契約更新後編

あの後、私の真摯な説得により本契約について教えてもらった。


何でも本来は力を持ち過ぎた精霊が世界で過ごせられる様にする為の契約なのだ・・・て精霊さんが言ってた


その契約対象は普通は世界に対して行い、自身の存在を定着させるのだがその契約対象を人間に変える事も出来るのだ・・・


しかも、本契約とは自身の全てを契約対象に捧げる為、本体・・・私自身はそのものが契約対象のお父様になるという・・・簡単に言えば、お父様が死なない限り、私は死なない・・・


本来なら世界にする為、世界が滅びない限り・・・その本契約をした精霊は死なないのだが・・・・私にとっては、どうでも良い事だ・・・これで、お父様と一緒になれるのだから・・・


まあ、私は精霊の部分だけではなく、魔族と人間の部分もある為、お父様に全ては捧げる事は出来ませんが・・・まあ、本来、本契約も体がある私には不要なのですが・・・


「これで、お父様と一緒になれる!!」


そう!この契約で一部分だけでもお父様と一緒になれるのだ!!やらない手はない!!


「いや!!無理だから!!相手の身体の器大きくなくちゃ!!出来ないから!!!」


何かお母さまが言っているが関係ない!!


「大丈夫!!魔王の娘が先に主従契約を勝手に結んでて!お父様の器かなり大きくなっているから!!!」


そう・・・あれは本当に油断をした・・・・クロリ―の奴・・・魔力が魔王に似ていたから娘だと思っていたが、だからと言って、私を出し抜く程の実力者とは・・・


例え、魔神獣退治で忙しかったとはいえ、お父様に掛けていた・・・私の障壁を突破し・・魔法を使った事さえ気づかせずに契約するとは・・・・


クロリ―の奴・・・毎日少しずつお父様の器を大きくし、契約を少しずつしていった為に気づくのが遅れた・・・攻撃でもなかったし・・・というより、クロリ―の偽装魔法!!あれ完璧にまねされた!!しかも、私に気づかれない様に改良までされて!!!


ふう・・・落ち着け・・これからやる本契約なら、あいつより強い結びつきが出来る・・・


「・・・・・・魔王の娘・・・?」


ん?ああ、そう言えば言ってなかったっけ?


「ああ、お父様ね今、魔王の娘を育てているんだけど、その子が勝手にお父様と契約しちゃったの・・・お父様の魔力、偽装魔法で解りにくいかもしれないけど、大きくなっているの解るわよね?」


そう言って、お父様に掛けられている偽装魔法を緩める・・・これで解るだろう・・・


「・・・・・・・・確かに魔力は信じられないくらい上がったが、ほとんど、魔力の質に変わりがないぞ・・・魔族から魔力をもらっているのなら、魔力の質は魔族よりに・・・」


「あの子お父様に合わせて魔力を供給しているから、お父様・・・人間の魔力と変わりありませんよ・・・」


そう、これが気づかなかった大きな要因である・・・クロリ―あいつ・・・お父様の魔力供給をする為に自らの魔力を変容させてからお父様に与えたのだ・・・・そんなの気付くか!!


「・・・・・・・・・あやつはどこに向かっておる・・・」


そう、精霊さんは呟く・・・お母さん呼び?さっき言ったからいいでしょう?


「・・・・・・・・いやそれでも、あの器では、契約は・・・」


「私もお父様に合わせます・・・そういう風に契約内容も書き換えます!」


そうだ!クロリ―が出来たのだ!!私が出来ない訳が無い!!絶対成功させてやる!!


「・・・辞めるという手は・・・」


「ありません!!」


――――――――――――――――――――


その後、精霊さんが何か、お父様に色々言っていたが、関係ない!私は今日お父様と一つになる!!


「お父様!ちょっと森を歩きません?」


そう言って、お父様を村の外に連れ出す・・・これで、精霊さんはうるさく言ってこないはずだ・・・付いてきたら・・強引に戻してやる・・・


「・・・・・久しぶりですね・・・お父様と一緒に森に行くの・・・」


そう、本当に生まれたばかりの私がお父様と一緒に歩いた道今でも覚えています・・・


「・・・・・多分、お父様が居なければ私は生きていけませんでした・・・多分今も・・・」


そう、お父様は私の全て・・・だから・・・


「だから、この契約受けてくれませんか?」


そう必要なんです・・・私にはお父様が!!


「えっへっ?契約?」


「そうです!契約です!魔王を倒すのにどうしても!必要なんです!!」


そう!お父様が契約してくれれば、100%勝てるのが!1000%に上がるのです!!


「なあ、契約ってどんな内容なんだ?奴隷契約みたいなものじゃないよな?」


そう言われて、顔をそらす・・・言えない・・・奴隷契約どころの騒ぎではないなんて言えない・・・


「・・・・・・・・・フウ?・・・」


契約内容は絶対に言えないし・・・


「お願いします!!」


こうなったら、拝み倒すしかない!!私は土下座をした!!


「おい!!やめろって!!」


「お願いします!!」


何度だって土下座してやる!!絶対に契約するんだ!!!


「ああ、もう!!解った!!解ったから!!契約していいから!!」


やった!!思いが通じた!!!


「はい!!ありがとうございます!!」


早速やらないと契約!!そう言って、お父様との契約を始める・・・・


今、お父様と途中まで契約で繋げているんだけど・・・・・・やっぱり結構ギリギリ・・・・・お父様に負担が無い様に契約内容を変えたんだけどなあ・・・


やっぱり、私自身強くなり過ぎた・・・・器を大きくしてくれた、クロリ―には少しだけ感謝してもいいかも・・・本当に少しだけ・・・


そうして、試行錯誤しながら、何とか契約は成功した・・・


「お父様!絶対に一生一緒ですからね・・・」


もう、これで、私はお父様から離れられない・・・


――――――――――――――


契約をした次の日、私は今お父様と過ごしている・・・本当は今すぐにでも魔王城に行ってとっとと倒したいのだが、お父様が一日休暇を取りたいと言ってきたのだ・・・


昨日契約で疲れたのかなあ?負担ない様にしたのに・・・


そうして、隣にはクロリ―がお父様に抱かれている・・・フフ・・・私の方がお父様とより強い契約で来たわよ・・・私が微笑むとクロリ―が見つめてくる・・・何だか、不思議そうな顔をしている・・・


・・・もう少し、悔しそうな顔をすると思っていたのに・・・何で・・・?まあ・・・いいや・・・クロリ―より、絶対私の方が深くつながっているのだから・・・


それにしても、クロリ―の魔力・・・凄い魔力よね・・・私には及ばないけど、普通の魔族じゃ太刀打ち何てできないし、魔王の味方の魔族に対して能力を上げる力、あれも使えるのよね・・・


ファダに対して使ったらかなり強くなったし・・・


喋る事は出来ないみたいだけど、私が聞いた事に対して、首を縦に振ったり、横に振ったりして意思疎通は出来るから、それを利用して、魔王城攻略の雑魚退治を頼んだんだけど、多分これだと、余裕で倒せるわね・・・


まあ、もう、難しい事は本番当日に考えればいい・・・とにかく今はお父様を感じて居たい・・・フフ・・・お父様も寝てますね・・・


この時フウは気づいていなかった・・・契約した瞬間、彼女自身の能力がムウの器が小さすぎた為、一旦下がってしまっている事・・・そして、たった今ムウ急速に大きくなっている事に・・・誰も気が付いていない・・・


クロリ―とムウ強者である2人が無意識にムウ自信を求めた為にムウの器を急速に大きくしている事に・・・・


そうして、彼を求めるあまり彼女・・・フウはムウと無意識にシンクロしていた・・・


そして、それは、本契約の力の底上げの練習をしていること等を彼女は知らない・・・・


結果として、一旦下がった彼女の能力は・・・契約前よりはるかに超えた力になっている事に彼女達は魔王を倒した後も・・・最後まで気付かなかった・・・

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