神を名乗る者

この世界に来て・・・どの位の年月が経ったのか・・・もはや、解らぬ程、長い月日が経った・・・


過去の栄光は全て失い・・・誰も来ない空間の中・・・私は必死になってもがいた・・・絶対にここから出て・・・あやつらに復讐をしてやると・・・心の中に胸に秘め・・・


世界が段々と壊れていく中、私は一つの賭けに出た・・・今まで溜めた力を使い、魔王に力を与え、私の分体を復活させ、世界の崩壊を加速させる・・・


絶対に成功する策であるはずであった・・・それが、一人の子供に阻止をされた・・・・


・・・計画の失敗により、失意のどん底にいた所・・・この世界に・・・来客がやってきた・・・何だ?


この場所は、封印を施されて以来、私とこの忌々しい封印を施したロイドと言う奴隷以外おらず、外からの来客も今まで一度たりともなかったはずなのに・・・


・・・私はここに来た来客たちを見る・・・全員で6人だが・・・何だ・・・こいつ等は・・・全員が子供や赤ん坊では無いか・・・何でこんな場所に居る?・・・


・・・いや待て、一人・・・いや二人・・・この容姿を最近見たことがある・・・ああ・・・そうだ!ついさっき私の計画を台無しにしてくれた!あの忌々しい子供と!!その隣に居た子供では無いか!!


何であいつがこんな所に!!いや!!今はそんな事はどうでもいい!!今すぐにでもあいつを殺してやりたい!!!


・・・絶対神ドーラの心の中に憎悪が宿る・・・だが、宿った所で、自身が何も出来ない事に気が付く・・・


ああ!!封印さえ解れば!!あの忌々しい子供を!!一瞬で!!ぐちゃぐちゃに引き裂いてやるのに!!!


・・・そんな事を考えながら、憎悪を抱いていると、不意に封印が弱まっているのを感じた・・・


何だこれは・・・封印が弱まる事等・・・封印を施されて以来、一度もなった事が無いはずなのに・・・


封印を弱まられて一番に感じたのは嬉しさでは無く、困惑・・・・・・・幾千月日の中、いくら努力をしても、解ける事が無かった封印、だが今現在、その封印は解かれつつある・・・


目の前を見ると、あの忌々しい子供が魔法陣を展開しているのを確認できた・・・これは、この私に掛けられている封印を解いているのか?!!


・・・・・何のために?・・・私の計画を台無しにしてくれた子供が・・・・何故・・・私を助ける?


そうこうしている考えている内に段々と封印が解かれていく・・・自身の力が戻っていき、そして、段々、身体もこの世界に具現化していく・・・


それだけでは無い、私の近くに居た、魔神獣の封印も一緒に解かれ始める・・・私と一緒に、封じられていた為、私の封印が解かれたのと同時にこの世界に具現化し始めたのだ・・・


『・・・・何のつもりだ・・・?』


「・・・・?」


『何のつもりで、私の封印を解き!我を解き放った??!!!』


そう、今までずっと私の力を恐れ、敵の神々が封印していたと言うのに、どんな風の吹き回しで私を解放したのだ!


それが分からなかった・・・今の今まで封印を続け、その封印を解かない様に努力をあいつら・・・敵の神々はしてきたのに対し、いきなり、目の前の子供この世界にやってきて、あいつらが守り通していた封印を解き始めたのだ・・・


それは純粋な疑問だった・・・はっきり言って、今この瞬間、封印が解かれている事も全て夢では無いかと疑っているぐらいだ・・・


「そんなの決まっています。貴方を倒して、平和になった世界でお父様と過ごす・・・その為に来ました♪」


・・・今なんて言ったこいつは・・・・


『私を倒すだと・・・?』


「ええ・・・そこに居る、魔神獣も含めて・・・」


『本気で言っているのか・・・?』


そう言った瞬間、あの子供の姿が消え去り、後ろから声が聞こえた・・・


「本気です」


・・・転移か・・・この世界の空間は特別な為、おいそれと、空間魔法は使えない筈なのだが・・・苦も無く一瞬でやって見せるとは・・・私の分体を倒した事と言い、雑魚では無いみたいだな・・・だが・・・


『・・・それは、思考がお気楽すぎないかナア・・・』


・・・私は自らに繋がる全ての世界から力を集めだした・・・・


・・・私は全ての世界から感情のエネルギーを奪い取り、自身の力に変えることが出来る・・・


・・・今までは、あの忌々しいロイドと言う奴隷に封印を施された際、その奪い取る能力を別の能力・・・封印を強める能力に変えられてしまっていた・・・


・・・その為、私がその力を使い、世界中から力を奪い取ろうとすると、それだけ、私の封印が強まる様になっていた・・・


だが、今は違う・・・・完全に封印が解けた今!その能力は本来の力を取り戻した!!全力で、力を行使できる!!!


全世界から、感情のエネルギーを搾り取るつもりで、自身の身体に力を流し込み・・・その力を周りに居る、魔神獣にも与える・・・フハハハハハハハ・・・・!!


どういう風の吹き回しかは知らないが!!封印を解いてくれるのならば!!好都合!!今まで渡しを閉じ込めてくれた世界全てを一瞬で消滅してやる!!


封印が完全に解けた・・・その瞬間!!私は、魔神獣、数百匹と共に、その子供に飛び掛かった・・・・


殴る殴る殴る・・・時に魔法をぶつけ・・・時に世界・・・・いや神界1つを壊す威力の攻撃を立て続けに与え・・・それでも、攻撃を止めない・・


・・少しでも逃げるそぶりを見せれば、魔神獣にその逃げ道を塞ぎ、一緒に攻撃を加える・・・・・ここに居るだけでも、数百もの魔神獣が居るのだ!しかも、我が世界中の感情エネルギーで強化した魔神獣が!!


これだけの圧倒的な戦力・・・負ける訳が無い!!


だから!とっとっと、私の圧倒的な力と、魔神獣の物理量で!!この自意識過剰な子供を殺し!!他の世界・・・いや!全世界を恐怖に陥れ!!消滅させてやる!!


そして!!その後は!!世界の神々を一人残らず殺していかなくてはいけないのだ!!!


はっきり言って!!こんな子供なんて構っている時間など無いのだ!!!


「・・・・こんなに・・・絶対神って・・・・・こんなに・・・」


まだ!息がある!!!もっと攻撃を続けなければなあ!!!魔神獣もドンドン攻撃しろ!!私は!!神界が10や20消滅させる力を!!今度はぶつけて・・・


「何で・・・こんなに隙だらけなの・・・?絶対神なのに・・・」


攻撃をしよう構えていた、絶対神ドーラに対し・・そんな覚めた言葉が、後ろから聞こえた・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます