多すぎる命名

・・・あれから俺は・・・フウに似た人達を、全員俺の家で働くことを許可した・・・


どうでもいいけど・・・この人達は誰なのか俺は解っていない・・・


フウが連れて来た人達だけど・・・何で・・・フウに似ているの?!


・・・色々言いたい事はある・・・何で、俺の家で働いているのか・・・何でフウが家に連れて来たのか・・・どこから来たのか・・・本当に俺自身不明な点が多すぎる・・・


だけど、何だかんだ、この一週間、俺の家で無償で働いてくれていたみたいだし・・・


俺としては別に良いんだけど・・・


・・・無給で働いているみたいなんだけど・・・給金とか上げなくていいの?そうフウに聞いてみると・・・


「僕に給金なんていりません!!」


そう・・・言って来た・・・本人達にも聞いてみたのだが・・・


「「「「私達!僕に給料何ていりません!!それどころかもっと働かせてください!!」」」」


何て言われた・・・本当に良いのだろうか・・・そう言えば・・・色々あり過ぎて、忘れていたが、この人達の名前を聞いていなかった・・・


「・・・なあ、フウ・・・この人達の名前は何て言うんだ・・・?」


フウに聞いてみると、思いもかげない、返事が返って来た・・・


「・・・・?名前何てありませんよ・・・?」


「へっ・・・?」


・・・俺が呆けていると、フウが説明をしてくれた・・・


何でも、ここに居るフウに似た人物達は、名前を持っていない・・・または、捨てた人達だという・・・


だから、あいつとか、そいつって指を指して呼べば、来てくれるとフウが言ってきた・・・


いやいやいや!!


「さすがにそれはかわいそうだろう!!」


名前が無いなんて、不便だし・・・かわいそうすぎる・・・


「・・・でしたらどうします?」


「フウが名前を付けてくれない・・・・」


「・・・数が多いですから、1(いち)、2(に)っといった数字の名前になってしまうかもしれませんがお父様宜しいでしょうか?」


「・・・・俺が考えます・・・」


何だよ!!数字って!!余りにもひどく無いか!!・・・俺は仕方なしに、一人一人に名前を付ける事にした・・・だが・・・


「・・・えっと、この人はアエル・・・そっちは、ビエル・・・」


「・・・お父様・・・ビエルはもう使いました・・・」


・・・・俺は甘く見ていた・・・俺の家に来て居る人達は、氷山の一角でしかないことを・・・


1日ごとに家で働いている人が変わっている事に俺は後になって気が付いた・・・


・・・数が多すぎて、名前をあげない・・・そんなの可哀そうすぎる・・・と思って、1カ月・・・一日辺り、100人以上名前を付けているのだが・・・フウによると、まだまだ・・・名前が付けられていない人達がいるらしい・・・


「・・・・数字で名前を付けても・・・」


「嫌だ!!絶対に全員に名前を付ける!!」


俺は意地になって全員に名前を付け続けていた・・・


幸い、名前がダブってしまっても、フウが指摘してくれるし、俺が与えた名前を一人一人認知し・・・本人がきちん覚えて、名乗っている為、俺自身覚えて居なくても、大丈夫という点が助かった・・・


もはや・・・数千人の名前を付けている為、俺自身、誰に何て名付けたのか・・・覚えていない・・・


そう言えば、名前を付ける度に、俺自身一瞬光っている様な気がするのだが、気の所為なのだろうか・・・


・・・まあ、身体に何か変化無いみたいだし・・・まあいいか・・・・・・そう言えば、ある程度落ち着いたら、魔法の訓練しようとしていたんだけど・・・


ずっと、名前を付けている作業しかしていないなあ・・・本当にどうしてこうなった!!


結局、俺は・・・フウに似た人達に名前を付けるという作業を2、3カ月の間ずっと続けるのであった・・・

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