第112話 わがままな味覚

 わがままボディってね、あるらしいじゃないですか。何がどうわがままなのかこちとらさっぱりわからないんですけど。でも存在するらしいんです、男子の世界では。


 さて、基本的に私もわがままなわけですけど、ボディの方じゃないです。中身の方です。わがままですよぉ、やんなりますよぉ。


 まずね、何がわがままって、味覚ね。

 そう、皆さんもご存知、コクと旨味を模索中、キレとのど越しは目下見失い中の私の味覚ね。


 これも相当わがままに出来てます。


 何せ本体がわがままなのにそこだけ従順なわけないんですよ。いつだって主人に反旗を翻してやろうとね、虎視眈々としてるわけ。

 いやはや随分物騒な身体をお持ちで、と思われたかもしれませんけど、もう自分でも何書いてるかわかってないです。ノリと勢いだけで書いてますから。


 さて、何がどうわがままなのか、そして本当にそれはわがままなのか、という味覚さんのお話なんですけど。


 もしかしたらわかる人いるかもしれないなぁと思いつつ。


 私、甘い野菜と甘い果物が好きじゃないんです。ごめんなさい、食べやすく頑張ってくれた農家さん。あなた達に罪はないというか、子ども達はむしろそれが好きみたいなのでこれからもよろしくお願いします。


 まぁだいたいの子どもっていうのは野菜が苦手ですね。特にピーマン。苦いですもん。あとはなんでしょう、にんじん、とかでしょうか。私も正直ピーマンは苦手でしたし、ネギはいまでも駄目ですし、玉ねぎも生では食べられないです。


 だけど、最近の野菜はかなり食べやすくなってますよね。よくテレビとかでやってるじゃないですか、


「生で食べてみてください」

「えぇ~、食べられるんですか?! ――あっ、あまぁ~いっ! すごく甘いです!」


 っていう。

 あれがね、駄目なんです。


 にんじんとか、玉ねぎとか。レタスやトマト、キュウリとか、サラダでお馴染みのやつなら良いんですけど。いやいやいや! 根菜は駄目だ! 根菜は! 玉ねぎも生で食べるなら水にさらさないと……!!


 野菜はしっかり苦いとか、そういうのだから良いんです!

 って力説する割にそこまで野菜が好きなわけじゃないんですけどね。


 そして、果物。果物も甘くなりましたね。ウチの子ども達も果物は大好きです。おばあちゃんが近くに住んでるものですから、可愛い可愛い孫ちゃんに食わせてやりたいと、旬のものから旬じゃないものから……。


 これもね、酸っぱい方が好きなんです。じゃあレモンが好きなの? って聞かれるとまたそれは違うんですよ。ほらもーわがままなんだからー。


 みかんもいちごもりんごも酸っぱい方が好き。ちなみに、かといっていちごに練乳をかけたりはしません。グレープフルーツに砂糖かけたりとかね、そういうこともしません。すっぱぁーって言いながら食べる。


 ちなみに、バナナや梨、すいかにメロン、柿など、そもそも酸味がない果物は苦手というか嫌いの部類に入ります。バナナは水分がないこともあり、何かもう駄目です。子ども達にあげます。たんとお食べ。栄養あるよ。


 うん? ママは良い。ママは良いから。


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