第120話

 魔剣を一閃させた。

「ひィ~~ー❗❗❗!」

 ボクは後頭部を抱え、小さくうずくまった。


 ドッゴォ~~ーン❗❗❗


 耳をつんざくような衝撃音が轟いた。


「う、ゥ……」

 わずかに、切っ先はボクの頬を掠め、大理石の床を切り裂いた。

『ゴックン……』

 身体の震えが止まらない。


 ジワジワと両膝のもとに生温かい水溜まりが広がった。


 

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