第184話 納涼夏祭りレポート

 拓哉メールで5日も使ってしまいましたからね。そろそろ運営さんとジャニーズ事務所さんから怒られちゃうんじゃないかってことで、今日はあの、狂気のダンスカーニバルじゃなかった町内の納涼夏祭りレポをしようかと思いまして。良かった、まだネタがあった。町内の納涼夏祭りとは何ぞや、という方は『第169話 ダンシングナイトにもほどがある』をどうぞ。



 さて、そんな謎に満ちまくっていた町内夏祭りです。

 またの名を盆ダンスカーニバル、あるいは狂気のダンス祭り、真夏の夜の悪夢、いや、もう何でも良いです、な夏祭りなんですけど。なんと無念にも、私は行けませんでした。


 夏バテです。

 もうぐったりぐったりで歩くこともままならず、さらには、この私が食欲も0と来たもんだ。こんなことでは踊れない。私、プリマになれない!

 ていうか、最初から踊る気はなかったんですけど。それにしても、とりあえず、そんな熱気むんむんの祭り会場になんていられないだろうということで、ドクターストップですよ。ドクターじゃないです、旦那ストップです。


 ただ、前日まで台風がああだこうだしてましたからね、東北の我々のところでも直撃こそしませんでしたが、大雨+強風なのでした。だから恐らく、外ではなくて中でやるんだろうなって。公民館的なところでやるんだろうなって。


 その場合、例の狂気に満ちたダンスバトル(バトルじゃない)部分はどうなっちゃうんだろう、なんて思いましたけど、とりあえず、旦那に祭り会場の雰囲気やら何やらレポートよろしくね、と告げ、私は自室で休んでいたわけです。


 すると、早速送られてきましたよね。


 何かもう躍動感しかない子ども達の姿が。


 しかも、まさかの屋外。

 イケたの?! べっちょべちょなんじゃないの? 意外とそうでもないようでした。


 我が子達がですね、焼きそばやら焼き鳥やらかき氷やらを食べ、いつの間にか見知らぬ子とお友達になり、そして、踊っているのです! お、お前達、本当に私の子か!? ママにはそんな社交性も、ダンススキルも0だけど!?


 しかも、何か背中に番号貼られてました。

 何? 囚人? ここでは番号で呼ばれるの? それとも踊りが上手いとその番号で呼ばれて決勝戦とかに進む感じのやつ? 


 とりあえず詳細は翌日だ。

 そう思いながら眠りにつき、そして迎えた翌朝。


 なんと子ども達は結局最後まで踊りまくっていたらしいです。何その体力。その踊りエネルギーで戦闘機とか動かせるんじゃない? そういうアニメなかった? マクロスとかそういう感じじゃなかった?(全然違う)


 さて、背中に貼られた番号の謎なんですが、それはどうやらファッションチェック的なやつだったようです。

 女子部門はそれはそれはもう華やかな感じだったらしく、ただただプリキュアの甚平を着ただけの娘はかすりもしなかったみたいなんですけど、ところが、男子部門ですよ。そもそも息子ともう一人の男の子しかエントリーしていなかったらしくて、最初っから決勝戦! しかも2人とも別に着飾ってるわけじゃないですから。男児の着飾らせ方ってむしろ何? ただただ甚平を着せられているだけの男児2名の一騎打ち!


 なのでまぁ、最終的には小物で勝負みたいな感じになったらしいです。

 息子は、先日購入したウルトラマンのお面を持って行ったはずだが……? この小物使いが吉と出るか凶と出るか……。

 

 しかし、相手は何と仮面ライダーのベルトを装着していたのです。

 ウルトラマンVS仮面ライダー、しかもそのベルトは今期のジオウのやつです。対して息子のウルトラマンはもう初代も初代。ベムラーを追って地球人と正面衝突した男!


 さぁ、軍配はどちらに……?



 とまぁ、もううすうすバレてると思うんですけど、ええ、息子は負けました。

 やはり今期のライダーは強かった……。


 そんなわけで、実際にこの目で祭りの狂乱ぶりを見られなかったという悔いの残る結果となってしまいました。が、子ども達はとにかくもう踊ってたみたいです。踊る阿呆に見る阿呆と言いますけど、子ども達は踊るタイプでした。ねぇ、君達、本当に私の子?


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る