僕って何・・・?

「ふあああ・・・・」


何だか・・・最近すごく眠い・・・


きちんと眠っているはずなんだけど・・・


そう言えば、夜になると・・・記憶があいまいになっている・・・


・・・何だか、すごく気持ちいい夢を見ていたのだが・・・その夢の内容が・・・あんまり思い出せない・・・


・・・・・・まあ、そんな事は・・・どうでも良い・・・些細な問題だ・・・一番の問題は・・・


「なあ・・・フウ・・・何だか、家にいる人間物凄く増えていない・・・?」


そうなのだ・・・何故か・・・この一週間の間に、フウに似た人が・・・俺の家に突然やってきて、家の家事や掃除・・・はたまた、奴隷達の訓練の付き添い・・・資源の調達等をしているのだ・・・


最初は・・・フウを見間違えたのかと思った・・・それか、フウが魔法で分裂している様に見せているのかもしれない・・・そう思った・・・


だが・・・多種多様なフウに似た人物が出入りしているのを見て・・・それが魔法の分裂では無い事に気が付いた・・・


だって・・・魔法の分裂をするのなら、わざわざ、容姿を変える必要性が無いのだから・・・


・・・その人物達は、フウに確かに似ていたが、一人一人容姿が違っていた・・・ある者は、フウの大人の姿で・・・ある者は、尻尾や獣耳を生やし・・・ある者は、髪の色が違っていたりしている・・・


そんな事をわざわざ魔法で再現する必要性が無いのだから・・・


俺は・・・意を決して・・・フウに聞く・・・


「なあ・・・フウ・・・」


「はい!!」


「・・・最近、人が増えたと思うんだけど・・・気の所為じゃないよね・・・・?」


「・・・?ああ・・・!!別世界の私ですね!!」


へっ別世界のフウ・・・?どういう事・・・?


俺が頭の中で混乱していると・・・フウが次の瞬間爆弾発言をして来た・・・


「全員お父様の僕なので!!好きにしてください!!」


・・・・はっ・・・?


「・・・誰の僕・・・?」


「お父様のです!!」


「・・・・何で・・・俺の僕になっているの・・・?


「・・・?ああ・・・!!別世界の私なんですけど・・・行く当てが無いみたいでして・・・だったら、お父様の僕にしてしまおうかと・・・」


・・・そうか・・・行く当てがなかったから俺の僕にしたのかあ・・・・ちょっと待って!!


別世界のフウと言う単語だけでも混乱しているのに・・・行く当てがなかったからって俺の僕にしたってどいう事???!!!


俺がフウの言葉に頭を抱えていると・・・


「・・・お気に召しませんでした・・?」


そう言って、フウは心配そうに俺に話しかけて来た・・・いやいや!!何を言っているの!!


「お気に召すとかの前に!!何で俺の僕に勝手にしているの!!」


「・・・・?駄目でしたでしょうか・・・?」


「駄目に決まっているだろう!!本人の了承も取っていないだろうし・・・」


「・・・?とってますよ・・・?」


「・・・へっ・・・?」


「ここに居る人達全員お父様の僕になる事を了承しています!!」


「・・・はっ・・・?」


・・・・俺は・・・この後、家で働いている、フウに似た人達をフウが俺の目の前に呼び出し・・・


全員にいやいや家で働いていないかとか聞いてみたのだが・・・誰一人、頷かなかった・・・それどころか・・・


「・・・ご主人様は、私達を捨てるのでしょうか・・・」


「ご主人様に捨てられるのでしたら、自身の存在を消滅して・・・世界から消えましょうか・・・?」


「・・・ここにも、私達の居場所がないのでしょうか・・・」


とか色々言われて・・・しまいには、泣き出す人たちが続出しました・・・


・・・・解ったよ・・・とりあえず、僕じゃなくて・・・使用人なら・・・


「・・・フウ様が奴隷なのに・・・私達は・・・僕とすら扱ってもらえないのでしょうか・・・」


・・・何で・・・僕の方が・・・地位が高くなっているの!!その前に・・・!!何で奴隷に憧れを抱いているのさ!!


・・・・解ったよ・・・僕でいいよ・・・・


そう言った瞬間・・・フウに似た人達は全員で歓声を上げた・・・・


・・・・・・・・・・・・本当にどうしてこうなった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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