第117話 高校生とか言う悪魔

 デッカい。

 まさに魔王と呼ぶに相応ふさわしい風格だ。とても、可愛いバージンの父親とは思えない恐ろしげな風貌をしていた。


 たぶん、バージンは母親似なのだろう。

 周辺は屈強な衛兵に堅められ、逃げ出す事は不可能だ。


 即座に、ボクは土下座をし、頭を床に擦りつけた。


 魔王はボクを睨みつけ低いトーンで脅してきた。


《お前かァ~ー!? 高校生とか、言う世にも恐ろしい悪魔は!!》


「あ、いえ…、け、決して悪魔では……😅💦💦💦」

 顔が引きつって、上手く笑えない。

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