13.鬼と虎

 話はまとまった。

 葉隠幻之丞の処分は保留となり、彼がもたらした〈仰光〉は解体されて〈闢光〉の修復に使用される。〈斬光〉の修復が後回しにされたことで身体が空いたポーラは、特定侵略行為等監視取締官としての当初の任務に復帰したという名目で〈殲光〉を奪取した法月八雲の捜索を行うことになった。新九郎の代理としてあかりを付けた。ふたりとも不承不承という様子だったが。

 紅緒と配下の吉原隠密衆には、天樹が表立って行えない方面の調査を預けた。そして。

「あと四日だ。お前はいつになったら俺から一本取れるんだ、新九郎?」

「来世ですかね」

「死の後にあるものは神の国での永遠だ。輪廻転生なんて洒落てねえもの信じんな」

「生きるとは苦しみであるから、いつか逃れる時まで耐える、ということですか?」

「そう。生きるとは苦しみだ。たとえば働くこと」幻之丞は得意気に語る。「聞いたぜ。お前がしょっちゅう働きたくねえ働きたくねえ言ってるって。さすが俺の弟子だ。神のしもべの才能があるぜ」

「そんな才能は要らないな……」かつてと変わらない師の物言いに、新九郎は苦笑いで応じた。

 新九郎は、〈仰光〉を引き渡す条件として幻之丞が示した条件のひとつに巻き込まれ、朝から晩まで憲兵隊の道場で幻之丞に打ち据えられる日々を送っていた。だがそれも、蒸奇星流が揃い、チレイン艦隊が地球に出現するとポーラ・ノースが予言した日までである。

 時間がない。

 にもかかわらず幻之丞は、技を授けるでも戦術を説くでもなく、ただ剣の稽古ばかり。かつて教えを請うていた頃と全く変わらぬ力と技に、新九郎は為す術もなかった。

 そして今日は、稽古もそこそこの外出である。

 国鉄山手線から私鉄に乗り換えて西へ。逼迫する住宅事情に呼応して、東京は切れ目なく西へ西へと広がっている。かつては木立や田畑が広がり、江戸の市民の胃袋を支えていた土地も、物流の発達に伴いその役割を変えていく。そんな駅のひとつを降り、歩くこと三〇分。このあたりならDORの影響も薄く、晴天なき帝都が最も恋い焦がれるものが日々降り注いでいるはずだが、残念ながら季節は梅雨。空は重い雲に塞がれていた。

「そういえば師匠、ねぐらはどこに?」

「姐さんのところよ」

「紅花姐さんですか。怒ったでしょう」

「ふふふ。それがよお……」

「それ以上は結構です。還暦も間近の男の惚気話など、聞きたくもない」

「ならお前の話を聞かせろ」

「僕ですか。師匠が喜ぶような品のない話は、何もありませんよ」

 英雄色を好む。その言葉を地で行くような幻之丞が大司教の怒りを買って破門されたのは、もう二五年ほど前になるのだという。本人は「ちいと遊女に入れあげすぎたぜ」と笑っていたが、彼が吉原で働くある遊女と偶然に出会い、彼女を憐れみ深く愛し、そして教会を捨てたことを新九郎は知っている。その遊女とは、今は上野の片隅で煙草店を営む紅花だが、その娘、紅緒の父親は幻之丞ではない。

 遊女たちのために闇医者を斡旋し、生き辛さに苦しむ彼女たちの告解を受け、厄介に巻き込まれれば自慢の剣で解決する。彼は吉原界隈の守護天使にも等しく、かの街に暮らす者たちから慕われていた。今の自分が幻之丞のように振る舞えているか、新九郎は自信を持てなかった。

