魔女

大きな屋敷の中に入っていくと、大きな玄関ホールが目の前にあった、でかいシャンデリア、でかい階段、何もかも規格外だ・・・俺の家も大概だと思っていたがそれ以上だ・・・そう思っていると・・・


「お主達・・・何者だ・・・・」


先程の声が聞こえた・・・俺は身構える、えっどこから?見えないんだけど・・・


「・・・魔王退治に別世界から来たと言えばわかります?」


「・・・お前達は勇者か?・・・」


「?勇者?あんな弱い人間が魔王を倒せるとでも?」


「・・・・一体お前達は・・・・・なあ、1つ聞きたい、奴隷の紋章が付いているが、主人は・・・」


「ええ!お父様です!!」


そう言って俺の腕にしがみつくフウ・・・えっ何これ?敵かも知れない人物が近くにいるかも知れない状況で、何やってるの?


「・・・・・・人間だよな・・・」


「?それが?」


「お主魔族だよな?」


そう声が聞こえる・・・えっ?フウって魔族だったの?俺初めて聞いたんだけど!!


「?フウはフウですよ?お父様の一番の奴隷です!!」


そうってさらに腕に抱き着いてくる・・・うん・・・いつものフウだな・・・魔族とか関係ないな・・・とにかくフウを撫でよう・・・そうすれば、少し落ち着く・・・


「・・・・お主ら何を・・・・・・いやもういい・・・・・何だか馬鹿らしくなった・・・」


そう言葉が聞こえた後、目の前にいきなり人が現れた、


「初めまして、元魔王幹部ファダと申します。以後お見知りおきを・・・」


・・・・・・・・・かなりの美人だなこの人・・・・・


―――――――――――――――――――


私の名前はファダ、昔私は魔王の幹部として存在していた、その魔力の高さから魔族達から魔女と呼ばれ恐れられていた・・・昔ある出来事があって以来、魔王と敵対し、赤ん坊と一緒に魔界の奥深くに住んで居る・・・


そんな折、侵入者が現れた。何者だ?ここには認識阻害の魔法と障壁を張っていたはず・・・並大抵の人物がここに来れるはずが・・・


私は念話を使い、接触を試みる。まず第一に魔王が頭に浮かんだ、魔王の奴がここを見つけたのか・・・?確認してみると、家の近くに子供が二人いるのが解った・・・はっ?子供?!


『お前達は何者だ・・・』


私は動揺を悟られない様にそう喋る、落ち着け見た目に惑わされるな!


「・・・魔王を倒す為に何かヒントを得ようと旅をしている・・・お前は魔王の関係者か?」


小さい方の子供がそう答える・・・この喋り方やはり見た目通りでは無いな、だが、魔王を倒す・・・倒せる訳が・・・そう思い、魔力を調べてみる、だが、


(魔力が解らない?・・・この感じ隠蔽魔法か・・・・・・今まで気付かなかったとは・・・)


私は今まで、魔力に関しては魔王に次ぐ多さと、知識は誰にも負けない自信があった・・・それが調べるまで相手が隠蔽魔法を使っている事すら気付かなかった、それどころか、調べようとしてもどの位の魔力を宿しているか解らない位だ・・・


『ああ、そうだ・・・』


わざと挑発するような言葉を発してみる、その瞬間小さな子供の身体から魔力が放出した・・・何だこれは・・・これだけの魔力量をどうやって隠していた・・・まずいどう考えても私より魔力量が多い!戦闘になったら間違いなく負ける!!・・・私は急いで、次の言葉を発した。


『元だがな・・・解った家に入れよう、少しでも変な事をすれば解っているな・・・』


私は震える体でそう言った、忠告はしたが恐らく私が闘っても負けるだろう・・・だが、それでも今の魔王は・・・


そう思いながら、あの子供二人の所に向かった・・・


玄関ホールに行くと、2人の子供が居た・・・こうやってみると本当に小さいな、それがあれだけの・・・隠蔽魔法で姿は隠してはいるが・・・まあいい、とにかく話してみるか・・


「お主達・・・何者だ・・・・」


とにかく聞いてみる、それで素性は解るはずだ・・・


「・・・魔王退治に別世界から来たと言えばわかります?」


別世界だと?まさかこの魔界以外の世界からやって来たのか?だが、さっきの魔力、色々混ざっていたようだが、魔族の魔力を感じていたのだが・・・


「・・・お前達は勇者か?・・・」


私は、別の世界からやって来たという言葉からそう聞いた、時期は違うがそれなら魔王を倒しにこの魔界までやってきてもおかしくない・・・だが、さっきの魔力は魔族のもの・・・いやそれ以外にも感じていたから一概には・・・だが・・・勇者は人間しかなれなかったのでは?


そんな事を頭の中でぐるぐる考えていると・・・


「?勇者?あんな弱い人間が魔王を倒せるとでも?」


殺気の子供がそう答えた・・・


勇者が弱い?確か伝承では別世界の人間で魔王を倒せる唯一の存在が勇者だったはずだが・・・・だが、こやつのさっき発した魔力はすざましかった、これなら勇者じゃなくても・・・だが、そうなると、こやつらは一体・・・


「・・・・一体お前達は・・・」


何者なのか・・・そう言葉を繋ごうとした瞬間気が付いてしまった、さっき魔力を発した子供が、奴隷の紋章を手に宿している事を・・・


「・・・なあ、1つ聞きたい、奴隷の紋章が付いているが、主人は・・・」


「ええ!お父様です!!」


そう言って、腕もう一人の子供の腕に抱き着く・・・・・・・えっあの子どう見ても人間だよな・・・もしかして偽装・・・


「・・・・・・人間だよな・・・」


抱き着かれている子供を見てそう言う・・・そんな事を聞いてどうする?答えてくれるはずが・・・


「?それが?」


そう・・・奴隷の紋章を持っている子供が答えてくれた・・私の目を見ながら、やっぱり隠蔽魔法はばれて居たか・・・それに、今の問いに簡単に答えるとは・・・まあ、嘘の可能性もあるが・・・というより、何で・・・・


「お主魔族だよな?」


「?フウはフウですよ?お父様の一番の奴隷です!!」


そう誇らしげに言い放って、人間の子供にさらに腕に抱き着く・・・そうして、その抱き着かれた子供がフウと名乗った子供の頭を撫でている・・・えっ何でそんなに誇らしげなのと言うより何で頭を撫でているの・・・何だ、これは、私は何を見せられている・・・


「・・・・お主ら何を・・・・・・」


していると言おうとして、すざましい殺気をぶつけられた・・・・・本当に何なんだこいつ等・・・何しにというより、目の前で何でいちゃついているの?


というより、この人間全く魔力を感じないのだが、こいつも隠蔽してるの?奴隷にしているって事は、人間の方がフウって子より強いの?魔力の魔の字も感じないのだけど、これで隠してるのなら、私の想像以上の化け物・・・・・


「・・・いやもういい・・・・・何だか馬鹿らしくなった・・・」


もういいや、考えるのやめよう・・・どうせ、こいつが何かしようとしたら抵抗する前に殺されるだろうし、だったら、対話で何とかするしかない・・・私は意を決して隠蔽魔法を解く・・・あまり意味が無かったが、これで、私を隠しているものは無くなった・・・


「初めまして、元魔王幹部ファダと申します。以後お見知りおきを・・・」


とにかく対話だ!対話で何とか活路を見出すのだ!!とにかく用件を聞いて、出来るだけ早いお引き取りを・・・

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