赤ん坊との出会い

魔の森で迷っていると、何故か、赤ん坊の泣き声がした、怪しみながらもその方向に俺が進んでいくと・・・


そこに広がっていたのは、異様な場所・・・光景だった・・・


俺が赤ん坊の泣き声がする場所に近いていくと、遠くに、大きな塊があるのを発見できた・・・


何だこれは・・・?俺は不審に思いつつも、慎重にその塊がある方に近づく・・・すると、泣き声が段々と近づくのか解った・・・あの辺りに、泣き声を発しているのがいる・・・俺はそう確信をした・・・


俺が、さらに、泣き声がする方に近づくと、塊にドンドン近づき、それがどう言う物か解って来た・・・


その塊には毛が生えていた、しかも、辺りを見渡すとその塊は一つや二つでは無かった・・・


・・・俺が慎重に更に泣き声のする場所に近づいていくと、塊がどう言う物か視認できるまでになった。


この大きな塊は、大型な魔物が横になっている姿だという事に気が付いたのだ・・・


遠目から見た時はよく解らなかったが、ここまで近づいて視認した今なら間違えるはずが無い・・・


しかも、この魔物達は俺には絶対に倒せない、大型な魔物・・・それも凶暴な熊、虎、獣系の魔物それが何匹も倒れていた・・・


何でこんな魔物が倒れているのか解らなかった俺だが、頭にはずっと警報が鳴り響いていた。これはやばい引き返さないと・・・


ずっとこの場所が危険だという事を伝えてくる・・・だが、赤ん坊の泣き声が聞こえるのは、その魔物達が倒れている場所の中心からだ・・・


俺は考えた・・・絶対に怪しい・・・考えられるのが、擬態する為に魔物がこの赤ん坊の泣き声を発して魔物をおびき出している可能性・・・


だが、何故俺達人間の赤ん坊の泣き声にしているのか・・・このドラゴンが徘徊している森の中・・・人間なんてほとんど来ないだろうに・・・


擬態するのならもっと森の中にいる動物や魔物の赤ん坊の泣き声を使うはずだ・・・


俺は色々巡行した結果・・・倒れて動かない魔物達が居る場所の中心に近づいた・・・


何でいかにも危険な場所だと解っているのに近づいたのか・・・それは、単純に俺自身が限界だったからだ・・・


・・・ドラゴンが上空に居て周りの魔物は3m越えが当り前・・・そんないつ死んでもおかしくない状況の中で一人でいる事に・・・正気を保つ事すら限界だった・・・


・・・もう、悪化しようと、この状況が変わるのなら、とりあえず近づいて見ようと思ったのだ・・・それが如何に危険な行為だとしても・・・


うん、はっきり言ってドラゴンがいる場所に居る時点で俺もう半分死んでる状況だし・・・


とりあえず、動かない魔物触れる所まで近づいた。やはり動かない・・・俺は意を決して、その魔物に手を当てる・・・


息による肺の上下運動すら感じないし、体温も冷たい・・・完全に死んでいる・・・


・・・俺はこの異常事態に頭の中がパニックになっていた・・・


何でこんな大きな魔物が死んでいる?何で?こんな場所に?しかもこんな大量に?


だが、いくら頭の中で考えても、答えは出ない・・・俺は覚悟を決め更に泣き声の近くに近づく・・・どうせ、ここで考えて居ても、現状は変わらないと俺は腹をくくって動いた・・・


泣き声の中心部に行くと、そこには、かごの中に入った赤ん坊が居た・・・


赤ん坊がこっちを見た・・・途端に泣き声が止む・・・俺も赤ん坊の目を見る・・・どう見ても、魔物の赤ちゃんには見えない・・・人間の赤ん坊だ・・・


・・・何だこれ・・・何でこんな所に赤ん坊が居る・・・こんな場所に赤ん坊何て居る訳が無い・・・これ絶対罠だろ・・・魔物の・・・


そう思ったのだが、一人で、一週間誰にも会わずに生きて来た俺にとってもうどうでもいいや!という思いがよぎった・・・どうせここから帰れる方法何て見つからないし、だったら・・・


そう思って赤ん坊に近づく、何も起こらない、更に近づく、何も起きない・・・そうこうしている内に赤ん坊の前に立つ・・・


とりあえず、抱きかかえる、相変わらず、赤ん坊は、俺の目しか見てこない、泣いても来ないし、笑いもしない・・・


どうしろと!そんな事を心の中で叫びつつ、とりあえず、俺は赤ん坊を抱きかかえてここから離れた・・・


こんな大型な魔物が死んでいる不気味な場所、ずっと居られるか!!!


