絶対神の計画

俺が、フウと一緒に門の中に入ると、今度は白い空間では無く、辺り一面黒の空間が広がっていた・・・えっ何ここ?


「・・・魔神ドーラと闘った時に、封印されている場所を逆探知して知ってはいましたが、こんな場所とは・・・」


何かフウが語り出した・・・本当にここだここ?


「ここが・・・神界と現界の狭間の世界・・・」


・・・・何か、フウが言って来たが、全然言っている意味が解らん!!!


「・・・・・・・・・・始めますか・・・・・・・皆はお父様を守っていて・・・とりあえず、私一人で様子を見る・・・・」


フウがそう言うと・・・・周りが何か光り出した・・・・えっと確か・・・これって、魔法陣だっけ?偶にフウが訓練中作って練習していたなあ・・・


「・・・・・・・お父様・・・・ありがとう・・・・」


「えっ?・・・」


フウがそう言うと、一瞬彼女の姿が消えた・・・そして・・・


――――----------------------------------


私は絶対神・・・昔はそう言われていた・・・だが、今は暗い世界の中、一人でいる・・・・あの忌々しい奴隷によって封印されている・・・!!


私は、封印され、すぐさまこの空間から脱出しようと試みた・・・だが、この封印は世界全てが根強く関わっており、外側から世界全てを使って、封印に蓋をしている状態である為、内側からでは、絶対に解ける事が無い・・・


簡単に言えば、存在する膨大な数、世界全てがこの封印の蓋の代わりになっているのだ・・・生半可な力ではこの封印は解けない。


・・・・それに、この封印は私自身の力も、練りこまれている使われている。簡単に言えば、力を継庫王としても、その力は全て封印にまわされるのだ・・・


こんな、複雑な封印の術式をあの私の猛攻の中、組み立て、私の中に入れるとは・・・本当に忌々しい奴だ・・・


・・・はっきり言って、使える力もほとんどない・・・だから、一筋縄ではこの封印は解けなかった・・・


ならば・・・どうするか・・・内側が駄目なら、外から崩せばいい・・・そこから、私の計画は始まった・・・


・・・私の力は、ほとんどが、封印に使われているが、全てが封印に使われている訳では無い・・・


幸いにも、私自身が魔界の中枢である魔王と繋がりを保てている・・・魔界を作り出した際、魔界に降臨する為の生贄にする為に、私自身・・・神との親和性を高めて、魔王を生み出していたのだが、こんな形で役に立つとは・・・


魔王は、魔界が存在する限り、生まれ続ける・・・それは、魔王が魔界の柱であり、要である為、魔王が生まれ無くなる事は絶対にあり得ない・・・魔王の存在そのものが・・・魔界と連動しているのだから・・・


それは、封印されほとんど何も出来ない私にとって大事な現界との繋がり・・・これを使えば、長い時間をかければ、世界を壊せる・・・そう考えた・・・


この封印は、こちらの神々が管理する世界と密接に関係がある・・・簡単に言えば、存在する世界が多ければ、多い程、封印は強くなる・・・・・・


・・・本来、私の身体を封印の根本部分があるのは魔界自身なのだが、魔王に魔界自体を消滅させるように命令を行い。もし、魔界を消滅させてしまった場合、魔王自体が居なくなり、現界に干渉をする術を失う。


そればかりか、下手をすれば、封印が消えると同時に私自身が消滅してしまう可能性がある・・・これだけの封印を施した、あのくそ奴隷の事だ・・・それ位の術式を組み込む事位造作もあるだろう・・・


上手く対処が出来れば、生き残れるかもしれないが余りにも博打過ぎた・・・


だからこそ、周りの世界を滅ぼし、封印を少しずつ弱めていき、封印と私自身に掛けられている術式の関係を断ち切っていき、封印が解かれても、その私を消滅させる術式を行わせない様にする方法を取った。


