フウの散歩 ドラゴン編

今日も今日とて、世界を回って見聞を広めています・・・本当はお父様の近くから離れたくないんだけれども・・・・


バクバ王みたいな化け物が他にもいるかも知れませんので、世界を見て脅威になりえる存在が居るかどうか、知っておかなくては、万が一放置してお父様に危害が及ぼされたら・・・・・・


セカイヲホロボシテシマウカモシレマセンカラ・・・・


・・・っといけない・・・また、おかしくなりそうでした・・・お父様に治療してもらったのに・・・これじゃあいけません!!速く、見廻りをして家に帰らないと・・・・お父様・・・会いたいです・・・


そうこうしている内に、遠くに来てしまいました。ここの辺りは人の国どころか、何も無い荒れはれた荒野しかない場所・・・こんな場所に来て意味が合ったかなあ?


そんな疑問を抱きつつ、散策していると、ある場所から大きな魔力を感知した・・・


これってドラゴン?以前修行で何度もドラゴンと闘った事があったから解ったが、かなりの魔力を持ったドラゴンが奥に居る事が解った・・・


まあ、ディエティドラゴンよりはかなり弱いが、魔の森に居た一般的なドラゴンよりは強い様だ・・・・一応見ておこうかな・・・ここまでお父様が来るとは思わないけど、万が一放置してお父様の害になるのも嫌だし・・・


そう思い、私は膨大な魔力がある所に向かって飛んでいくのでした・・・


----------------------------------


何ですかこれは?魔力が集まっている所に行くと、様々な種類のドラゴンが集まっていました。10mを超える大きなドラゴンも居れば、1mも無い小さなドラゴンもいる・・・大小様々なドラゴン達が殺気を何故か殺気を放ち互いに睨みあっている・・・・・・・・・・・・何故?


私が疑問に思いながらドラゴン達の対峙を見ていると・・・


『そこに居るもの・・・・姿を現せ!!』


と一匹のいかにも風格がありそうな黒いドラゴンに大声を出された・・・いや、隠れて無いよ!!


岩の間に居たから見えずらかったかもしれないけど、結構堂々と見ていたんだけど・・・とりあえず、私は言われたのでドラゴン達が対峙している中心に行った・・・・


『なっ人間?』


『何故このような所に・・・?』


『我らドラゴンの王位争いのこの時期にこの様な不純物が来るとは・・・』


『この様な小さなものすぐに食い殺せばよい・・・速く始めよ!!』


何だか騒がしいな・・・何なの?そういえば、精霊さんが言っていたけど、人間の言葉を喋れるドラゴンは確かに居るが、知恵を持つドラゴンってかなりの力を持った者が多く、出来るドラゴン伝説級のドラゴンしか出来ないんじゃなかったっけ?


そんな事を思い出していると・・・


『静まれ!!神聖な儀式の前に騒めき立つ王がおるか!!』


先程の風格がありそうなドラゴンが一喝すると騒めきが一瞬で無くなった・・・代わりに今にも食い殺そうとしそうな視線がそのドラゴンに集まる・・・本当に何なのここは?


『・・・小さき者よ・・・何故この地に参った・・・』


「?散歩していたら、大きなドラゴンの魔力を感じて様子を見に来ただけだけど・・・」


まあ、本当は見聞を広める為に来ているんだけど、何も見つからない時は本当に散歩だけして帰っているから、間違いでは無いはず・・・


そう私が言うと、ドラゴンは目を開いた・・・どうしたんだろう・・・こう言った・・・


『こんな周りに人間の住処も無く、岩肌に囲まれたこんな場所に散歩・・・?』


「?そんなに可笑しい?」


私がそう言うと、ドラゴンは鼻を鳴らし、こう言った・・・


『別に構わんが、今日は竜の王を決める大事な日、こんな場所に居て巻き込まれても知らんぞ・・・』


そんな事を言ってきた・・・あれ・・・?竜の王を決める闘い?