それから、赤ん坊を抱きかかえつつ、しばらく歩いていると、お腹が空いてきた・・・


近くを見ると木に果実がなっているのを発見した、しかも俺の知識が正しければ食べられる果実だ!


俺は近くにあった蔦をナイフで切って赤ん坊と俺に巻き付けた。赤ん坊を乗せた場所はもちろん背中だ・・・


そして木に登り果物を取って降りた・・・俺がナイフを使い果物を食べているとある事に気が付いた・・・


(そういえばこいつ、何食べせればいいんだ・・・)


そう、俺には非常食以外この森で食べれるものしかこの場所には無い!!・・・俺は迷った挙げぐ果物の果実を絞って与えてみた(注意:現実では粉ミルクを与えましょう)すると、ごくごくと飲んでいるのが解った・・・


当分これを与え続けてみるか・・・そう考えて、俺は・・・


(って、俺一人で赤ん坊の世話までするのかよ!!!というか出来るのか!!!その前に生きて帰れるのか!!!!!)


俺は心の中で絶叫した・・・


(・・・というか、久しぶりに人肌に触れたなあ・・・やばい涙が・・・)


俺は無意識に溢れ出る涙を拭いながら、必死に声を出さない様に気を付ける・・・


(・・・だけど、赤ん坊じゃあ、話せないよなあ・・・せめて喋れる人・・・人じゃなくてもこの際いいや・・・誰かあ・・・・辛い・・・)


いつ死ぬか解らない極限状態の中、・・・喋る相手が居ない状態が続く辛さ、寂しさ・・・悲しみ・・・様々な感情がごっちゃ混ぜになり、俺の中で渦巻いていた・・・


・・・だが、今は一人では無い、俺のそばにはまだ喋ることは出来ないが赤ん坊が居る・・・


出会ってまだ数時間だが、これまで一人でこの森を彷徨っていた俺にとって、既に唯一の心の拠り所になっていた・・・


それから俺は赤ん坊を抱きかかえながら、食料を調達して進んでいく。そして夜になると、俺は草むらの中に隠れながらで寝た・・・


本来、魔物が闊歩するこの森で寝る事は自殺行為に等しい行動だ・・・


だから、俺が一人で魔の森に入って、暫くは魔物に襲われてもすぐに対応できる様に、出来るだけ寝ない様に頑張っていた。


睡眠時は一番無防備になる事をおじさんから教わっていたからだ。


だが、緊張の1日1日をすげしていた俺は2、3日で根を上げてしまった。


それに、これだけ極限状態の中眠らない何て不可能だ!そう考え・・・・俺は開き直った!!!もう死んだら死んだでその時だと!!!


一応一番最初は近くに魔物が居たら音が鳴る罠を作ってたりしていたが、こんな化け物周りが化け物だらけになった気づかれたら例え遠くに居ても一瞬で捕まる。


だったら、無駄なあがきはせずにもう運に任せようと赤ん坊に会うまで今日まで、何も罠とかも準備せずに最近は無防備のまま!!そのまま寝ていたのだ!!


・・・良く今まで生きてたな俺・・・まあ、赤ん坊も居るから、一応、軽めの罠でも作っておこう・・・多分ここに居る魔物には通用しないけど・・・


そして、次の日・・・俺は無事生き残った・・・ここまで死なずに生き残るとは運が良いな・・・


いや!この場所に居るだけで運が悪いよな!!いかん!!いかん!!変な思考になる所だった・・・


俺は、少しでも癒される為に、赤ん坊の方を見た・・・うん・・・相変わらず、癒される寝顔だ・・・


その時にふと・・・


(そういえば赤ん坊は排泄物大丈夫だろうか?)


そう思った俺は、赤ん坊の服を脱がせて確認をした。うん、排泄物は無いみたいだ・・・


そして、下の物も確認した。・・・女の子みたいだ。それを確認した時俺に電流が走った!!


(今からこの赤ん坊を教育すれば思い通りの奴隷に出来るんじゃね!!)


そう、俺の当初の目的は奴隷を買ってハーレムを作る事だった!!だが奴隷を買うのは高い!!だったら赤ん坊を一から育てれば俺専用の奴隷が作れるのではないのか!!!そう考えた瞬間・・・


(・・・その前に生きて帰れるのか解んないのに、何考えてるんだ俺・・・)


俺は数分前の思考を忘れ、赤ん坊に服を着させて更に歩いた・・・。


本当に俺、生きて帰れるのだろうか・・・?

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