別世界のフウ 対面

私は、様々な世界を渡り歩いてきた・・・その中には、もちろん、別世界の私が居る世界もあった・・・


別世界の私が苦労をしていたのが、見てわかった私は、その者達を見捨てる事が出来なかった・・・だから、その私を保護していった・・・初めは、数人から、始まり、数十人、数百人、数千人まで膨れ上がっていった・・・


別世界であったものだけでは無く、私と同じように、気づいたら、神界に居た者も居た、そう言った、別世界の私も、神々に見つからない様に、保護をしていたら、気づいたらこれだけの人数になっていた・・・


そうして、保護した私の中に、夢に出ていた、私もその中に居た・・・そして、気づく・・・あの夢は、別世界の私の人生を見ていた事に・・・


・・・・万を超える別世界の私の人生は破滅でしかなかったという事実に・・・


・・・気持ちを切り替えよう・・・例え、破滅しかなかった人生だったとしても・・・神々に復讐を誓った身である、私には関係ない・・・


それに、これだけの人数の私が居るのだ・・・・神々と闘っても勝てるかも知れない・・・私はそう思った・・・


もはや数えきれない、世界を滅ぼして、人間達からスキルを奪い取り強くなり、これだけの軍団を作り出したのだ・・・


私の強さは、以前とは比べられ無い程強くなり、別世界の私も、強さはピンからキリだが、神々と闘えるほどまで強い者も多い・・・


もし、以前に出会った、神より、強い神が居たとしても、余裕で勝てる・・・そう思える程、私は強くなった・・・そう思った私は、次の世界を最後に滅ぼしたら、神界に殴り込みをかけようと考えた・・・・


だが、その考えは、永遠に訪れる事は無かった・・・


私が、最後に訪れようとする世界を厳選していると・・・夢を見た・・・その夢は今までの様な悪夢では無く、幸せの私の人生をなぞった・・・見たことも無い、夢であった・・・たった、2年間しか、見る事が出来なかったが、それでも、私は、嬉しくなり・・・目を覚ました時に、涙が出た・・・


その夢を見た瞬間、私は、世界を滅ぼす事に、意味を感じなくなってしまった・・・理由は解らない・・・ただ、あの、幸せに過ごしている、私が居る世界・・・それがこの無数の世界の中一つでもある・・・そう思った瞬間・・・世界を壊す事を私は躊躇う様になった・・・


・・・これから、どうしようか・・・私が夢から覚めて、そんな事を考えていると・・・


後ろに今まで感じた事が無い程、巨大な魔力を感じた・・・


(仲間たちの魔力でない!!神?!まさかこの場所がバレた!!)


私は驚きながら、後ろを向いた!


この場所は、私がスキルで作った場所、例え、神々でも、この場所を見つけられるはずが無い、そう考えていたのに・・・私は急いで、後ろを向き、臨戦態勢をとろうとして・・・だが・・・


後ろに居たのは、以前夢で見た・・・フウと呼ばれていた、私であった・・・・


(・・・何でここに・・・これは夢・・・?・・・例え、この世界が、現界と時間の流れが違うとしても・・・この世界に来るのは、いくら何でも速すぎる・・・・私でさえ、数百年単位の時間をかけ、神界に来たのに・・・しかも、この場所を見つけ出すなんて、あり得ない・・・)


私が、唖然として、フウを見ていると、彼女が私に話しかけて来た・・・


「・・・初めまして、始まりの私・・・と言えばいいのかな?今日はお礼とお誘いに来ました・・・」


始まりの私・・・?それは、私の事を指しているのか・・?


