フウの思い

私は今一人で調べ物をしている、本当はお父様と一緒の方が良いのだが、万が一この調べものについてお父様にばれてはいけない・・・・とは言え、お父様今読んでいるものが何なのか解っていない様なので、ばれないと思うのだが、念には念をだ・・・


更に調べ物をしていると、ファダがこちらにやってきた・・・


「確認したい事がる、いいか?」


「何でしょうか?」


「お前の主人に結界をかけているのか?」


ああ、さっき話をしている時に気が付いたのですか・・・えっ何でお父様がファダと話をしていたのを知っていたかって?監視しているからに決まっています!


「ええそうですよ?」


「・・・それじゃあ、お前の主人が弱いという事も知っているのか?」


ああ、お父様が話をしていたことを確認しに来たのですか・・・


「ええ、そうですよ・・・お父様の力はゴブリンと同じ位です・・・」


「・・・・・・・・・・・・一つ確認をしたい、なぜお前はそいつの奴隷になっている?お前の方が強いのだろう?」


そいつ?それってお父様の事ですか?


「ねえ、お父様の事をそいつって言いました?」


「えっあっすまない・・・・だが!何故それ程の力を持っているのに!何故従っているのだ!!」


「?力を持っているのは関係ないんじゃないんですか?」


「何?」


「従いたいそう思ったから奴隷の契約を結びたいとお願いしたのですから・・・」


「・・・お前自身から奴隷契約をしたいと言ったのは本当だったのか・・・」


そう言って、ファダはこめかみを抑えた・・・どうしたのかしら?


「あいつに操られている訳では・・・・」


「?お父様に洗脳する為の魔力ってありましたか?」


「・・・偽装しているとか・・・」


「偽装の痕跡ありました?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


暫くファダは沈黙をした・・・早く出て行ってくれないかなあ?調べもの進めたいんだけど・・・


「・・・・・だったら、何故クロリ―はあいつに懐いて・・・」


「解らないのですか?」


そう私は言った・・・私より赤ん坊と長くいたのに何故解らないのだろう?


「な・・・・に・・・?」


「本当に解らないのですか?」


もう一度問う・・・だが、ファダはまた考えた後、首を振った・・・


「解らない・・・・・お前には解るのか?」


「何となくですが・・・」


そう言って気づく・・・何故クロリ―に対して嫉妬心を剥き出しにしているのか・・・彼女は私に似ているのだ・・・


「クロリ―は最初から貴方に懐いていなかったのですか?」


「いや・・・」


「どの時期にあんな風に?」


「・・・・・ある人に騙されてな・・・その時に色々酷いことをされた・・・それからだ、あいつが人に触れられると、癇癪を起すようになったのは・・・」


ふんふん、なるほど・・・


「癇癪を起した時にどう対応したのですか?」


「・・・・・・・・・封印して閉じ込めた・・・・」


「じゃあ、それが原因ですね!」


私はそう断言した・・・


「なっ?!」


「あの子は人に酷いことをされて、混乱していたのでしょう・・・それで、近くにいた貴方に助けを求めた、だけど、貴方はその手を取らずに彼女の癇癪を恐れて閉じ込めてしまった・・・違いますか・・・」


私の言葉に彼女の身体は震えだした・・・そして・・・


「だったら!!どうすれば良かったんだ!!あいつの力は強すぎて!!近づくだけで死にかけたんだ!!それをどうしろと・・・・」


「どうすれば良かったかは知りませんが、貴方は彼女の力を恐れて封印するという手段を取って、彼女と向き合う事を諦めたそれが貴方と彼女が互いに怯えている原因です・・・」


「・・・・彼女が怯えている・・・・」


「ええ、というより、お父様以外の生き物全部に怯えているんじゃないんですか?あの子?」


そう、あの子は全ての心を閉ざしている状態なのだろう、私は相手からいつ攻撃されてもいい様に感情の起伏を私は無意識に相手に対し観測する癖をつけているのだが、あの子は怯え以外の感情をお父様以外に表に出せないでいる。


恐らく、あの子にとって今全ての者が敵に見えているのだろう・・・


「・・・だったら、なおさら、何故、あいつがクロリ―を懐かせることが出来たんだ・・」


「・・・・・・お父様は懐かせるとか、そんな事を考えていませんよ・・・ただ、あの子が泣いていただから、泣き止ませようと努力しただけです・・・」


「・・・・・そんな事をしてもあいつの癇癪が起こしたら・・・・・・」


「何であの子は癇癪を起すのでしょうか?それは怖いからじゃないんですか?ファダ貴方が、クロリ―に近づくとき、貴方自身怯えていませんでした?」


そう言った瞬間、彼女は顔をしかめた・・恐らく図星だったのだろう・・・


「怯えは他者に伝わる、恐らく彼女が貴方が怖くて攻撃したんじゃないんですか?」


私は昔の事を思い出していた・・・周りが敵だらけの魔の森、私は、その中で敵意のまっだ中にいた。その敵意から身を守るために攻撃をした、結果周りから怯えられた・・・・お父様が来る間ずっとその感情の中にいた自分だからこそそう答えた・・・


「お父様は違います・・・泣き止んでいるから泣き止まそう・・そこに怯えとかはありません・・・純粋にその子を泣き止ませたいそれだけで動いたのですから・・・」


だから、私は彼の手を取ったのだ・・・あのただ目の前に赤ん坊が居たから抱っこしたと言うただそれだけの理由で私の手を差し出した彼の手を・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「とにかく私が言えるのはそれだけです。納得しましたか?」


「・・・・・・・・・・・・なあ、私は逃げていたのか・・・・?」


何で、そんなことを聞くのだろう?逃げているかどうかなんて主観によって変わると言うのに・・・


「その答えは解りません!私は貴方ではないので・・・」


だからこう言った・・後は、自分で答えを出すだろう・・・・・・それでもお父様に攻撃したら一瞬で転移して殺しますから・・・


そう思った瞬間、彼女は移動し始めた・・・さてどうするでしょうか?


そこまで考えふと思う・・・そう言えば、何でこんなに彼女達に肩入れをしているのだろうと・・・お父様の安全を考えれば、関わらせないのが一番なのに・・・ああ・・・そうか・・・彼女達が似ているからか・・・私達に・・・・


私は一つの解を出して納得して、また資料を漁った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本当にお父様大丈夫ですよね?

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