第326話商品開発
その後王との話はただの雑談になった。マンガやドラマもだが一番気にしてたのは一時体を共有してた人間の好きだったクラブチームのその後だった。名門中の名門なので安定して強かったのでそう伝えると満足したようだ。
ーーー
王との話しを終え、その後ミル達への説明を終えると。
「そんな事じゃないだろうかと思ったよ」酷い言い様だった。
巨壁との付き合いはそもそもダイスではないのでスルー。クレイドルへは報告しない方向で。もう片方のエルフの里へは村長と吟遊詩人のシャライのみに報告した。
その後面倒だが吸血鬼の姫巫女とそこの王にも伝えた。忍び込む形になったが経緯を説明したら。
「人とは難儀なものだな」と憐れむように言われた。
ついでと言わんばかりに仕事の依頼を受けたが、後回しでも構わないとの事なので、保留にしよう。
ーーー
ここまでしてようやく楽園に戻る事ができた。正直バカンスと言わんばかりの大型連休が欲しい。
その為に俺は行動を起こした。姿を巨壁で使う商人して、転移符で行ける限りの場所で欲しい鉱物などの素材を抽出を使い採取した。
食料はアキラが集めてくれるので問題は無いし、ここの住人が生産する分でも足らなくは無い。
今回俺がやるのは商品の作成だ。作るのは人工宝石、ただし、科学的な物ではなく、魔術的な物に錬成のスキルを使用した物で作る。ついでに工芸品も作成する。
前例はある。タブーではあったようだが、この世界のルールではない。
早速やってみると、思いの他簡単に出来る。しかも好きな形に出来るお陰でカットも必要ない。コレをやり始めた彼もカットやその後の加工だけは自分でやったが、俺には必要ない。
気付くと周りには見物客が大勢押しかけてきていた。妖精も精霊も他の種族も関係ない。例外として墓守の二人は居ないがな。
特に女性の眼力が凄い。食い入るとはこう言うのを指すのだろうか?
妖精の方はそろそろ飽きてきたのだろう、歌いだした。踊り出す者もいる。こうなってくると作業どころでは無い。だが、微笑ましい光景に怒る気にもなれず、作業を止め見守る事にした。
こう言う日こそ永遠に続けばと願う。
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