私が混乱しながらも、彼女を見る・・・どう見ても、夢で見た彼女だ・・・・何で・・・・?どうして・・・?ここに居る・・・?私が更に混乱していると・・・・


「貴方のおかげで・・・お父様に会うことが出来ました!!ありがとうございます!!」


「ナッ・・・・」


「私が訓練を通して、因果律について、見る事が出来る様になって、誰かが干渉してお父様に会わせてくれたことを知りました・・・それが貴方だという事も・・・その事をお礼が言いたくて、ここまで来ました・・・」


その言葉を聞いた瞬間、私は、両目から涙が零れ落ちた・・・そうか・・・私が今までやって来た事は無駄では無かったんだな・・・・


だが・・・それとこれとは話は別だ・・・私は首を振り・・・目の前のフウと呼ばれていた子供に対し問いかける・・・・


「ナニヲイッテイルノカワカランガ・・・コノバショ二キタトイウコトハカクゴガアッテキタンダロウナ・・・」


私は先程の言葉を、無視して彼女にそういう・・・


はっきり言って、神々を殺すと言う憎悪は今でも消えていない・・・この世界にどうやって入ったかは知らないが、この場所を知られた時点で、生かして返すこと等出来やしない・・・


もし、この場所を神々にバレてしまっては、奇襲が出来なくなってしまう・・・少しでも、勝率を上げるには、この別世界の私には死んでもらうしかない・・・


例え、たった一人の・・・幸せを勝ち取った・・・・私だったとしても・・・


「・・・うーん・・・どうしても闘わないといけませんか?」


「クドイ・・・トイウヨリタタカイニキタノデハナイノナラナニヲシニキタ・・・コノバショハカミガミヲコロスタメニアツマッタドウシイガイイナイトイウノニ・・・」


そうだ・・・何を戸惑う必要がある・・・私はその為に、今日まで生きて来たのだ・・・例え、たった一人の幸せになった私でも・・・いや、幸せになった私だからこそ・・・私の目的を邪魔をするのはユルサナイ・・・


「・・・お父様の奴隷になってくれないか・・・お願いをしに来たのですが・・・」


その言葉に、私の目は点になる・・・さすが異世界の私・・・夢の中からでも思っていたが、相変わらず発想がぶっ飛んでいる・・・


「ハッ!ダレガニンゲンノドレイナンテナルカ!ソレニ!イマノワタシノスガタハスデニバケモノ・・・オマエガホシイノハ、ウツクシイドレイジャナイノカ?ワタシヲホシガルイミガマッタクワカラナイノダガ・・・」


「うーん、確かに、容姿がここまで変質しているとは思っていも居ませんでしたね・・・性別が無いという以前に、知的生命体であるかすら怪しい容姿ですから・・・」


ハッ!当り前だ!!容姿なんぞ!強くなることに不要だったから、気にした事が無い・・・


精霊さんが死んだあの日・・・私の身体はかなり変容した・・・それこそ、化け物と言っても差支えが無い程の変容具合だ・・・そして、様々な世界を渡り歩き、強さを求めていった結果、その変化はさらに大きくなっていった・・・


仲間である、別世界の私が、私を見て、無意識に恐怖の感情を持ってしまう程・・・私の容姿は醜く・・・変化した・・・


「・・・・大丈夫ですよ・・・私が・・・・」


「オマエノザレゴト二ツキアウノモアキタ・・・シンデモラウゾ・・・」


そう言って、私は別世界の私を全員呼び出した・・・少し、殺したくないという感情が残っているが、仕方がない・・この世界に入り込んだ時点で、お前の命運は尽きたのだ・・・


「サア・・・シネ!!」


私がそう言うと、別世界の私が、フウに向かって行った・・・そして、向かって行った私の隙間を縫う様に、私も彼女に向かって攻撃を繰り出す・・・


神を超える為に、手に入れた力・・・存分に味わうがいい・・・!!!


