令和元年6月
第102話 悪役が好きです
特撮でも何でも、悪役の方に惹かれる傾向にあるわたくし、宇部。
好きな悪の組織は科学戦隊ダイナマンのジャシンカ帝国と超電子バイオマンの新帝国ギアです。いや、もっと色々ありますけどね。特にパっと好きだなぁって思い浮かぶのがこの2つ。
悪の組織は全体的に何でも好きなんですけど、ジャシンカ帝国はですね、尻尾の数で位が決まるんです。多けりゃ多いほど偉い。だからこれ切られたりしたら大変ですよ。降格! 降格しますから。
そしたらやっぱり切られるよね。切られます。そんなフラグ立てるからだぞっ!
というわけで、帝国のね、王子様の尻尾がね、レッドに切られちゃうの。これはもう王子様激おこ。で、宿命のライバル的な感じになる。そういう展開もぐっと来るわけです。
いや、悪役の方って、だいたい衣装とか凝ってるんですよ。フィギュアにならないからかな。ヒーローはまぁ色違いですけど、悪役の方はキンキラキンのやつがいたり、つるんとしてるやつがいたりで。あと、無駄にセクシーな女幹部ね。これは一緒に見るであろうお父さんへのサービスなのかな? いいえ、私にとってもサービスでしたよ。
ガンダムもジオン軍の方が(宇部的に)恰好良いの多いですし。
ガンダムといえば、昔、どうしても『エルメス(モビルアーマーの方)』が欲しくて、探しまくった記憶があります。困った時に駆け込むいつもの中古のおもちゃ屋さん(?)で無事発見しました。音の鳴るおもちゃなもので、ガンプラと共にしまっています。子ども達に見つかったら厄介ですからね。まだその時ではない。
そう、ガンプラといえば。
社会人になって数年め、まだ独身だった頃のお話です。
私、既に東北におりまして。年末年始も実家に帰れなくてですね。冬の飛行機は飛ぶかわからなくて怖いし、チケット高いもんですから。
だから年末は一人寂しくガンプラ作ってました。独りぼっちの部屋に響くのは、ニッパーのパチパチという音と、とりあえずつけてみた紅白歌合戦。もちろんおせちなんて用意してません。海産物は苦手だし、練り物もそんなに好きじゃないからです。
私はこうやって一人寂しくガンプラ作って老いていくのかな。こんな女と付き合いたい男なんて秋葉原にしかいないんじゃないかな。でも秋葉原、遠いなぁ。私は秋葉原を何だと思っているんだ。
そんなことを考えつつ、えっ、このパーツどうつけるの?(地図とか説明書とか見るの苦手)とかやったりしてね。ハッピーニューイヤー、ってね。ハッピーなわけあるか! ってね。
シャア専用ズゴック、ザク、旧ザク、アッガイは2体、それからグフ、ジオング、そしてキュベレイ。あと百式。ドムも欲しかったけど、ドムは売ってなかった。
もちろん一晩じゃないですよ。暇を見つけてコツコツと作ってました。
百式は「手袋履いて(道民は手袋を『履く』)作れば良かった!」と後悔しながら、でももう作り始めちゃったし! ってぷりぷり逆ギレしながら作りました。ここから指紋を採取されますね。悪いことは出来ません。
百式は違うんじゃないかって? いや、これは金ぴかで恰好良かったんですよ。宇宙で戦うのに金色ってどうなんでしょうって思ったりもしましたけど、まぁ、クワトロさんだから仕方ないね。
まぁ結局、皆さんも知っての通り、どうにか結婚出来ましてね。秋葉原まで行かなくても何とかなりました。
めでたしめでたし。
――えっ、悪役の話じゃなかった!?
はい! 好きにやらせてもらってます!
その時に書きたいものを書く、それが私のジャスティス!!
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