 その幻之丞が一歩歩けば、背中の二刀が忙しなく音を鳴らす。

「馬鹿言うなよ。お前、紅緒ちゃんと好い仲だと聞いたぜ」

「そんなんじゃありませんよ。僕らは何かと難しいんだ」

「難しくしてんのはお前だろ。死んだ奥さんだって、お前がいつまでもひとりでいることを望みゃしねえだろ」

「そんなことはわかっています」新九郎はこれ見よがしに嘆息する。「彼女にもお立場があるんですよ」

「関係ないね。愛は神さえも超える」

「なんと説得力のある言葉だ」

「よせよ。吉原の女みてえな褒め方だ」

「伝わったようで何より」

 即ち、皮肉である。

 青々とした水田と、曇り空を映した用水路を見遣り、新九郎は煙草に火を着ける。ひと息吸ってから、箱を幻之丞に差し出した。

「いかがですか、一本」

「おお、いただくぜ」

 幻之丞も一本取り、自前の燐寸で火を着けた。

 ふたり分の煙が、湿った風に溶けていく。

「あのお嬢ちゃんか?」と幻之丞が言った。

「早坂くんが、どうかしましたか」

「お前が難しくする理由だよ」

「……あなたまで僕の年下趣味を疑うんですか」

「なるほど。そういうことか。愛の形には様々あるからな」

「馬鹿言わんでください」

「冗談はともかく」幻之丞は不意に足を止めた。「お前にその気があるのかは聞いておきたい。あれには才能がある」

「どういうことですか」

「俺の二刀から、お前は一刀を引き算した。さらに一刀を引き算すれば、蒸奇殺法は完全になる」

「あれは助手です。弟子を取ったつもりはありません」

「知的生命体には力の差がある」幻之丞はまた歩き出す。「腕っぷしじゃねえ。心の強さみたいなもんだ。お前は俺よりも力がある。そしてあのお嬢ちゃんは、お前以上だ。蒸奇殺法は異星のけだものと戦うための技だ。だが単なる剣術じゃねえ。究極的には、。心を繋ぎ、人を動かし、悪しきものを祓う」

「僕はあなたには及びません。早坂くんが学ぶ手助けはできても、何かを教えられるとは思っていません」

「だが〈黒星号〉はお前を認めた。あれがなぜ、蒸奇獣のくせに喋ると思う?」

「あまり考えないようにしていました」

「宿っているものがな。真に知あるものを嗅ぎ分ける、〈奇跡の一族〉の類縁みたいなものなんだよ。それが俺を離れ、お前に懐いた」

「……聞いてませんよ」

「教えてないからな。クロックマンも知らない、最大の機密のひとつだ」幻之丞はまだ長い煙草を捨てた。「で、俺に教えられるのはここまでだ。後はお前が学べ」

 新九郎は目一杯吸ってから、師に倣って捨てる。「不親切だな」

「わからねえんだよ。俺は一刀を引き算しなかった。だから、それを何で補うかも、お前にしかわからん。二刀とも引き算した後のことが、あのお嬢ちゃんにしかわからねえようにな。……ここだ。着いたぜ」

 幻之丞は足を止めた。

 いつの間にか、あたりは鬱蒼とした森林だった。そして木々の間に溶け込むように、ごくささやかな、子供の背丈ほどの門扉がある。表札はない。

 歳に見合わず軽やかに、幻之丞は門を飛び越える。新九郎は避けて進む。

 獣道のようなものが奥へ、奥へと続いている。木の葉のざわめき。鳥の鳴き声。湿った足元に怪しげな茸が生えている。

「お前を引き合わせておきたい男がいてな。この奥に住んでる」

「何者ですか」

「あの街に住んでりゃ、誰もが一度は面を拝んだことがある男だよ」

 だから誰なんです、と聞いても幻之丞は答えない。

 そのうち、獣道が点々と石が敷かれた道になる。そして急に景色が開け、まるで英国の郊外に迷い込んだかのような瀟洒な洋館が現れた。煉瓦色のタイルに、浅葱色の屋根。噴水の周りを、花の盛りを過ぎたサツキが取り囲んでいる。

「元は北條財閥の書物や美術品の収蔵庫でな。その管理がてら、あいつの住処になってる」

「だからその、あいつってのは……」

 やはり答えず、幻之丞はアーチ型の入口を潜り、呼び鈴を押した。

 待つこと数分。扉が開き、堂々たる髭面の、和装の男が姿を現した。

「珍しい客だ」とその男が言った。「まだくたばってねえのか、幻」

「そっちこそ、まだこんな場所に引っ込むには早いんじゃねえのか、三十郎」

 新九郎は絶句する。

 確かに、覚えのある顔だった。

 上野に暮らす者ならば、この顔は知っている。新聞でもテレビでもない。上野公園に鎮座する銅像としてである。

「その若者は?」と男が言った。

「俺の不肖の弟子だ。人呼んで、蒸奇探偵」

「伊瀬新九郎か。噂には聞いている」手を差し出す男。

「こちらこそ、お噂はかねがね」新九郎は慌てて帽子を取り、握手に応じた。「大提督、土方三十郎」


 多すぎる書物と奇怪な美術品のために体をなしていない応接室。出されたコーヒーは異様に濃く、新九郎は眉を寄せ、幻之丞は「なんじゃこりゃあ」と声を上げた。

 かの銅像が建立されたのは二〇年以上前のこと。しかし目の前の土方三十郎は銅像と瓜二つ。まさか老けない宇宙人の偽装なのかと身構えたが、単に銅像を建てる時にあえて老けさせたのだという。当時はまだ三〇代だったが、偉人として奉るのに三〇代の姿は貫禄が足りないのだ。