――――――――---------------------------


「ワン!ワン!!」


ムイのお父様にじゃれている姿を見て、こちらの世界に連れてきて、本当に良かったという思った・・・


彼女は、別世界の私・・・精霊さんが初めて別世界で私を作った時に、生まれた私なのだ・・・


何で、彼女がこの世界で犬耳と尻尾を生やしてお父様と触れ合っているかと言うと、私がこの世界に連れて来たのだ・・・


きっかけは、絶対神ドーラを倒して、一週間後・・・創造神ズアルが念話を通して、あるお願いをして来た・・・


別世界のリイム・・・精霊さんの子・・・つまり私を救ってほしいという事でした・・・


私はよく解らなかったので、よくよく聞いてみると、何でも、別世界の私が、力を得る為に、人間達からスキルを奪い、最後に世界を消滅させるという、暴挙を繰り返しているらしい・・・


しかも、私が生まれた世界は、全部が消滅しているらしい・・・私・・・・フウが生まれた世界を除いて・・・・


・・・・その事を言われた時に、私は、何でそんな風になっているのかが気になった・・・


お父様さえ居れば、私は誰にも負けないというのに・・・


他の世界の私が世界を壊しているという事は、お父様を守り切れず、死なせてしまい・・それで、自暴自棄になって消滅させたのであろう・・・


・・・別の世界の私は・・・お父様を守り抜けていないのか!逆に私は別の世界の私に腹が立った・・・


だが、現実は・・・それ以上に残酷であった・・・


私は、訓練を得て、因果律を見る事が出来る様になっていた・・・まあ、見る事が出来る様になったからと言って、見る必要性を・・・と言うより、邪神ドーラを倒す為に、強くなること以外、その時は、興味なかったので、使わなかった・・・・


お父様に使ったからといって、調べる物が何も無いと思っていたし・・・結局、私はこれまで一度も使ってこなかった・・・


だが、ズアルに言われ、自分の因果律を見た時・・・愕然とした・・・


お父様と会えた因果律が、この世界以外・・・全滅していたのだ・・・・


私はその事にかなりビックリをした・・・因果律を見る・・・その人物が一番起こりやすい出来事を調べる事が出来る・・・能力・・・なのに、どうして、私以外はお父様に会えなかったのか・・・いや、違う・・・


お父様に会えなかった世界が普通で・・・お父様に会えたこの世界が異常なのだと・・・その時、私は初めて解った・・・・


それから、私は、逆に、何でお父様に会えたのかを調べた・・・調べた結果・・・誰かが、私とお父様の因果律を変えた後がある事に気が付いた・・・


変えたのは神では無い・・・因果律を強引に変えれば、絶対神ドーラが速く復活する可能性があるのに、そんな事をする訳が無い・・・そうなると・・・・


私は因果律を変えた人物を調べた・・・巧妙に隠れ居たが、別世界の私が因果律を変えたことが解った・・・加えて、スキルを奪い、世界を消滅させている、一番の元凶であることも・・・


・・・何で私の因果律を・・・変えたんだろう・・・そんな疑問があったが、私とお父様を引き渡してくれたことに物凄く感謝をした・・・


加えて、ズアルから聞いたのだが、この私の因果律を変えた別世界の私は、かなり不幸な人生を歩んできたと言っていた・・・・


・・・・だったら、お礼も兼ねて、お父様の奴隷にしてあげましょう!!そうすれば、不幸な人生なんて!絶対に歩めません!!


私はそう考え、別世界の私の所に行った・・・まあ、容姿は、色々お父様に献上する際に、これでは駄目だと思い、変えたが、元々別世界の私という事で、私の姿に変えた・・・犬の耳と尻尾を付けて・・・お父様、獣耳と尻尾好きですから♪


記憶の方も、辛い記憶を忘れさせ、お父様を第一に考える様に修正しました♪


おかげで、あんなに幸せそうな顔をする様になりました・・・本当にお父様に献上してよかったです・・・


問題は、あの場に居た別世界の私が、一人では無かったという事なのですが・・・しょうがないです・・・お父様に協力をしてもらって説得してもらいましょう・・・


そうして、私は計画を練るのでした・・・私をお父様に引き合わせてくれたムイ・・・そのムイが助けて来た・・・・人達を本当の意味で救う為に・・・

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