・・・だから、魔王を使い、魔界以外の世界を壊す方法を実行したのだが・・・それは、並大抵のことでは無かった・・・


まず一つ目に、世界が多数あるという事・・・魔界以外にも、魔法が無い世界、科学が発達した世界・・・それとはまた別の法則がある世界・・・


様々な世界がある・・・それだけでなく、1つの世界に様々な世界線があり、それら全てとはいかないが、ある程度まで破壊しなければ、私自身の干渉で世界を消滅させる事もできない状態であった・・・


2つ目に、封印と密接に繋がりがある世界・・・簡単に言えば封印を強める度合いが多い世界程、強い神が管理している・・・そうで無い場合は、その世界の人間達に強い力をさすげ、自身に自衛させ、世界の破滅を食い止められる方法を取られている・・・


3つ目、先程も言っていたが、自分自身が封印され、ほとんど、干渉が出来ないという事だ・・・魔界に干渉が少しできるが、それも、魔王にお告げを与え、侵略する世界を指示する事・・・後、ほんの僅か、魔王の力を上げる事だけであった・・・


だが、私は諦めなかった・・・様々な魔界の世界線の魔王を操り・・・弱い神が管理し、創造神が封印と繋がりが薄い為、余り監視を行っていない世界を選び、秘密裏に世界を壊していった・・・


まあ、結局、秘密裏にと言っても、いずれかはバレてしまい、別世界の敵である神の力を持った者達に何度も、魔王は倒された。


だが、魔王は時間が経てば復活をする・・・それに、魔界と言う一つの世界しか私は干渉は出来ないが、それでも幾千の世界線の魔王を干渉するが出来るのだ・・・それこそ、過去、未来、現在・・・・時間の概念すら飛び越えて・・・


その結果・・・少しずつ・・・本当に少しずつではあったが、私の力は強まっていった・・・


かなりの年月は掛ったが・・・魔王に与えられる力は強まり、私自身も世界に少しだけだが、干渉できるようになっていた・・・


私は世界に干渉できるようになった時、真っ先に行った事は、世界にスキルと言う力を与える事だった・・・


世界を壊滅させるのに、何故、そこに住んでいる人間に力を与えたか・・・それは、私自身の力を強める為であった・・・


この世界の全ての人間の感情は私自身の力になる・・・魔界が生まれた際、全ての世界は負の感情を抱きやすくなっている・・・ある者は、支配をし、ある者は、自分と違う種族を排他し・・・ある者は自身の力を誇示する為に、力を振るう・・・


・・・そんな中、力を手に入れた世界の住人スキルと言う力を手に入れたらどうなるか・・・


争いが激化するに決まっている・・・ある者は、力を使い、他者に恐怖を与え・・・ある者は、力で支配する者を憎み・・・ある者は、仲間を家族を殺され、悲しむ・・・


そのスキルは、国同士の争い、戦争にも使われ・・・更に拡大していった・・・


私の考えは大成功であった、しかも世界によっては、スキルを与えたことにより、自らの世界を自分達の力で滅ぼしている世界すらあった・・・


身の程を弁えない奴隷が、力を持てばこうなるのは、解っていた事だが・・・自らの手を下さず、世界を滅ぼせるのは楽でいい・・・


・・・様々な負の感情が世界に蔓延していった・・・それによって、封印の力をしていた世界が少なくなっていき、私自身が力を増していく中・・・ある不思議にな現象が起きた・・・


すざましい勢いで世界が滅んでいったのだ・・・私が手を下した訳では無く、勝手に・・・・自ら手におえない力を使って勝手に自滅をした・・・・?


だとしても、数が多すぎる・・・何で・・・急にこれだけの数が・・・


・・・様々な世界線がある一つの世界が滅ぶだけでも、それなりの時間が掛かるはずなのに・・・それが一斉に無くなるとは・・・私は疑問に思ったが、私はこの現象を大いに歓迎した・・・


・・・・理由は確かに気になるが、これはチャンスだ・・・私は大量の世界が滅んだことにより、世界への干渉が更にできる事になった・・・


まあ、それでも、干渉できるのは、封印が根強い所だと1つが限界だが・・・それで充分だと考えた・・・私は封印が根強く残っている世界の一つにこれまでにない干渉を行った・・・


