ロイドとリイム・・・1つの結末

魔法陣を展開していたフウが一瞬消えた・・・と思ったら、また、フウがさっきと同じ場所に来て・・・俺の身体に頭を擦り付けていた・・・・・


えっ何?何か、消える前に、今生の別れみたいな事を言っていたような気がしたんだが・・・


何で、今はさっきまでしていた真面目な顔を止めて、猫の様に顔を擦り付けているの・・・?


俺が混乱していると・・・


「・・・フウ・・・」


声がする方を見ると、そこには精霊さんが居た・・・ってえっ!!?精霊さん?!!何でいるの!?!


いや!それにに精霊さんの隣にも人が居るんだけど誰!?さっきまで居なかったよね!!そんな人?!


俺が頭の中で様々な疑問が頭の中に出てくる・・・いや!本当に何で!精霊さんが居るの!!?さっきまでいなかったよね!!


しかも!謎の人物まで増えてるし・・・この人が絶対神って言う人?!その割に・・・何か・・・精霊さん・・・その人と親しそうにしているが・・・


「・・・フウ・・・ありがとう・・・」


何が・・・?俺が疑問に思っていると・・・


「・・・何がでしょう?私はこれから、お父様と一緒に家に帰るのですが・・・」


本当に・・何が・・だよ・・・と言うより、隣の人は誰?精霊さん何でいるの?ねえ・・・


「・・・なあ・・・俺自身も何が何だか、解っていないんだが・・・」


と謎の人物が言う・・・お前も!!解っていないんか!!中心人物だと思っていたのだが・・・違うのか・・・?!!そんな事を考えていると・・・


「・・・こやつは、フウ・・・お主と私の・・・」


「精霊さん!!」


フウがいきなり大きな声を出した・・・何だ?!


「・・・私のお父様は、たった一人です・・・」


「・・・だが・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


何だか、フウが凄い顔で精霊さんを見ているな・・・・本当に何があった?


というか、魔王と闘った時も、こんな風な感じじゃなかったか・・・いつも間にか、展開が進んでいたという面で同じだし・・・今回は、何か色々な人物たちがいきなり出てきて、更に混乱しているが・・・・


本当に・・・何がどうなってるの?!俺が頭を抱えていると・・・


「・・・それもそうだな・・・すまない・・・」


「・・・別にいいです・・・とにかく用事は終わったので行きますね・・・お父様行きましょう・・・」


「いや・・・状況が解らないんだけど・・・」


「・・・精霊さんの為にも・・・ここは、居なくなった方が良いですよ・・・」


えっどういう事?俺が首を傾げていると・・・


「・・・お父様お願いします・・・ここは何も聞かずに、家に一緒に帰ってはくれませんでしょうか・・・」


そう言って、フウは頭を下げて来た・・・その行為に俺は、驚いた。


大体フウは、俺の言う事は何でも聞き、自分から提案はしては来るが、お願いをしてくる事は滅多にない・・・それをしてくるという事は、それだけ重要な意味を持っているのだろう・・・


今だにこの状況意味が解っていないが、フウがお願いをしてくるのなら、仕方がない・・・・


「・・・解った帰ろう・・・出来たら、家で詳しい話を教えて・・・俺自身全然今回の事解ってないから・・・」


「ええ!!もちろん!!いつまでも!!ずっと!!お話ししましょう!!!」


いや、いつまでもは疲れるからやめて・・・そう思いつつも、俺はフウの言う通り、彼女の転移で、家に帰るのであった・・・


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「・・・何だったんだ彼らは・・・・」


俺はそう言って、自身の身体を見る・・・まぎれもない自分の身体だ・・・


封印の時に、失ったはずの身体・・・それが何故・・・ここに・・・その前に・・・・何で、俺は生きている・・・精神だけの状態になっていたはずなのに・・・何故・・・・・?


しかも、残された精神も、絶対神ドーラの封印を維持する為、かなり消耗していたはず、だが今は、その精神力は完全に回復している・・・


何でこんな状況になっているのか・・・原因は解っている・・・先程居た子供が原因だ・・・


先程の子供と赤ん坊達はいつの間にか、この世界に転移をして来た・・・


本来、神であろうと、簡単に入る事が出来ない俺が作り出した絶対神を封印するだけの空間、世界・・・なのに、あいつ等はやってきた・・・しかも、生身の身体で・・・


そして、その中の一人の子供が、あろうことか、俺の絶対神ドーラを封じた封印を解こうとしたのだ・・・


俺はそれを辞める様念話を使い必死になって、止めようとしたのだが、『うるさい!!黙って!!!』と言われて念話の通話すら遮断され話せなくなってしまった・・・そして、その後、すぐに俺の封印が解かれた・・・


その瞬間、俺は世界と神界・・・全てが壊滅する事を覚悟した・・・


・・・だが、そうとはならなかった・・・彼女は、いつの間にか、作った偽物で絶対神ドーラを欺いてみせた・・・普通魔力で作られた偽物は脆く、攻撃を受ければ、すぐさま崩壊するのに、その偽物は、絶対神ドーラの猛攻を受けても、維持してみせた・・・


そして、気づいたら、いつの間に覚えたのか、俺の封印を使い、絶対神ドーラと魔神獣を捉えて見せたのだ・・・


俺は、その事実に呆然としていると・・・その子供は、俺の身体を作り、俺の精神をその身体に移し替えた俺があまりの展開に頭が混乱していると・・・


『うるさい!!あっ・・・・』


その言葉と共に、先程まで、封印されていた、絶対神ドーラの反応が消えた・・・


・・・・・俺は身体を手に入れ、絶対神ドーラはあっけなく死に・・・頭が更に混乱している所に・・・目の前に精霊が現れ、俺の胸で泣きだしたのだ・・・本当にどうして・・・こうなった・・・?


「・・・ロイド・・・」


先程まで、俺の胸で泣いていた・・・・精霊が話しかけてくる・・・


さっきまで、絶対神ドーラを倒した子供とも話していたから、何か事情を知っていないか?


そう思って、泣いていた精霊をよく見るとある事に気が付く・・・


・・・・いやちょっと待て・・・・この容姿・・・これは・・・・


「リイムなのか・・・」


先程は、自身の身体がある事、目の前で呆気なく死んでいった絶対神ドーラに意識が意識がいっていた為・・・その後に現れた・・・精霊に目がいかなかった・・・


だが、この身体には見覚えがある、俺が封印の前に必死に作り出した身体・・・相棒であるリイムに与えた体そのものだ・・・


「・・・気づいていなかったの?私は、すぐ、貴方だって解ったのに・・・」


そう言う、リイムは涙を流しながらも、俺に向かって微笑みかけた・・・


「いや、雰囲気が全く違うから・・・」


「貴方が居なくなってどれだけの年月が過ぎたと思っているの・・・私だって性格は変わるわ・・・」


そう言いながら、リイムは、さっき俺に会った瞬間と同じ様に・・・胸に飛び込んだ・・・・


「・・おい!リイム・・・」


「・・・ずっとこうしたかった・・・」


そう言った、リイムの声は震えていた・・・・


「ずっと、ずっと、ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと後悔していた・・・何で、ロイドと一緒に行けなかったんだろう・・・何でロイドのそばに行かなかったんだろうって・・・何で・・・どうして・・・ねえ・・・ロイド・・・何であの時・・・私を置いて行ったの・・・」


その声は、段々と弱くなっていき、最後は囁くほどの声しか聞こえない程だったが、俺には、しっかり聞こえた・・・・・


「・・・お前には、もっと世界を見て欲しかった・・・俺の近くだけの世界だけでは無く、もっと広い世界を・・・・」


「そんなの!!ロイドが!!居なくちゃ!!意味がないじゃない!!!何で・・・私を一人にしたの・・・」


リイムは・・・そう言って、更に、涙を流した・・・


「・・・・すまない・・・だが、どうしても、俺の我儘の為に、お前を犠牲にはしたくなかった・・・」


そう、あの時、誰かが、犠牲にならなければ、絶対神ドーラを止めることが出来なかった・・・それをリイムに巻き込みたくはなかったのだ・・・


「馬鹿・・・・・私がどんな思いで・・・・・今まで生きて来たのか解る・・・?」


「・・・すまない・・・解らない・・・」


はっきり言って、さっきまで、絶対神ドーラの封印を解かれないように必死だった為、他の事を考えている余裕なんてなかった・・・


それこそ、さっきまで、リイムの事を忘れなければならない程に・・・


「・・・さっきも言った様に・・・後悔よ・・・私は前に言ったわよね・・・私はロイドと一心同体だって・・・もし、ロイドが居なくなったら、私は半身が無くなったも当然・・・ううん・・・はっきり言って、自分の存在意義すら無くなってしまった・・・」


そう言う、リイムの言葉は弱弱しく・・・今にも消えてしまいそうであった・・・・


「貴方・・・ロイドの望み通り、この世界を平和にする為に、様々な事を頑張ったわ・・・だけど、駄目だった・・・」


そう言う、リイムは悲しそうな顔で言った・・・・


「・・・・私はロイドが居なくちゃ、生きていけなかったのに・・・」


それは違う・・・そう言いたいのに、その言葉が出てこない・・・それほど、彼女の目には今までの思いが滲み出ていた・・・


「・・・・だから、フウを誕生させた・・・貴方との思いを少しでも、形にしたくて・・・」


フウ・・・・?さっきの子供か・・・?