「?竜の王ってディエティドラゴンじゃなかったの?その割にその本人がこの場に居ない様だけど・・・?」


そう、竜の王という事は一番強いドラゴンを指すのだろう・・・だが、この周りに居るドラゴン達はどう見ても、ディエティドラゴンより魔力も小さいし、威圧感も感じない・・・


そう思い私が言うと・・・更に黒いドラゴンが目を見開いた・・・


『ディエティドラゴン様に合った事があるのか???????????!!!!!!!!!!!!!』


すごい轟音・・・ドラゴンの咆哮って!うるさい!!!まあ、ディエティドラゴンと闘った時の咆哮の方がうるさかったけど・・・こんな近距離で叫ばれたら、耳が痛くなる!


「??魔の森に住んで居るじゃないの?知らないの?」


私がそう言うと、周りがまた騒めきだした・・・本当に何なの?後、もう叫ばないで!!鼓膜破れる!!


『・・・小さき者よ・・・どうやって、ディエティドラゴン様に会った・・・?』


「??普通に特訓の最後の修行の試験として闘っただけだけど・・・?」


『闘っただと!!!お主!!ディエティドラゴン様と闘ったのか!!!』


本当に声何とかならないのかなあ?


「?さっきから何なの?最終試験が闘って合格が勝つ事だから、勝っただけなんだけど・・・それが、どうしたの?」


まあ、確かにかなり強くて苦労はしたけど・・・それに様付け・・・


いや、そう言えば、一応ディエティドラゴンって強いから王だと考えていたけど、話の流れから、違うんだろうな・・・だけど、そうなると、何で様付けをしているんだろう?・・・そんなどうでも良いことを考えていると・・・


『勝っただと・・・』


その瞬間、周りのドラゴン達は騒ぐのをを辞めた・・・?本当にどうしたの?!


『・・・・・その言葉に二言は無いな・・・?』


「??二言の前にさっきからどうしたの??周りがさっきから騒いだり、静かになったり??もしかして、王位争いだっけ・・・?私、それの邪魔をしていた??」


そう言えば竜の王を決める闘いをするって言っていたなあ・・・まあ、その前に敵意があるか確認をしておきたいのだけど・・・


もし、人間に敵意があるとしたらお父様の安全に少なからず影響を及ぼすかもしれないし・・・まあ、お父様を傷つけようとしたら・・・コロスケド・・・・


『いやたいしたことでは無い・・・皆、先程の話の真偽を確かめたいという、だけだ・・・何、確かめると言っても、やる事は至って、単純な事だ・・・我らにディエティドラゴン様に勝ったと言う実力を見せてもらえばいい・・・・』


そう言うと、周りのドラゴン達が殺意を持って私を睨んできた・・・そして、さっきまで叫んでいたドラゴン達は『グルル・・・』とうめき声をあげながら、ゆっくり私の方に飛んでくる・・・


ええ・・・闘うの??私この状態だよ・・・そう呟き、自分のお腹を見る・・・まあ、ディエティドラゴンより弱いしどうにかなるか・・・


そう思い・・・私は宙に浮いた・・・攻撃受ける訳にいかないから・・・手加減はしない!!!


――――――――――――――――――――――――――――――


「これでいいのかな?」


と言って私は見渡す・・・周りには氷漬け、丸焦げ・・・痙攣している者、泡を吹いている者・・・様々なドラゴンが様々な状態で倒れていた・・・うん解っていたけど・・・すごい絵面!


『・・・何故・・我ら・・・竜が・・・人間ごときに・・・・』


そう言って、ボロボロの身体で先程まで喋っていた黒いの風格がありそうだったドラゴンが言う・・・まあ、もうボロボロだから、風格も何もあったもんじゃないけどね・・・


「?ディエティドラゴンより弱いのに・・・どうして勝てるの思ったの??」


いや、確かに魔の森のドラゴンよりは強いんだけど・・・どう見てもディエティドラゴンよりは弱い・・・


実際、ディエティドラゴンの強さは飛びぬけていたから・・・まあ、それでも、勝つ事は出来たし、魔法に関してはその時より扱いが上手くなったから、この結果は解っていた事だった・・・