 そして今の土方三十郎は、老いたりといえど眼光鋭く、葉隠幻之丞を相手にしても圧倒されるどころか、逆に居住まいだけで幻之丞を制しているように見える。

 牙を収めた虎。

 角を引っ込めた鬼が如き幻之丞と向かい合えば、鬼と虎。ただの探偵である新九郎などは、風前の灯火に等しかった。

「事情は承知した」と土方は言った。「日本、そして地球が初めて経験する、本格的な宇宙戦争だ」

「混乱を防ぐため、まだ市民には情報は伏せられてる」と幻之丞。「狙いは天樹。地上に降下するだろう超電装は――」幻之丞は新九郎の肩を叩く。「こいつが抑えるが、敵主力艦隊の火力が市街に向くことだけは避けたい。そのためには、帝国宇宙軍翠光艦隊に、チレイン艦隊をなんとしても軌道上で抑えてもらわなきゃなんねえ」

「既に外交ルートで同盟諸国の宇宙軍には情報が伝わっている」土方は、鍍金の剥げたシガーケースから葉巻を取り出し、燐寸で火を着けた。「基本的には、静観の立場だ。天樹の問題は地球の問題ではなく、あくまで我が国の問題だ、と言ってきている」

「情報通だな」

「嫌でも伝わってくるんだよ」

「ならよお、ちいと檄を飛ばしといてくれや」幻之丞は新九郎を肘で小突く。新九郎が煙草を差し出すと、幻之丞は「わかってるじゃねえか」と言って取り、美味そうに吸った。「お前が電話一本すれば、宇宙軍も事態の深刻さを悟るし、兵の士気も上がる。天樹が降りて以来、幸いなことにこの国は戦争を経験してねえ。上層部も入れ替わった。判断を誤らないとも限らん。だろ?」

 天井から風の障壁が降りていることに、煙の行方を追っていた新九郎は気づいた。美術品を煙で汚さないための、古めかしい洋館には見合わない設備。つまり、土方三十郎は、ただ厭世からこの地に引きこもっているわけではない。

「電話をしろと、わざわざ頼みに来たのか、幻」葉巻の先端が赤々と燃えた。

「まさか。こいつをお前に引き合わせるためだ」幻之丞は新九郎の背中を叩いた。「軍には反天樹思想が根強い。こいつもあまり軍とは折り合いがよくねえ。陸軍には犠牲を強いちまった。そういう時には、個々人の信頼関係に限る」

「そちらの探偵くんは狐につままれたような顔をしているが」

「話してねえからな」

「相変わらずだな、幻。性格がすこぶる悪い」

「あなたは」と新九郎は口を挟む。「戦後、軍部の発言力が強まることを危惧して、自ら身を引いたと聞きました。あなたがいれば、軍事力を背景に我が国の国際社会での発言力は今以上に高まったという見方が大勢です。しかし、いかに日清、日露に続く戦勝とはいえ、ファシストの独裁体制下で異星のロケットと超電装技術を得た独逸……当時の第三帝国を前に、払った犠牲はあまりにも大きかった。軍部の増長を防いだあなたの判断は、正しかったと僕は思います」

「買い被りだ。恩給で暮らせる目処が立ったから、隠居暮らしを謳歌しているまでのこと」

「それでもあなたの下には情報が集まる。これは半分、当てずっぽうですが……」新九郎も煙草に火を着けた。美術品を気にする必要はない。「あなたは今も、帝都に迫る雲を払う風のひとつ。違いますか」

「それも買い被りだ、伊瀬新九郎くん」葉巻から陶製の皿に灰が落ちた。「私は何もしていない。私が今も持つ権限を、街の情報屋に貸し与えているだけだ」

「軍の機密の横流しを?」

「私利私欲に用いないと、私が認めたある人物に。女だ。君も知っている」

 紅緒のことを言っている、とわかった。帝都の裏社会から軍の機密にまで通じる彼女の情報網の一端はここにあったのだ。

 つまりこれまでも、彼には影から助けられてきた、ということだ。

 戦後の英雄は疎まれ、そして虎の威を借る狐たちに利用される。力の象徴は、その意にかかわらず、理念なく力だけが欲しい者を手助けしてしまう。ゆえに彼は表舞台に出ることができないが、信頼する個人には影から力を貸す。

 治安維持への〈奇跡の一族〉の関与を極小化する、天樹と特定侵略行為等監視取締官の仕組みによく似ていた。

「ひとつ、君に聞いておきたい」と土方は言った。「神を持たない我々にとって、己の規範となるものはなんだと考える?」

「法です」新九郎は即答する。「ですが法は完全ではない。ゆえに人は法の行使者に良心を求める。そしてその良心は、体験や実感から生まれる。最近流行りの大岡越前ですよ。彼は市井に下り、良心を得て、法を行使する」

「それでは正義は人と時代によって移ろうものになる」

「似た議論を、学生の時によく交わしました」

「君の答えは?」

 横の幻之丞を見遣れば、今にも神父の説法を始めたくてうずうずしている様子だった。キリスト者たれ。キリストならどうするかを常に考えよ。そう考えた上での行動は無条件で正義であり、法はその正義を追認するものにすぎない。彼や、同じ文化圏に属する人々の考え方だ。

 そして八雲は、法による感情を排除した判断こそが常に正しいと考えていた。汝らは天秤である。常に中庸であれ。庶民の味方になるような法の恣意的な運用は、他人を陥れようとする者や私利を追求する者に、いつか必ず利用されると、八雲はいつも主張していた。

「汝らは世の光である」と新九郎は言った。

 幻之丞が満足気に眉を上げた。これが聖書の文言だからであり、新九郎にこの文言を教えたのは、他ならぬ幻之丞である。

 本来は、キリスト者として振る舞えば、世がいかに移ろえど迷うことはなく、むしろ人を導くことができるという意味合いの教えである。前段には、「汝らは地の塩である」という文言がある。塩は腐敗を防ぎ、日々の糧に腹を満たす以上の味わいを与える。どんな時代であっても、主の教えを実行すれば、あらゆる憂いの雲を晴らすことができると説く。

 しかし新九郎は違う解釈をしていた。

「人と時代が移ろえば、正義も移ろう。これは当然のことです。しかし善き人は、いつの世にも決して絶えません。彼らに学ぶのです」

「情に流されれば理を失う。情の力が小さいなればこそ、その考えは成り立つのではないか?」

「確かに、大きすぎる情は暴力を肯定します。そして情の中にが見出されれば、世界はポピュリズムに支配される。ですから、理をことが必要です」

 ほほう、と幻之丞が声を上げた。

 続けたまえ、と土方が言い、葉巻を押し消した。

「特級異星言語翻訳師と関わっていると、しばしば考えさせられることがあります」新九郎も、ほとんど吸わずに短くなった煙草を消した。「彼らは、茫漠とした意識の中に言葉を、情の中に理を見出すことに長けているのです。僕の助手などは、あまり深いことは考えずに、本能と直感でそれをやっているように見えますが。何事も彼女がいると、不思議と丁度いい収まりどころが見つかるのです」

「君のかつての妻も、特級だったな」

 よくご存知で、と応じて新九郎は続ける。「法は理から作られます。理は情を解体した中から見出されるものです。僕らは、利の渦巻く情の海から、一本の理を見出さねばならないのです。それができる者なら誰でも、世を照らし、人を導く光になると、僕は信じています」

「ではその理とやらは、どう見出す?」

「簡単ですよ。年若い者に失望されない振る舞いの先に、理は必ずあります」

「なるほど」土方は腕を組む。「君の考え方が少しわかった気がするよ」

「答えになりましたか」

「ああ。正しいかはともかく」虎がにやりと笑った。「私は気に入った。そっちの男は気に入らんようだが」

 幻之丞はいつの間にか、土方が吸いかけで消した葉巻に火を着け美味そうに吸っていた。「理の内在化は人間の全能性を肯定する。俺は好かんな。人の姿をした神はキリストだけだ。人にできるのは、キリストのようになれるよう努力することだけだ。……お前、いいもん吸ってるな。二、三本寄越せ」

「断る。酒が駄目でな。これだけが楽しみなんだよ」と土方はにべもなく応じる。

「世のため人のために頑張りましょう、という意味では、大して変わらんと思いますが」

「いいや、違うね。お前には信仰と、筋力が足りん」

「まだそれを言いますか……」

「幻。お前の頼みだが」土方はまたシガーケースを手に取った。「単艦突撃ですべてが解決する時代は、既に過去のものだ。私にできることは少ない。しかし、私の言葉で何かが動くのなら、お前の弟子に手を貸すことも吝かではない。宇宙軍への檄と、陸軍の不満解消。心得た」

「そいつはありがてえ」と幻之丞。

 そして土方は、葉巻の缶を新九郎へと差し出した。

「これは?」

「取っておけ。友好の証だ」

「吸えば無くなりますが」

「その代わり、その中身が残っている限り、『〈闢光〉に任せろ』とばかり繰り返すのはやめてもらおう」

 本来、一国だけを代表する軍と、地球人類を代表する特定侵略行為等監視取締官が手を結ぶのは、好ましいことではない。

 ゆえに期間限定。葉巻の煙が続く限り。

 新九郎はケースを受け取り言った。

「必ず勝利します。蒸奇探偵の名にかけて」

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