精霊さんとの出会い

赤ん坊に出会ってから2日間が過ぎた・・・


その間俺は、全然魔物に会わなくなった。前はドラゴンが上空に居るのが当たり前だったのに、今では、それすら見えない・・・


俺としてはすげー助かるけど・・・理由が解らん。運よく出会ってないだけかもしれないけど・・・


しかし、魔物に会っていない事により少し心に余裕が出来た、そうすると余計に人が恋しくなる。


俺は赤ん坊を抱きしめながら、更に歩いた。


(もう、誰でもいいから、話さえできれば何でもいいから会いたいよ・・・)


そんな事を考えながら歩いていると、何か森の雰囲気が変わった。周りの景色は変わらないのだが、感覚的に今までの森の様に感じなかった。


(何だ?この感覚??)


不思議に思いながら歩いていると、


『止まれ』


不意に声が聞こえた。俺はびくっと反応し辺りを見渡すと、目の前が光っているのが見えた。


そして、その光が収集するとそこには羽が生えた子供位の大きさの人がいた・・・いや羽が生えている時点で人では無いだろうが・・・髪はロングで、色は青色だった・・・


『こんな所に人が何の用だ』


久しぶりの声、久しぶりの会話、久しぶりの対話に・・・俺は・・・


「ぐす・・・」


泣いていた。


『はっ?』


「うう・・・・ぐす」


『な何を泣いているのですか!!油断させようと・・・』


「やっと、やっと・・・ぐず・・・・・・・・・・うわーーーーーーーーーーん!!!!」


男・・・ムウ15歳本気泣きをしました・・・


俺はある程度、泣いて落ち着いた後、これまでの経緯を話した。何度も話をしているたびに涙が出てきたが、目の前の人?は親身になって聞いてくれた・・・


「ぐず・・・それで何度ももう駄目だって・・・」


『・・・よしよし辛かったのですね・・・』


そう言って目の前の人?に撫でてもらった・・・


とはいっても振りだけみたいだが、何故だか目の前の人?は実体を持っていないよで、触れる事が出来ないみたいだ。俺はその事が気になって聞いてみると・・・


『・・・貴方はこの場所を秘密に出来ますか?』


「秘密も何も現在位置すら解らないんだけど・・・」


本当に、何でこんな所に来ちゃったんだろう・・・あっまた涙が・・・


『はあ、もういいです。私のこの体は本物では無いのです。本物はこの奥の村に居ます』


「そうなんですね・・・えっ?」


『この身体は魔法で疑似的に作った身体なんです・・・』


・・・?えっ魔法で疑似的に身体を作るって、そんな事可能なの?俺がその言葉に戸惑っていると・・・


『ちなみに私は精霊なのですが、それに関してはどう思います』


っと言って来た・・・どうやら、目の前で話をしていた人?は人では無く、精霊だという事らしい・・・・って!!


・・・精霊?!精霊ってあの?!!


「心が清い人にしか姿を見せないというあの伝説の精霊!!?」


そうおとぎ話聞いた事がある。心が清らかな人しか姿を見せない存在がいると、その名は精霊、もしその精霊を見つけ契約が出来れば地位と莫大な財産は思いのままになるという・・・


『ものすごい邪な感情が見えるのですが・・・』


「すみませんでした!!!」


俺は速攻で土下座した。邪な感情が見えるってどういうことだよ!確かに、契約出来たら、地位とか財産が思いになるとは考えたけど、思っただけだよ!!


だけど、もし、このまま放置され村に入れてもらえなければ、また野宿である・・・そんなの嫌だ!!!


俺は、恥も外聞も捨てて、土下座をして、許しを乞うた・・・


『はあ、もういいです・・・大丈夫ですから、付いて来てください』


そういって、森の奥に行こうとする精霊の後ろを、俺は慌てて、後を追うのであった。

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