とんでもない契約内容

「ちょっと、フウ正座・・・」


「・・・はい・・・」


俺は、フウを、地面に座らせた・・・いつもなら、そんな事をさせないが、今日は別だ・・・


「精霊さんが言った事は、本当か?」


コクンと、フウは頷いた・・・・はあ・・・


「・・・・・フウとの契約は、俺自身、認めたからな、それはいい・・・クロリ―との契約も事後報告だったが、後で、奴隷契約をしたのを知ってるから・・・まあいい・・・」


・・・本当は、クロリ―の契約も事前に相談して欲しかったが、フウが気付く前に本人が契約をしたと言っていたし・・・それは仕方がないと俺も思っている・・・・


だが・・・


「だけど、何で、クロリ―とウムフ、ニウ、ローム・・・何で、この四人の契約者になっているんだ・・・?俺、この4人が契約する事について、何も報告も、相談もされていないんだが・・・」


そう言うと、フウは下を向いた・・・下を向きながらも、フウは弁明を始めた・・・


「あぅ・・・相談も無しに勝手に契約をしてすみません・・・だけど・・・ウムフが・・・」


ウムフがどうかしたって?


「ウムフが私と、クロリ―がお父様と契約をしているのを羨ましそうにしていたから・・・それで契約を・・・ニウ、ロームもお父様と契約をしていないままだと、ウムフと同じ様に仲間外れだと思ってしまうだろうし・・・それで・・・」


いやいやいや・・・仲間外れって何だよ!!


・・・第一!契約有る、無しで差別なんて俺はするつもりなんて無いし!


そんな風にウムフが考えてたって・・・・


「いや・・・その前に、ウムフが仲間外れだと考えたって・・・自我がある訳じゃないだろう・・・?」


「・・・?ウムフは念話で私に色々話しかけて来てますが・・・?結構前から・・・」


・・・何それ、俺初耳なんだけど・・・いや、確かに自我あるかもなあとは思っていたよ・・・魔法使っていたし・・・だけど、だったらなおさら相談しろよ!!


俺が心の中で叫んでいると・・・


「・・・なあフウよ、さっきからずっと思っていたんだが、契約契約って、どんな契約をしたのじゃ?その契約の紋章を見ると、様々な制約がある様じゃが・・・・」


そう精霊さんが言って来た・・・どういう事・・・?俺が首を傾げていると、精霊さんが説明をしてくれた・・・


何でも、一口に契約と言っても様々な契約方法があるらしい・・・


しかも、契約内容は、その都度決められられ、その内容は、契約者本人しか解らないらしい・・・


ただ、普通は、奴隷契約の様な、予め、契約内容が決められた契約をするらしいのだが・・・フウは、自分で契約内容を一から決めたらしい・・・


その事を、フウ達の紋章を見て判断した精霊さんは、契約内容を確認する為に、聞いたのだ・・・


一応、俺が知らない間に契約をしたという事で、俺に不利な契約は出来ないらしく・・・どちらかと言うと、フウ達の行動が制約される契約しか出来ないらしいのだが・・・・


「はい!!その通りです!!お父様に不利な条件で契約はしていません!!!元々するつもりもありませんでし!!!」


フウがそう断言をした・・・いやいやいや!!そんな事・・・勝手に決めなよ!!不利な条件で契約をしていないとかの前に、俺に確認とってからしろよ!!第一・・・


「肝心の契約内容はどうなんだ!!普通の契約内容なんだよな!!」


「大丈夫です!!普通です!!」


・・・この話の流れでの、大丈夫はすごく、信用ならないんだが・・・


「契約内容は!!!


1.絶対服従!!!


2.お父様に危害を一切加えない!!!


3.優先順位は1にお父様、2に自分とお父様を一番に考える


4.・・・・」


「ちょっと待った!!!!!えっ?何・・・えっ・・・・?!」


何だ・・・この頭が悪い契約は・・・一方的に、こっち有利っていう次元の話じゃねえ!!!


完全に奴隷・・・いや、それ以上の悪い条件での契約じゃねえ?これ・・・・


というか、いきなり生き生きとして、話し始めたんだが、フウの奴


・・・いや、そんな生き生きとして、話す内容じゃないからなこれは!!!!!


俺は無意識に頭を抱えだした・・・・・・・


「気に入りませんでした・・・?」


「・・・いやいやいや、何でこんな契約内容にしちゃったの?!」


いや、本当・・こんな契約、奴隷も含めて、普通誰もしないだろう!!


何だよ・・・絶対服従って・・・優先順位も、俺を第一にしているし・・・・


「・・・?私にとっての当たり前を契約内容にしていたのですが・・・可笑しかったですか・・・?」


・・・・本当にこいつは・・・俺はまたしても、溜息を出す・・・


「・・・すみません・・・お父様の迷惑をおかけしてしまって・・・すぐ死にますね・・・」


っといきなり、そんな事を言い出したフウ・・・えっ死ぬ・・・?


