図書館暮らし。

作者 竹神チエ

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★★★ Excellent!!!

ビターエンドながらも、不思議と心が温かくなり、目の前が明るくなったようでした。
少年と老人の間に通う敬愛の念、「なるようになるさ」という言葉、少年が直接話し掛けてくれるような文体、それらが非常に心地よかったです。
自然と前を向いて、明るい未来を想像したくなりました。

★★★ Excellent!!!

人の輪に入れない少年と人の輪から抜け出てきただろう老人。
大事なのは周りの目ではない。
何に心温まると思うのか。それは人それぞれです。

あなたを認めてくれる人がいる、なるようになる、と思わせる言葉が色々なところに。

「図書館」をひとつの拠り所として紡がれる少し切ないけれど、心温まる余韻の残る物語。

★★★ Excellent!!!

自分のことをドクター呼べという、見るからにホームレスの(そしてたぶん本当にホームレスの)おっさん。
そして、いじめられているとかではないけれども、何となく行きたくない、という理由で不登校中の『僕』。

小さな古い図書館で毎日会い、話し、おにぎりを渡し、お菓子を食べる。
そんな毎日。

なのに、終わりに近付くにつれ、涙がほろりと。

何? 私は何に打たれたのだろうか。

何だかじわりと沁みてくる、という不思議な温かいお話でした。

★★★ Excellent!!!

ちょっぴり切ないけど前を向けるからいい。

もやもやとしたなにかを抱えながら小さな図書館に通う少年と、「館長」で「警備員」だというドクターの交流。こういう人と人とのふれあい、成長物語は年齢を重ねるほどに胸にしみるものがあります。
一期一会というのが相応しい出会いかもしれません。悩みも、出会いも、いつか終わりが来るかもしれないけれど、ドクターの言うケセラセラを胸に生きていけばきっと、少年は前に進めるのではないかと思います。