『・・・・・・本当に・・・・ディエティドラゴン様に勝ったのか・・・・?』


「・・・?嘘をついてどうするの??そんな事に・・・」


『なっ?!・・・そんな事・・・』


何だかドラゴンが驚いている・・・何でだろう?ディエティドラゴンを倒したのは精霊さんの最終試験だったから倒しただけで、そこまで思い入れは無かったんだけど・・・


まあ、おかげで精霊さんが認めてくれて、外に出してくれたから、そこは感謝をしているけど・・・


『ディエティドラゴン様を倒した事をそんな事だと・・・・・?』


「?別にそんなに驚く事?ただの旅立ちをする為の試験の一つだったんだけど・・・」


そう言うと、黒いドラゴンは更に目を見開いた・・・そんなに本当に驚く事?


『・・・・・主よ・・・我らの王になってくれませんか・・・・?』


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」


------------------------------------------------


あの後、私は・・・・ドラゴンの王にされていた・・・・何で!!というより私、男じゃないから!!どっちかと言えば王女だから!!ってそうじゃない!!!


何でも、黒いドラゴンは、前の王で数百年に一度代替わりの為に王を決める闘いがあるのだが、黒いドラゴンは一度も負けたことが無く、ずっと王の地位を維持していた。


だが、今日私に負けて、王位を返上し、私に捧げる事になったらしい・・・・何故・・・・?


何でも、ドラゴンは弱肉強食を地で行く種族らしく、強い者は弱い者の下に着くと言う思想に染まっており、そこに年齢は関係ないらしい・・・


まあ、私としては面倒なしきたりが無くて助かりますけど・・・本当に何故王に・・・・


えっ、初めて自分を倒しただけでは無く、あれだけの屈強なドラゴン達を一瞬で倒せる貴方しか我らの王は居ない・・・?


そう言われても、ドラゴン何て配下何てどうすれば・・・あっ!ディエティドラゴンは!!


あれなら、強いし!!貴方達をきちんと導いてくれると思うけど・・・えっディエティドラゴンは自分達ドラゴンにとって神の様な存在?恐れ多くて頼むなんて出来ない・・・?


・・・・だからってドラゴンでも何でもない!!私に頼まないでよ!!!


頭を平伏しながら私に頼んでくるドラゴン達・・・・


えっここに居るドラゴンは古代竜だから、戦闘は誰にも負けないって?いや私、誰かと戦闘する予定も無いし、私より弱い、ドラゴンを手に入れても使い道あんまり思いつかないんだけど・・・いや、そんな涙目になられても・・・


・・・・・・・・・・・・・・はあ・・・解った・・・なってあげるから、その代わり、絶対服従だからね!!


――――――----------------------------------


それから、私の情報収集の方法が速くなった・・・ここのドラゴン達の中に、何でも、様々な種族の人に崇められていたり、崇拝されているドラゴンが居たらしく、そこのドラゴンを崇めている種族や崇拝している地域の人々にそのドラゴンを派遣させ、情報を集めた・・・


また、ドラゴンの中に人間に変化できるドラゴンも居て、そう言ったドラゴンは人間の中に居れ、更に詳しい情報を集めさせた・・・


それすら出来ないドラゴンも、空を飛ばせ地形を覚えさせ、その記憶を許可を取って読み取って地図を作り出すのに役立っている・・・ドラゴンというから、遠くの距離も時間をかければ行けるのも強みだ・・・


情報を手に入れる手段を手に入れた事で家に帰れる時間が多くなった・・・まあ、変わりにエルフとドラゴン達の方に向かう時間は多くなったけど・・・


「お父様・・・・」


・・・ふとドラゴン達の居る時に呟いてしまう・・・速くお父様に慰めてもらいたい・・・


『主よ・・・相当お父様と言う方に心酔しておるが、そやつは、人間なのだろう・・・何故・・・そこまで・・・』


私は黒いドラゴンを睨む・・・お父様をそやつなんて言うな!!


