私です。


 いや、娘も引いてないじゃん? って思いましたけど、ほら、何とかは風邪引かないっていいますし(酷い)、うっかり指摘してしまって「わたしばかじゃないもん!」なんて風邪のウィルスさんの耳(どこ?)に入ったら、大変じゃないですか。だから娘の方はあえてノーカウントです。


 さて、そう、私なんですよ。

 

 旦那がダウンしたその夜、彼が子ども達よりも早くに床に着きましたのでね、よっしゃ今夜はPCでカクヨムだー、って意気込んでたわけですよ。


 けれども、何だか喉に違和感。


 危険信号ですよ、これは。

 アラーム鳴ってる状態です。危険レベル3・喉の違和感ですよ。だいたいここから熱が出ますから。

 仕方がないので、風邪薬飲んで寝ますか。引き初めに飲んだ方が良いみたいですし。効いたよね、早めのパブロ〇、ということでね。パブロフではないです。それは犬のやつですから。


 と思ったら、ないんですよ、風邪薬。

 まさか旦那の処方されたやつを失敬するわけにもいきませんから。


 よし、明日休みだし、とりあえず明日買ってくれば良いや……なんて思ってベッドに横になったんですわ。



 ――っご! 死ぬ!!


 自分のいびきで目が覚めるやつです。

 しかも何だ、『死ぬ!!』って。

 授業中でもあるまいし、良いよ、いびきくらいかいたって。旦那だってゴアーゴアー言ってるんだし、おあいこおあいこ。


 そう思って瞼を閉じ――、


 ――っご!! 死ぬ!!


 またかよ!!


 

 確かにこれまでもそういうことはありましたとも。

 やけに鼻が詰まってて、自分のいびきで起きちゃう事、結構あります。イメージ崩れましたかね? ヤバいヤバい。大丈夫ですよ、そのいびきったって、メロディは実はアナ雪の『Let It Go』とかですから。レリゴーレリゴーだから。大丈夫大丈夫、ディズニー系のメロディなら大丈夫。そんなわけあるかい。


 いや、これがですね。

 イメージとしては、扁桃腺辺りがもうぱんぱんに腫れて気道を狭めてる感じといいますか。鼻が詰まっているので口呼吸に切り替えたは良いものの、そっちも苦しい状態で。起き上がって鼻をかめばちょっとマシになりますし、起きてる間は口呼吸もいけるんですけど、とにかくそれが寝てる時だとめちゃくちゃ苦しいのです。

 なので、毎回「死ぬ!!」って目が覚める、という。それでもお構いなしに寝てたらそのまま死んでましたよこれ。


 

 結局その夜はトータルでたぶん2時間も寝られなくてですね。

 翌朝、全然しゃべることも出来なくて。とにかくもう自分に、自分の身体の一部に殺されるところでした。


 いやぁ、エッセイ予約投稿してて助かりましたよ。

 

 もちろんいまは治ってますのでご安心ください。安心出来ないのは明日以降のネタです。

 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る