反テンプレ主人公を掲げた主人公が結局テンプレに巻き込まれるお話
主人公は厭世的であり名声や権力に興味が無いタイプ
初対面では警戒心が強く自分の不利益になるようなら権力者との縁だろうが友人との縁だろうがバッサリいく
しかし、一度少しでも懐に入れるとスグうっかり色々晒してしまいトラブルの種を撒いてしまう
そんな物語
ストーリーそのものは爽快感が強く面白いのだけれども
非常に、ひっじょーに!誤字脱字誤用誤謬が多い、多すぎる
一話に一度は当たり前
酷ければ同じ間違いを一話の中で三回繰り返し更に別の間違いまである始末
それさえ気にならなければテンプレ外し俺つえー物の中でも面白い作品です
異世界召喚された主人公が一見外れスキル、実はチートスキルで世間を騒がす、というテンプレストーリーですが、本作が他と違うのは主人公が人間不信の塊で、誰かが下心を持って近づくと一様に逃げを打つことです。目立ちたくないといいつつ、内心は目立ちたがり屋な他の主人公と違って、本気で嫌がります。あっさりと仲間や土地を捨てて損切りする潔さは驚きです。追い詰められれば領主であろうが、王だろうと容赦はしない苛烈さも本作の面白さでしょう。
異郷の地に単身飛ばされてすぐに現地民と親しくなる、ヒロインとできてしまう、別作品のほうがおかしいのですが、リアルに徹してるせいでこの主人公には彼女ができません。好意を寄せてくれるのはエルフ幼女に精霊など異種族ばかり、ヒロインになり得る女性は揃って性悪ばかり。大抵は主人公の反撃で痛い目に遭うのでこれも「ざまあ」展開かと。
行動指針の不徹底や、主人公以外の心情描写の不足、甚だしい誤字が散見されますが、二〇〇話を越える物語を飽きさせず読ませる力は間違いなくあるでしょう。
面白さというのは不思議なもので、語り手への信頼感によって変動します。
明らかにパクったクセに強気な弁解をしたりすると、その信頼感が崩れて急につまらなくなったりしてね。
だから、描写に欠点があっても開き直らず、それなりに考えてるな~と伺えるところがあると、逆に高評価になるものです。これはそういう作品です。
例えるなら、ラノベ作家とかアニメ監督の友人から、「こんどこういうの出すんだ」という感じで「あらすじ」だけ聞いてゲラゲラ笑う、という感じの面白さがあります。
脳内補完が優れているという自覚があって、異世界テンプレ好きの人にお勧め。
テンポが良くて展開が早いので次から次へと物語が動いていくのだが、展開スピード出し過ぎてとあるエピソードで戦闘前の引きで話が終わった次話で戦闘後から始まり丸々戦闘描写カットの事後とかもあったりするけども。笑
ところで主人公ダイスは
な~んか幸が薄い(笑)のが
この作品の味なんじゃないだろうか?
時々、他の地球人も出てきますがだいたいクズっぽいです。
そのため結果的に主人公はとある理由から排除に動きます。
そこら辺の事情は読んでみてね。
個人的に気になったのは誤字脱字が多いのはまあ諦める←としても、「」のセリフ前後に地の文が融合してゴチャってるのでセリフの前後には改行を使って文列整理した方が綺麗だと思うな。