「フウとは何なんだ・・・?何であれだけの力を持っている・??」


そう・・・あのフウと言う子供は、生身の身体で、この世界にやって来た・・・・


それは、あいつが、現界の身体でここに来たという事になる・・・俺の様に、精霊であるリイムと本契約をして、神人になった訳とは全く違う・・・それなのに、何故・・・


「・・・はっきり言って、力の源までは解らない・・・フウは本来・・・私の力と、ロイドの元々の身体を使い誕生させた子供だった・・・そのはずだったんだけど・・・」


そう言って、リイムは遠い目をした・・・俺の身体を使った・・?という事は・・・


「・・・あの子は、俺の子供・・・」


「いや、あの子は、ムウの子供だ・・フウもそう言っているし、私も否定はもうする気はない・・・」


そうリイムは言い切った・・・


・・・だが、あの、フウがお父様と言っていた者は完全に人間だった・・・それなのに、彼女がそんなこと言うとは・・・


「・・・・あの子を育てたのは、彼なんだな・・・・・」


そう考えれば、納得する・・・何故、人間である彼がフウを育てたのは謎だが・・・


「ええ・・・はっきり言って、少し手伝いはしたが、ほとんど、あやつ1人で育てた・・・」


やはりそうか・・・だが・・・


「・・・あの子・・・フウは幸せになっているか・・・・」


あれだけの力を持っていながら、人間に育てられ、幸せになれているのだろうか、そんな一抹の不安がよぎる・・・


「・・・幸せじゃなかったら、さっきの帰り際にあれ程の笑顔は出来まい・・・」


・・・・そうリイムは言った・・・そうか、いらない心配だったんだな・・・


俺は自分の身体を使って生まれた子供なら、自分の子供に等しい、だから、この後、フウ自身ときちんと向き合わなければと思っていたのだが、そんな必要性も皆無みたいだな・・・・


そこまで、考えてふと疑問が出て来た


「・・・・だけど・・・それで、どうして、あそこまで強くなれる・・・」


そう、俺とリイムの子だとしても、あそこまで強くなるのは可笑しい、はっきり言って、俺の全盛期の強さより、遥かに強かった・・・はっきり言って、闘っても、一瞬で負けてしまうだろう・・・それ程強かった・・・


「・・・それは、フウ本人に聞いてくれ・・・私も全くもってあそこまで強くなるとは想像できなかった・・・」


だよな・・・彼女の強さ・・・どう考えても、他の神々と比較しても、力が突出している・・・


「・・・それにしても、ロイド、私が居るのに、他の女の話をするなんて、いい度胸だのう・・・」


「えっ・・・?」


いや、何を言ってる?フウの事を言い出したのお前だったよな・・・


その前に、フウに対する感情は、親が子に対する感情で、女としての意識何て皆無だし・・・と言うより?キャラ変わっていないか?お前!!


「・・・・もう少し、私の事を見てくれてもいいじゃないか・・・」


「・・・本当に性格が変わったなお前・・・」


以前は、どんな事にも動じない飄々とした性格だと思っていたのだが、本当にどうしてこうなった・・・


「ハハハハ・・・私も、お主に会えて、はしゃいでいるのかもな・・・」


「はしゃぐってな・・・」


「・・・それだけ、辛かったのだ・・・お主と会えぬ、出会えぬという、時間を過ごすのは・・・」


そういうと、またしても、リイムは涙を流し始めた・・・リイムと初めて会って、封印されるまでずっとリイムのそばにいたが、彼女が涙を流すのを見たのは、この時が、初めてであった・・・


「・・・本当にすまない・・・・」


「・・・本当に今更だな・・・だけど・・・会えたから・・・まあいいだろう・・・本当に、フウには感謝だな・・・」


そう言って、リイムは笑った・・・本当に俺はこれまで、リイムには寂しい思いをさせていた様だ・・・彼女に長い年月の間、待たせたのだ・・・・これからは、彼女に対し、償いをしなければ・・・・


「・・・そう言えば、ロイド・・・ここからどうやって出るつもりだ?」


そう言われて気づく・・・今の俺の身体は、恐らく、フウが用意した身体なのだろう・・・


完全に生身の身体だ・・・対して、今のリイムには以前の力を持っていない・・・神人の力何て残っていない・・・


・・・どうしようか・・・これ・・・・


「・・・また、本契約をするか・・・?そうすれば、この空間を抜け出す為の力位は手に入ると思うぞ・・・」


いやいやいや!以前は世界を救う為に契約をしたが、特に理由が無いのに、契約する訳には・・・


「ロイドは、また、私を置いて行くのか・・・?」


「いや・・・・そういう訳じゃないが・・・・」


「・・・だったらいいでは無いか!第一、契約をしなければ、ここから出ることも出来ん!!それに、その身体、本契約をしやすい様に、もう、契約の魔法陣が組み込んでいるみたいだしな・・・」


言われて気づく・・・自身の身体に、契約をする為の魔法陣が刻まれているのを・・・しかも・・・これ・・・・本契約をする為の魔法陣だ!!


まさか、あいつ・・・


「・・・・全部計画していたって事か・・・・?」


「恐らく、フウはここまで考えていたのだろうな・・・本当に・・・おせっかいな・・・」


そう言いながら、リイムは笑った・・・多分、俺の消耗していた精神が回復したのも、あいつのおかげなんだろうな・・・


だけど、1つ言わせて・・・何で!本契約もう一回する事になるのさ!!別に!さっきそのまま一緒に帰ってくれたっていいだろうに!!何で!!


そんなロイドの心の叫びは誰にも届かなかった・・・・・

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