・・・この世界が滅びれば、私はさらに力を増すことが出来る・・・そう考え、この世界の魔王に私が渡せる力全てを与え、この世界を滅ぼしてもらう事にした・・・


もし、これが成功すれば、連鎖的に、他の世界の封印も弱まるであろう・・・そうすれば、更に私自身の力も出せる・・・


・・・だが、そうなると、魔王に任せるだけで大丈夫かどうか・・・魔王が、私の力に飲み込まれそうになった時、私の疑似人格が魔王の身体を乗っ取る様にしよう・・・そうすれば、更に力を与えても問題はないはず・・・


本当は自らその魔王に意識を乗っ取っても良かったが、まだやる事は沢山ある・・・第一、意識だけ現界に行ったとしても、私の身体が現界に行けるわけでは無い、私の美しい体以外に、私が入る等、虫唾が走る・・・


・・・それに、疑似とは言え、私の人格・・・力に翻弄されることはないはずだ・・・


・・・私の人格・・・そう考えた時に、ふと不安を感じた・・・もし、私が作られた人格だと知っていて、いずれかは消滅する定めだと知ったら、どうするか・・・


私なら、そんなのは嫌だから、それを自身の消滅を阻止しようとする・・・それこそ、私自身の復活を止めてでも・・・絶対に・・・


私は、疑似人格に、自分を偽りの人格だと言う記憶を持たせなかった、逆に自分自身こそ魔神ドーラだと言う様に、記憶を改竄をした・・・これなら、自分自身を復活させる為、奮闘した働きを見せるであろう・・・本当に楽しみだ・・・


まあ、本当は、疑似人格を作らず、魔王に全てを任せても上手くいくだろうがな・・・それだけ、魔王に与えた力は巨大であった。


・・・今の封印は、世界が消滅している事により、かなり緩んでいる・・・昔なら、そうでもなかった、神々の干渉・・・それを今すれば、それだけで、因果律が歪んでしまう・・・


もし万が一、創造神ズアルが世界に干渉し、手を出せば、それだけで、封印に対する因果律が緩む・・・そうなれば、私自身の封印も更に緩んでくれる・・・


魔王が力に飲み込まれ、私の疑似人格が現れる時は、創造神ズアルが神界から手を出した時・・・はっきり言って、そうなったとしても、創造神ズアルが干渉した時点で、私の封印は弱まる、その時点で私の勝ちだと・・・考えていた・・・


・・・だから、これから考えなければならないのは、創造神ズアルが干渉をするまでにどれだけ、世界を滅ぼせられるかそれだけだ・・・本当にその時はそう考えていた・・・


・・・・それが、別世界に住んで居る住人にやられるとは・・・・考えもしなかった・・・・・・


何でだ!!!私の計画は!!!全て!!!上手くいくはずだったろう!!!現段階で、いくら弱まっていたとはいえ!!!現段階で私が使える力を与えたのだぞ!!!!!現界に生きる者であれに勝てる者などいないはずだ!!!!!!それが何で・・・・・・


絶対神ドーラは見る・・・魔王に自身の力を与えた世界を・・・戦いの様子を・・・そこには、どう見ても、子供にしか見えない者が・・・私の分身を圧倒している姿だった・・・・


・・・・こんな子供に・・・私の計画が邪魔をされた・・・


私は憤怒した!!こんな子供に!!!今までの蓄えていた力全てを台無しにされたという事実・・・そして、また、同じ様な力を溜めるのに、膨大な時間が掛かるという事を言う事実・・・


私は、怒りを抑えながらも、自分に言い聞かせる・・・大丈夫だ・・・また、時間をかければ、封印は弱められる・・・私自身の力も強まる・・・私の力が完全に復活した、その時・・・あいつの生きている時代に行き、殺せばいい・・・


・・・そう考えていた・・・それが出来ると完全に信じていた・・・


・・・その子供が、封印が解かれるのを待たず・・・自らこちらの世界に乗り込んでくるとは露とは知らずに・・・・

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