一応このドラゴン邪王竜と言う名前があるらしいが、関係無い、このドラゴンはただの黒いドラゴンだ・・・


『・・・すまぬ、だが、それだけの力を持っておるのに・・・何故・・・そのお父様と言う者の下につく・・・お主ならもっと上を望もうと思えばできるはず・・・』


?何を言っているのでしょうかこの駄ドラゴンは、


「お父様が私の全てです!下についている訳では無く、下に居させてもらっているです!!解ったら!!さっさとお父様の為に働きなさい!!いやなら、王をやめてもいいのですよ・・・」


そう言うと黒いドラゴンはごくりと唾をのみそのまま去っていった・・・一応人間を殺さない様には指示を出しているから大丈夫だとは思うけど、皆血気盛んなんだもんなあ・・・


今も勝負を挑まれるの何て日常茶飯事だし、まあ挑んでくるのって前の闘いの時に居なかった無謀な挑戦をする若いドラゴンだけだし、すぐ終わるからいいんだけど・・・・お腹大丈夫かなあ?


―――――――――――――――――――――――――――


先程の王・・・いや王女の剣幕に我は怯んでしまった・・・我は邪竜王と呼ばれた竜・・・だが、それも遠い過去、たった一人の人間に蹂躙され、敗北をした・・・ただのドラゴンだ・・・・


我らの配下だった者には、人間達に崇拝されている竜、1つの種族全てにに神として讃えられている竜・・・英雄クラスの人間共がいなければ、国1つを滅ぼせる竜達数百・・・いやドラゴンを含めれば数千のドラゴン達がいる・・・・


それらを、全て叩きつけ、支配しまとめ上げられる事が出来るのは、我一人だとずっと思っていた・・・それが、あの日、我を含め全ての竜が敗北をさせられた・・・あり得なかった・・・


ディエティドラゴンに勝った、その言葉をその者・・いや王が言った際、全体の場が凍った・・・当り前だ、我にとって神と同じ地位にあるディエティドラゴン様を呼び捨てにしただけでは無く、勝った等ど戯言を言ったのだから・・・だが、それが、間違いだと・・・すぐ後に判明した・・・・・


一瞬の内に魔法が放たれる・・・周りに居た竜達は何が起きたのか解らなかっただろう・・・我自身、何が起きたのかはっきりとは解らなかったのだから・・・気が付いたら自身はやられ、目の前に新たな王・・・いや王女が立っていたのだから・・・


王女になって、彼女はよくやっている・・・我らの寝床を拡張させ、住みやすい寝床にしてくれたり、我すらもくろうしていた部隊を纏めると言うのを一瞬で行い、それぞれに指示を出し、ゴーレムという魔法生物を作り出して、それを訓練に使い、竜の実力の底上げすら行っている・・・


それで居て、他の竜達には、その強さから、慕われている・・・竜は自分より、強い者を慕う性質を持つ・・・何より、以外にも、面倒が良い、彼女に付き慕わない竜は居ないだろう・・・


あの始めの戦闘で既に、彼女に心酔する竜は居たが、時間が経つほど、彼女に心酔する竜は、一匹、また一匹と増えていった・・・


本当に王・・・いや上に立つ者としてこれ以上にない者だと思う・・・


だからこそ、奴隷の印を持っていたと知った時は驚いた・・・何故あれだけの力を持ちながら誰かの下に居るのか疑問に思った・・・だが・・・


「万が一、お父様に傷1つでも付けたら・・・・ドラゴン一匹残さず殺しますから・・・」


そう言われてしまっては、こちらとしては何も言えなかった・・・いやそれ所か王女はその者の下につくことに喜びすら感じているようだった・・・


それだけ、お父様と言う人間は強いのか・・・・王女が心酔するほどまでに・・・


そこまで、考えて我は寒気をした・・・あれだけの力を持つ者を支配できるものがどれだけの力を持っているのかと言うのを・・・・・・・そこまで、考えが至って私は動き出した・・・


・・・・決して、お父様と呼ばれている者に手を出してはならない事を徹底させなければ・・・そうで無くては、万が一お父様の機嫌が損なわれてしまえば、一瞬で我ら一族は滅ぼさせられてしまうだろうからな・・・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます