創造神サイド

「大丈夫ですか!!ズアル様!!」


ラーフが我に駆け寄ってくる・・・そうだ・・・起き上がって・・・皆を回復させなければ・・・


「ああ・・・大丈夫だ・・・皆ものも、すまない・・・我の我儘に付き合ってしまって・・・」


そう言って、我は、他の者達を回復をさせた・・・とは言え、それでも完全では無いだろう・・・いやはや、あの子供は強すぎる・・・・いや、強すぎだろうあれは・・・


今回の騒動・・・我がラーフに指示を出していた・・・


リイム・・・この世界のフウには精霊さんと呼ばれていたなそやつの村にやって来た時、あやつ・・・フウは神の力に匹敵する力を持っていた・・・


だからこそ、我はこの世界に連れてこいと伝えのだ・・・他の世界線の様なあやつにならない様に・・・


・・・はっきり言って、我は彼女が生まれてこの方監視をする様にラーフ自身に伝えていたのだ。


何故彼女が生まれている事を知っていたのか、そして、我がフウを見張るように指示を出していたのか・・・それは、別世界のフウ・・・いや、リイムの子が関係している・・・


世界にはいろんな可能性がある・・・今はムウという少年が現れたことにより、フウと言う名前を与えられた幼子が生まれたが、別の世界ではそうでは無かった・・・


ある世界線のあやつは、世界を憎み・・・別の世界では、世界に絶望し・・・また他の世界では、一人でいる寂しさから、世界の全てを呪った・・・


力があり過ぎるあやつは・・・どの世界線でも世界になじめず、他の人達とも交流もあやつには難しかった・・・


だからだろう・・・リイムの子が生まれてしまった世界線の世界は、ほとんどがあやつ自身の手で壊された・・・


・・・世界を壊わされるのは、実はリイムの子に壊されるのが初めてでは無い・・・魔神・・・絶対神ドーラによって滅ぼせられた世界は沢山ある・・・


今回は、何の因果かリイムの子である、フウが倒してくれた事により、フウが生まれた世界線の世界は救われた・・・


もし、倒せなかったら、また、壊れされた世界がまた一つ増えてしまう所だった・・・


・・・もし世界が壊される世界線が増えていってしまえば、恐らくロイドの封印はいずれ解けてしまい、ドーラは復活してしまう・・・


・・・世界が壊われる・・それはその世界の世界線を全て壊すという事・・・


世界線は他の世界の世界線と密接に関係がある、1つの世界が壊れる・・・それだけ別世界の世界線全体が揺らいでしまう事に等しい・・・


自然に世界が消滅するだけならばいい・・・だが、やつは、絶対神ドーラは力任せに世界を消滅させていった・・・


絶対神ドーラは封印を解く為、世界の全てを破壊のしようと様々な世界で暴れ尽くした・・・


だが、我は、それらを遅らせる為のシステムを作った・・・それが、勇者であり、聖女であった・・・全ての世界がそうであったわけでは無いが、似た役割の力を別世界に渡し・・・世界を守る様に指示を出した・・・


・・・結果、多くの世界がその勇者の力を持った者達に救われていった・・・


・・・だが、予定外の事が起きてしまった・・・リイムの子が生まれ、全ての世界に悪影響を与えてしまった・・・


・・・そう、別世界線のフウ達が世界を壊し、絶対神の封印を弱めていったのだ・・


その事に気付いたのは、その世界を壊した別世界線のフウがこの神界へとやって来た事で発覚した・・・


何でこの神界に来たのか、今となっては解らないが、恐らく、自分の世界が壊れたことにより、居場所を求めて、彷徨った挙句迷い込んだのだろう・・・


・・・とはいえ、本来は肉体を持つ者はこの世界に来ることが出来ない・・・だが、あやつは生身の身体でやって来た・・・


まあ、そういった経緯があったからこそ、フウが生身の身体で、この世界にやって来ても驚かなかったのだがな・・・


だが・・・別世界のリイムの子との同じ所は、そう言った能力だけ・・・はっきり言って、異世界のフウの姿形は、はっきり言って異形になっていた・・・


・・・・ムウが育てたリイムの子・・・フウの様に可愛らしい容姿とは似ても似つかぬ状態であったのだ・・・


・・・・その時は、何とか別の神が追い払った・・・


そして、その神の報告・・・記憶の共有で起こった内容を把握し・・・我が把握し、今回の事が発覚したのだ・・・


・・・・・・・・・・・いや・・・嘘は辞めよう・・・本当は・・・リイム・・・あやつが、子供を作っていたのは把握していた・・・


あやつの世界線・・・全てとは言わないが、リイムが居る世界は全て監視していた・・・我はずっと気にかけていたのだ・・・我の所為で、リイムの大事な人を無きものにしてしまった事を・・・


そんな監視を続け、長い年月が経って、リイムの様子を覗いた時・・・リイムが自身の子供を・・・ロイドの身体を使い、作っているのを知ってしまった・・・


本当は止めなければなかった・・・・だが、我は・・・あやつへの負い目・・・ずっとあやつを苦しみから救い出せなかった自責の念から見て見ぬふりをしてしまったのだ・・・


少しでも、リイムの寂しさが解消されるのであれば、子供を作るのもいい・・・そう思って・・・


・・・・・・・それは、間違いであった事に後になって気が付いた・・・リイムが子を作った事を見逃してしまった事により、様々な世界線でリイムの子が生まれた・・・


しかも、そのほとんどの彼女・・・リイムの子が、世界になじめず・・・自身の膨大過ぎる力を持って世界を滅ぼす暴挙に打って出ていたいたのだ・・・・


そして、その事により、絶対神の封印はさらに緩んでいった・・・


我達の対応は全て後手に回っていた・・・いくら対応し様にも、全ての世界線を見渡せる訳が無い・・・


それに、もし、リイムの子の存在を消し去ろうとするならば、世界の因果に干渉し・・・結局、ラーフが管理している世界全てに影響が起きる・・・彼女の世界は、封印をしている要の世界、不用意に変えること等は出来ない・・・


それ所か、そんな事をすれば、別世界の世界線・・・因果の関係がさらに不安定になり、絶対神の封印さえ解ける可能性すらあった・・・


・・・そんな中、ある報告があった・・・ある世界線で、人間に育てられている、リイムの子が居る・・・そうラーフから言われたのだ・・・・


私は、すぐさま確認をした・・・その時は自身の目を疑った・・・確かに人間に育てられている・・・何でだ・・・いや!その前に・・・だが、この後はどうなるのだ・・・?


このまますんなり育ってくれるのか・・・?我は急いで、リイムの子供の未来を見ようとした・・・


・・・・だが、そこでの世界における世界線は、余りにも歪であった。フウが生まれた瞬間の時間軸を観測は出来たのだが、これから先、どうなるか、知ることが出来なかった・・・


・・・しかも、リイム自身では無く、人間が育てる・・・そんな事今まで一度たりともなかった・・・


その為我自身これから先どうなるか全く想像がつかなかった・・・だから、我はラーフにその世界線のリイムの子を注意深く見張る様に言った・・・・


・・・・その世界線の彼女の成長は凄まじかった・・・


たった1年で、我のが世界を監視する為に作った、神の化身であるディエティドラゴンを倒してみせた・・・2年後には、勇者しか倒せないはずの魔王・・・いや、魔神ドーラの力の一部と闘い・・・勝って見せた・・・


それから、更に1年・・・最近はフウの力が余りにも強く・・・ラーフの力を持ってすら、フウの近くの様子を人間を通してすら見ることが出来なくなっていた・・・


恐らく、神の干渉を事態を自身の周りに出来ない様にしていたのだろう・・・・


我自身も試したが、失敗に終わってしまっていた・・・我の力に干渉できる力を持っている・・・


それだけ巨大な力を持っている事は解っていたが・・・あそこまで強くなっているとは・・・・・


本当は、神に匹敵する力を持っている時点・・・魔神を倒した時に、フウをこの神界へ招待しようと考えていた・・・


だが、その時のあやつはまだ2歳・・・しかも、親代わりのムウにベッタリときた・・・無理に引き離すのも忍びない・・・


しかも、この世界のあやつは本当に楽しそうに笑っていた・・・だから、しばらく様子を見ようと思ったのだ・・・


・・・・・だからこそ、リイムの村にやって来た時、あそこまで強くなっている事に焦った・・・本来なら、魔神の力の一部を倒した時点で、成長の限界だと我自身思い込んでいたからだ・・・


生身の身体で、更に強くなるとは考えもしなかった


だからこそ、急遽この世界へとフウを連れて来た・・・さすがに、あれだけの力を持っている者を現界に置いて置くわけにはいかなかった・・・


だが一方で気にもなっていた・・・あれだけの強さを手に入れるのには並大抵の努力では手に入らなかったはず・・・どうして、そこまで強くなったのか・・・だからフウに問うたのだ・・・何故強くなったのかと


・・・・まさか・・・絶対神ドーラを倒す何て言いだすとは考えもしなかったが・・・・


我はフウの言葉が本気かどうか確かめるべく・・・


他の神達に収集をかけた・・・フウのその気持ちが本気なのか・・・それを確かめる為に・・・


本当は、我1人であやつと会って話し合いだけで終わらすつもりだった・・・だが、フウのその言葉に・・・本当にやり遂げられる意思があるのか、確かめようと考えた・・・


たった、3年で、神の力に至った者フウ・・・彼女の本気を知りたかったのだ・・・


他の神達は快く引き受けてくれた・・・いつも、我の我儘を聞いてくれて申し訳ないが・・・今回の確認は彼女フウの気持ちが本気かを確かめるのに、大切な事だ・・・


我に対し放った言葉・・・その気持ちが本気かどうか、見極める・・・そんな気持ちで、神達を呼んだ・・・


本当は・・・『・・・この人数ならどうじゃ?我はこの神達全員と一人で闘って訓練している・・・絶対神を倒すと言うのなら、こいつ等を相手に闘って、せめて、互角・・・いや、せめて、一人でも倒してみろ・・・』そう言おうと、思っていた・・・・


・・だが、フウは・・「・・・この人数ならどうじゃ?」と言った時点で「・・・解った・・・全員倒せばいいのね♪」と言い放ってきた・・・・・・・・


・・・・・えっまじで?!


我は急いで『そうだ、だが出来るのか?お主ら6人でこちらは、これだけの人数なのだぞ・・・それではいくら何でも、不公平だろう・・・1対1で闘って力を見せろ!』そう言おうとした・・・だが・・・


「そうだ、だが出来るのか?お主ら6人で・・・」と言った時点で、「6人では無いですよ・・・一人です!」と言ってくるとは本気で予想外だった・・・


しかも、そう言った瞬間、フウ以外の4人がムウの周りを守るように一瞬で移動し・・・フウが単騎でこっちに突っ込んできたのだ・・・あれ程、衝撃的な出来事は初めてだった・・・


しかも、単騎なのに・・・一瞬で我の神々達全員が倒されるとは・・・しかも・・・訓練を積み重ねて、力だけならロイドを超えたと自分では思っていた我が・・・一撃でやられるとは・・・・本当に想像も出来なかった・・・・・・・・


・・・・絶対神ドーラを倒す・・・それをやるのは、我の役目だとずっと考えていたのだがなあ・・・・


・・・その為に、今日まで、自身を強くする為に努力をして来たつもりだった、だが・・・・それ自体我の思い上がりだったのかもな・・・


彼女が言った言葉が脳裏によぎる


『・・・人1人に世界の命運を全てを押し付け・・・その人物を犠牲に得た平和・・・その人を待っている人は確かに居るのに・・・それを蔑ろにしながら、保っている世界・・・そんなのをずっと続けていくつもりですか・・・?』


・・・本当にそうだ・・・我達の世界を維持する為に・・・彼は・・・ロイドに犠牲になってもらったのだ・・・待ち続ける人達が居る事を知っていてそれでもなお・・・


・・・・・・・・なあリイムよ・・・・我は始め、お主が子を作ったのは間違いだと考えたが・・・だが、それすらも我の思い違いだったのかもな・・・


あやつは・・・フウは・・・やると言ったら、やってみせる・・・それだけ強い意志をあの目には感じていた・・・


・・・リイム・・・・お主の子が・・・ロイドを・・・・あやつを救ってくれるのかもしれんぞ・・・・


我は・・・やられた傷を回復させながら、上を見た・・・


・・・だから、託そう・・・我達の未来を・・・そして・・・その先を・・・

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