第115話 美味しいものを食べた話①

 実はね、こないだ結婚記念日でして。


 毎年結婚記念日には子ども達を旦那の実家にお願いして、ちょっと良いご飯食べに行くんです。ここに定住するようになってからなので、ぶっちゃけ歴史は浅いんですが、そういうことになっているのです。


 居酒屋とかでもいいんですけどね、でもせっかくだし、コース料理ってやつをね、人様の結婚式以外でも食べたいよね、ってことで。まぁド田舎なものですから選択肢なんて限られているんですけど、何度か同じ店をチョイスしながら祝ってきたわけです。


 コース料理っていってもあれですよ。一人4桁のよ。ぐる○イの『ゴ○になります』とか見てると一皿6,500円なんかがすごく安く見えたりしますけど、その一皿の金額にも満たないようなやつですから。地に足がべったりとついた感じのコース料理ですから。


 まぁ、それでも全然普段の外食に比べたらね、豪華豪華ですよ。席だけ予約して、早速いざゆかん! ってね。


 そしたらもうね。

 衝撃を受けまくったわけ。

 今回はそんなお話を、まさかの2回に分けてお届けします。



 ここ最近確かに日中は暑い。その日もなかなかの暑さでした。しかし、予約時間は18:30。さすがにちょっと涼しい時間。


 にもかかわらず、キンキンに冷えた店内!

 真夏のファミレスかってくらいのキンキン具合。ドリンクバーも2杯目からスープにするくらいの冷えっぷり。ここに省エネなんて言葉は存在しない。

 まぁしかし、それは良い。温かいものを食べれば良いわけだし、そんなこともあろうかと羽織るものは持参している。さっすが私! へへん!


 しかしシェフの奥様らしきマダムは、店に入るなりパーカーを羽織り出した女性客をどう思っただろう。「冷房弱めましょうか?」くらいの言葉はあるかもと思ったが、何もなかった。まぁ仕事してれば暑いしね。わかるわかる。


 さて、メニューを開き、3種類あるコース料理に視線を走らせます。これはそのまま甲乙丙とでも言いましょうか、松竹梅とでも言いましょうか、とにかくそんな感じの料金設定でした。となれば、これは行くしかないでしょう! 甲! あるいは松! とりあえず、一番高いの頼んでやれい! ってね。


 そしたらね、増えたの。


 何が、って?


 あのね、

 ナイフとフォークが。


 実は席には既にナイフとフォークと、スープ用のスプーンか用意されてたんです。紙ナプキンの上にね。

  

 それがね、もうどんどん増える。スタート時はナイフ×1、フォーク×1、スプーン×1だったのが、あれよあれよとナイフ×3、フォーク×3、スプーン×1になったの。不思議でしょう?


 もうこの時点で生粋の庶民である我々の目は泳ぎまくったよね。

 おい、増えたぞ? どっちから使うんだこれ? ってな具合に。


 でもそこは地に足の着いたコース料理。ちゃんとマダムが教えてくれるわけ。こっちの端からよ、って。やっさしーい。


 まず、お料理についてですけど、


・スモークサーモン

・スープ

・サラダ

・エビ

・ライス

・ステーキ

・デザート

・食後のコーヒー

 

 っていう構成なわけです。


 普段ならちょっと良いとこに行ったとしてもスープ、サラダ、メインと主食、デザート、コーヒーなわけですから、前菜っていうんですかね、スモークサーモンが出て来たり、間にエビが挟まったりなんてことで、もう特別感がとんでもないわけです。


 ただね、価格は本当に良心的って言いますかね、2人がかりでも諭吉さんにギリギリ届かない感じ。リーズナブルにもほどがある。


 ちなみに、我々、インスタ映えから100万光年くらい遠ざかっている花より団子侍なんですけど、こういう時くらいは料理の写真撮ろうぜ! って、一応そういう結論に至るんですよね。

 ただ、ものの見事にそれを忘れて最初の2品くらいは必ず一口食べちゃうっていうね……。今回はギリギリセーフでした。


 何がセーフって?

 ナイフ入れましたけど、ちゃんと復元してから撮りましたから! だからセーフ!! 3秒ルール、3秒ルール。切ったけど3秒以内に直せばOK!


 さぁ、いよいよ明日はこのお料理を詳しく書いたりしますよ。

 1話完結の宇部ッセイにしては珍しい前後編となりましたが、気を抜くと前中後編になっちゃうので、あんまりだらだら書かないように気をつけなくては(脱線大好き)。


 だから私が「それはそうと~」なんてしゃべり始めたら、ビンタで止めてください。

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