帰還とそのころの勇者

俺達はあの後、結局、そのまま帰って来た・・・フウの転移で・・・なあ、俺本当に来た意味合ったか?


そして、今魔王城に帰ってすぐ・・・ファダからクロリ―を押し付けられ、今抱っこしている・・・フウの視線が痛い・・・なあ、ファダお前自分の子供だろ・・・俺にいつも預けていいるが、いいのか?というより、前のあの刺々しい感じと今の状態が全然対応が違うんだが・・・本当に何があった?


その時ふとクロリ―を見て思う・・・


「そう言えば、クロリ―に何か前から痣みたいなの浮かんでいるけど、これって何なの?」


少し気になった事をファダに聞く・・・何だか、クロリ―に痣みたいなのが浮かんできているのだ、最初は本当に薄くてほとんど気にしていなかったのだが、最近では気に出来ない程はっきりと浮かんでいる・・・


クロリ―自身、気にしていない様で、痛みとか違和感を感じていないみたいだし、いつも元気にキャッキャと笑っているので、大丈夫なのかな?と俺は考えた・・・ファダ自身もクロリ―を抱っこした時に気付いているはずなのに何も言ってこないから、解っているはずだし・・・


まあ、聞く機会が何となく合わず、ズルズル引き延ばしてしまった・・・今クロリ―を抱っこした時に思い出したので聞いてみた。


「・・・・・・・・・・今更それを聞くか・・・・」


げんなりした顔をファダがした・・・


「?どうしたんだ?えっただの痣だろ?」


えっ違うの?


「・・・・・・・・・もう・・・痣でいい・・・」


何なんだよ!!その投げやり感!!えっ!?もしかして違うの?ねえ?!


「・・・・・・・・・・・無知とはすごいな・・・・・・」


何かファダが遠い目をしているけど!本当に何なのさこの痣!!!・・・結局その後もファダは答えてはくれませんでした・・・


それから、その日の内に、帰り支度を済ませ・・・転移で家に帰る事になった・・・・ファダとクロリ―も見送りに来ている・・・・


「今までお世話になりました!また今度遊びに来ますね!!」


「?お主は何を言っておる?」


「?えっ?魔界から家に帰るから挨拶したんですけど?」


「まさか!私達を置いてくつもりか!!」


「えっ?へっ?」


「クロリ―にあれだけの事をしておいて用が済んだらポイなのか!そうなのか!!」


そう言って、ファダが迫ってくる・・・なぜか、クロリ―の目も潤んでいるように感じる・・・


「いや・・・だって屋敷・・・」


「こんな物!どうでもよいだろう!!それより私達を置いていくのか!!」


えっえーーーーーー・・・この屋敷俺の屋敷より立派だよな・・・そんな屋敷をこんな物って・・・・・・・


「・・・いや・・・えーーと・・・・」


どうしてこうなった!\(^o^)/


――――――――――――――――――――――――


「とにかく私達も連れて行ってもらうからな!!」


・・・・・・・結局押し負けました・・・ハイ・・・・・・・


「・・・・・・・・・別にいいですけど・・・・・・・・」


いや!良く無いから!!奴隷とかいっぱいいるから!!えっとどうにかして誤魔化し・・・


「それではお父様!!転移しますね!!」


そう言ってフウは俺の手を掴んできた・・・お前!!本当にマイペースだな!!


気づいた時には、家が目の前にあった・・・・・・・・・・どうやって言い訳しよう・・・


―――――――――――――――――――――――


俺は勇者カール!今俺は神の信託の元、魔族に支配された国々の解放運動をしている!!魔の森で一緒に訓練をしていた大剣セシルと一緒に魔族から人々を救っているのだ!!本当は最初、セシルは一緒に行く事に対し難色を示していたのだが、


「魔族を倒していればフウに会えるぞ・・・」


と言った所、少し悩んで着いてきてくれることになった・・・セシルのフウに対する思いが強すぎる・・・セシルが訓練をしていた理由もフウに勝つ為だと本人も言っていたし・・・・


それにフウに会える何て言ってしまったが・・・肝心のフウは魔王を追い払った後、行方知れずなんだよね・・住んで居た場所も行ってみたら屋敷ごと無くなっていたし・・いや!!屋敷が無くなるってどんだけだよ!!


・・・いや実際目で見たわけだから否定出来ないのだが・・・・それだけに信じられなかった・・・まあ、あいつならやりかねないしな・・・・


・・ただ、あいつ自身俺達の世界を救う為に、魔王を追い払ったりしていたからこうして動いていればその内会えると・・・・


『・・・フウが魔王を倒しました・・・』


・・・・・・・・・・・今何と・・・・?


『フウが魔王を倒しました・・・後はこちらに来ている魔族の残党を倒すだけです頑張りましょう!!』


そう言って目をそらしながら答える・・・神ラーフ・・・・なあ、俺魔の森の修行めちゃくちゃ頑張ったんだよな・・・そりゃあ、一人では倒せなかったけどセシルと2人でディエティドラゴンを倒せるまでに特訓したんだよな・・・・・なのに・・・・・・・


『・・・・・・・・・・・・・・・・・』


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なあ・・・俺いる意味あったか・・・・」


『何を言いますか!!勇者がいなければ!!裏で魔族に支配された国々が解放・・・』


「その親玉が死んだんだよな・・・俺達何もしなくても、勝手に離散しそうだと思うんだが・・・」


『・・・・・・・・・・・・・いや・・・そんなの解らないじゃあないですか・・・』


「なあ・・・ラーフ俺の目を見て言ってくれ・・・」


さっきから目をそらしながら言うラーフに対してそう言う・・・・・・セシルさんに何て言おう・・・・・・流石に残党狩りまでやらないだろうな・・・あいつ・・・・何となくだがそう思う・・・


――――――――――――――――


結局、ファダ達は屋敷の中で歓迎された・・・奴隷達についても・・・・


「・・・主位の懐の深さなら少ない位じゃろ・・・」


と言ってきた・・・懐の深さって何?


そうして、今日もフウを横に一緒に過ごす・・・・


「・・・ようやくお父様とイチャイチャ出来ます!!」


その時ふと・・・何でフウが魔王を倒したのか気になった・・・いや、確かに倒さないといけない存在だって言うのは知っていたが・・・フウがそいつを倒す理由が思いつかなかったからだ・・・


「・・・・・・・・・なあ、フウ・・・魔王を倒したのって何でだ?」


「?お父様とイチャイチャする為ですが?あいつ等来たら邪魔されそうだし・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?


「・・・人類を守るとか・・・」


「?お父様を勝手に戦場に送り込もうとした連中たちをですか?あり得ません!!」


・・・・・・そうですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なあ、魔王・・・お前、フウがイチャイチャしたいが為に倒されたんだってよ・・・・・結局、俺、魔王の姿見れなかったけど・・・

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