魔界出発

あの後、勇者を介抱した後、俺達は魔界の入口に戻って来た・・・ちなみに勇者は・・・


「もう二度と来ないでくれ!!」


と泣きながら言っていた・・・・勇者・・・それでいいのか?


とにかく今から、魔界に行くのか・・・・本当に大丈夫なのか?そんな事を考えていると・・・



「お父様!行きましょう!!」


そう言って俺の手をフウが掴んできた・・・フウがこんだけしっかりしているのに俺が怖気ついてちゃ駄目だよな・・・そう思っていると・・・・


いつの間にか?さっきと違う場所にいた・・・えっここどこ?さっきと同じ荒野と言っていい所だけど、切り立った岩の位置が違うし、第一空が暗い!!絶対場所が違う・・・


「・・・なあ、フウ・・ここは?」


「魔界ですけど?」


「えっ?!いつの間に?」


気付いたら魔界に何で?転移でも使った?


「?高速でお父様を連れて移動しただけですけど?」


・・・・何それ怖い?えっ本当に移動してきたのここに?・・・聞くの怖いから・・・この話題は辞めよう・・・


「・・・それでどこに行くんだ?・・・」


そうだ目的地!魔界に入ったのは良いけど、どこに行くか聞いてなかった・・・


「・・・・・・」


「フウ?」


「・・・・風の気ままに・・・」


「・・・フウ!!!!」


まさかのノープラン?!おい!フウ嘘だと言ってくれ!!


そう思いながらもフウと一緒に荒野を歩くのであった・・・


――――――――――――――――――――――――


時間は戻り・・・フウがムウの手を取り、フウとムウが魔界に入ろうとしたとき・・・


(よし!お父様には移動中風速が絶対に感じない様に障壁を張る!!後恐らく魔界の入口には兵士がいるみたいだから全力で駆け抜ける!!)


私はそう思い、体全体に速度重視にして身体能力向上の魔法を掛ける・・・そして、今度は体全体に雷の魔法で反応速度、風魔法で追い風にして更に速度を上げる!!


(行く!!!)


私は黒い空間に飛び込んだ・・そしてすぐ魔王軍の駐在軍にあった・・・


(そのまま通り過ぎれる?)


そう思ったが、何人かの魔族が私の姿に気づく・・・このスピードでもやっぱり解るか・・・しょうがなく魔法で氷の剣を作り出し切りつける・・・右手はお父様の手を握っているので左手のみだ・・・


だが、魔力が高い魔族もいないし、何より


(お父様が居るから、絶対に負けない!!!)


彼女の思いは誰よりも強かった・・・


そして、魔族から十分離れた位置でお父様と話し始めるフウであった・・・


――――――――――――――――――


あれから、俺達はあっちこっちを歩き回った・・・食料はフウがマジックボックスで保管した物を取り出し、夜になれば、何か不思議に空間にフウに連れられて、そこで過ごす・・・しかも、寒さも暑さも感じない快適空間だ・・・時々、何か歩いていると、フウが手を握ってきて、


「移動します・・・」


そう言うと、いつの間にか移動するって事が何度・・・いや何十回もあった・・・そんな事をしていると・・・


「・・・大きな魔力を感じます・・・どうします?」


そんな事を言ってきた・・どうしますって言われても・・・


「いや・・フウが魔界に用事があって来たんだろう・・・お前がどうしたいんだ?」


そう言って、フウの頭を撫でる・・・いや本当に俺今何をしているんだろう・・・ここに来てやったことって、野外キャンプだけだよな・・・


「・・・会ってみたいですね・・・向こうもこちらを探っているみたいですし・・・」


そう、フウが言ってくる・・・だったら、


「お前が会いたいのなら会おう・・・どっちみちフウの旅に着いていくつもりなんだ・・・どこだって行ってやる!!」


まあ、魔界に来るとは思わなかったがな・・・その言葉にフウが頷く・・・


「・・・解りました・・移動します・・」


そう言うと、フウが俺の手を掴み、景色が変わった、そこには門が閉まった大きな家が建っていた、なあ、いつも思うんだが、この景色変わるのってどうやっているの?!というか、でかいなこの家!俺達が買った家より大きいんじゃないのか!?


そんな事を考えている内に、フウに手を引かれ、家に近づいていく・・・うわーでかいな・・・と言うか雰囲気が何かぶき・・・


『お前達は何者だ・・・』


いきなり声が聞こえた・・・えっ何?


「・・・魔王を倒す為に何かヒントを得ようと旅をしている・・・お前は魔王の関係者か?」


とフウ・・って何聞いちゃってんだよ!もし、魔王関係者だったら・・


『ああ、そうだ・・・』


ああ!!どうすんだよこ・・・


『元だがな・・・解った家に入れよう、少しでも変な事をすれば解っているな・・・』


その声がそう言うと、家の門が開いていく・・・えっ何・・・助かったの・・・?


「お父様行きましょう・・・」


そう言って、フウは俺の手を引き中に入っていく・・・これまでの事を思い出しふと思う・・・フウは何も言わないが・・・なあ、やっぱり俺邪魔じゃないか?

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