ニン村その後

俺の名前はガイル・・・元冒険者だ・・・一時期はAクラスまでいった事もあったが腕の怪我であっけなく引退した身だ・・・・


最近、狩りを教えていた・・・ムウと言う奴が里帰りした・・・死んだという話を聞いていたが、実際は生きていたらしい・・・


街でそのことを聞いたが、俺はその事に対しては、そこまで驚かなかった、冒険者をやっていればそう言った事は頻繁にあったからな・・・・まあ、結局、俺自身会えなかったから本当に居たか解らないがね・・・


何で会えなかったのか・・・それはムウの家族と家ごといなくなったからだ・・・本当さ、いまじゃ更地になっている・・・何でそうなったのかって?俺自身が聞きたい


知ってそうな奴なら知っているがな・・・ムウが帰って来たと言われた日、あの日俺は化け物を見た・・・・


その日は、俺はいつも通り狩りの道具を整備していた・・・いつもの狩りに出かける為の準備さ・・・


そうしたらいきなり空が暗くなった・・・・嘘じゃない本当さ・・・


外に出てみるとびっくりしたね・・・魔力で作られた雷雲が村全体を覆っていたんだ・・・・本当だ・・・


俺は咄嗟に魔力感知を使ってその源を探し出してその場所に行った・・・そうしたら、村長の息子を含めいつもムウを虐めていた三人組にすざましい殺気が飛んでいたのさ


・・・それなのにあいつら、剣を振りぬこうとして・・・俺が止めて無ければ恐らく殺しされていただろうな・・・


・・・俺は魔力の源を発している奴をみた・・・その瞬間俺は目を疑った・・・子供だ・・・子供だったんだよ・・・魔力の源を発していたのは・・・


・・・俺も頭がおかしくなったと思った・・・それともこれは夢かと思った程さ・・・


・・・何でこんな小さな子供がこんな魔力を持っているのかってね・・・・・


そうこうしている内の俺はそいつと話をした・・・そいつはムウをお父様と呼び、お父様の家の者に危害を加えようとした為に行動したと言っていた・・・・


俺にあいつは何故助けたのかと言われた・・ああ、そうだあいつは俺がはみ出し者として村にもなじんでいないことをムウに聞いていたのだろう・・・


・・・だが、俺自身この村に一応恩があるからな・・・だから、助けてた、あいつにもそう言った所・・・あいつに一緒に来ないかと言われた・・・


一瞬心が揺らいだが、それも俺は断った・・・色々あったがこの場所に愛着があったからね・・・


あいつら・・・あの3人組・・・そうだよ!あんたらの孫とその連れだ!!あれだけ殺気を放たれ・・・子供にいつ魔法を打たれてもおかしくない状況なのに・・・また切りかかろうとしていたあの馬鹿3人組を無理矢理歩かせていると頭の中に声が聞こえたんだ・・・


『もう、この村は守らなくなると思いますが本当に残るんですか?』ってね・・・あの時無視して戻ったが・・・今のこの状況・・・恐らく・・・ムウの家族がいたから・・・


「あの子供が野盗を退治していたんじゃねえか?だってよこれで今月で5件だぞ5件!!元Aクラスでもこれ以上は対抗するのは厳しい・・・大体の村人が、殺されたか、この村を出て行ったりしている・・・どうすんだこの状況・・・」


「・・・何とか・・・・」


「何とかならないから言っているんだ村長・・・・貴方の息子何て野盗に襲われ部屋に閉じこもっているじゃないか・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・」


「これ以上はもう守り切れない・・・残っている村人を集めて、村を出よう・・・村長は村人を集めろ・・・」


そう言って俺は溜息をついた・・・おかしいと思っていたんだ・・・今王都は、荒れていると聞く、こんな田舎まで伝わっているのだから、その荒れ具合は想像を絶するのだろう・・・


そんな状態なのに野盗と言った山賊達はこの付近に出なかった・・・王都から離れているから影響が無かったと思っていたが、何てことない・・・あの子が守っていたのだろう・・・


あの子が何なのか結局解らなかったが・・・あの様子なら・・・ムウに対しては、悪い様にしないだろう・・・


今頃あの子は何をしているのか・・・ムウの家族も含めて・・・何をしていてもいいが、無事だといいのだがな・・・


そう思いながら俺は、村長の家の窓から星空を見た・・・

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