俺が慌ててフウを見ると、フウの姿が段々と透明になっていくのが見えた・・・


何かフウの身体が消えかかってるうぅぅぅ?!


「待って!!死ぬな!!と言うか!!!何で消えかかっているの!!!」


「いいんですか?お父様に危害を加えてしまったのに・・・・」


「いいから消えるな!!!!」


「はい!!ありがとうございます!!!!」


そう、俺が言うと、フウは消えるのを止め、普通に戻った・・・


「今のは・・・」


「契約内容の2番、お父様に危害を加えないに当たった為、ペナルティとして、自分の存在が消えようとしていただけですが・・・?」


・・・何それ!怖い!!!


「いやいやいや!!何その怖い契約!!!破棄だ!!破棄!!!」


「・・・えっ・・・・」


その瞬間、フウがこの世の絶望の様な顔をした・・・


「・・・この契約を破棄すると、私自身の存在が完全に消えてしまいますが・・・やっぱり・・・破棄されますか・・・?」


「何で!!そうなるんだよ!!!撤回!!!!」


何だよ!!!本当に!!!どういう契約をしたんだよ!!!!俺は心の中でも大声を上げる・・・


「・・・私はまだ生きてていいんですか?」


「まだ!お前3年位しか!!生きていないだろうが!!!何で死のうとしてるんだよ!!!!」


本当に、何でこんな性格になったんだこいつは・・・・


「・・・・嫌いになっていません・・・?」


「・・・・・?何が・・・?」


「・・・・・・!!!良かった・・・・本当に良かった・・・・」


そう言って、泣き出すフウ・・・えっ、えっ・・・どういう事・・・?俺は訳が解らず・・・とりあえず、泣いているフウを撫で続ける・・・・


いや・・・本当・・・どうなってるの?!何かいきなり強くなってるし、4人と知らない間に契約を結んでいると言われたし(フウは知っていたから除く)・・・フウが勝手に死にかけるし・・・本当にどうなってるのさああああああ!!!!


「・・・・・・っといかんいかん!!私もフリーズしている場合では無い!!!フウ・・・・」


さっきまで、止まっていた、精霊さんがフウに話しかけようとした・・・


次の瞬間、フウは精霊さんを睨んだ・・・・次の瞬間、精霊さんは動けなくなり喋れなくなった・・・いやいやいや、話は聞こうよ!!!


「フウ・・・・」


「・・・すみません、話の続きを・・・」


そう言いながらも、頭を俺の手の位置から動かさない、フウ・・・・解った・・・撫でておくからきちんと聞いてあげて・・・・


「・・・いや、私も契約内容を今初めて聞いたのだが、何だあの契約内容!一方的過ぎるだろうが!!!それに、ペナルティも酷すぎる!!なんじゃ!!自身の存在が消えるとは!!!しかも、契約破棄をしても、存在が消えるとは・・・それは、本契約も同じか・・・いや!だからこそ、自身の身体があるお主は何でそんな契約を結んだのだ!!」


何だか、凄い慌てて、精霊さんが話し始めた・・・何だか、俺達がやって来た時より、焦ってないか?これ・・・


「・・・・?何かおかしかったでしょうか・・・?」


そして、フウ・・・お前・・・ちょっとは、疑問に思おうな・・・絶対、あの契約内容結ぶ奴、この世に存在しないと思うぞ・・・いや、本当・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ・・・・・・・もう今更か・・・・・・ムウ頼む・・・・お主だけが・・・私の希望だ・・・」


何だか、精霊さんに希望にさせられたんですが・・・俺、ただの人間ですよ!!


「・・・・・・・・・ちょっと熱くなってしまったな・・・すまん・・・」


そう言って、精霊さんは頭を下げて来た・・・うん、本当に、精霊さんは良い人?だ・・・押しかけてきたのに、相談までのってももらって・・・こちらが申し訳ない位だ・・・・


「・・・なあ、フウもうちょっと、私に相談しても、良かったのではなかったのか・・・そうすれば、今回の様な騒動も起きなくとも・・・」


「・・・嫌・・・・」


あっ・・・精霊さんが膝から崩れ落ちた・・・


「・・・・そうか、嫌か・・・・」


そう呟いた瞬間、精霊さんが動かなくなった・・・えぇ・・・こっから、どうすればいいの?


俺が困っていると・・・・・


『・・・少しいいですか・・・?』


声が聞こえた・・・どこからだ・・・?俺が辺りをきょろきょろと見渡すと・・・


『・・・こちらの世界には本体はありません・・・私は、神ラーフと言います・・・以後お見知りおきを・・・』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ・・・ラーフってこの世界の神ととされている神様の名前だよね・・・・・・・・・・・・・何か!!神様来ちゃったよ!!!!!!!

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