ニン村

俺は、フウを連れて、村にやって来た、奴隷の5人には里帰りすると言ってある・・・出かける前に、全員、屋敷の前で敬礼され・・・


「我ら一同、お屋敷の警備精一杯やらせてもらいます!!」


とユウナが言って来た・・・他の4人も、敬礼したまま、直立不動だし・・・・何だかなあ・・・


俺達が居ない間のウムフの世話はこの5人にお願いしたのだが・・・・・・ものすごく心配だ・・・・


ちなみに今日村に行く方法はフウの転移魔法である・・・・なあ、確か・・・転移魔法って一度言った所じゃないといけなかったんじゃなかったっけ?


「・・・お父様が育った村、一度見に行きましたから・・・」


いつもの事ながら見に来ていたのね・・・一人で・・・そうですか・・・


俺は諦め半分そう思いながら、村に向かって歩き出した・・・ちなみに村の前に転移しなかったのは、いきなり現れた時に、見張りに見られたら、騒ぎになると思った為だ・・・


そうして、少し歩いて、村の入口に着いた・・・そのまま入ろうとしたのだが・・・・


「ちょっと待った・・・お前さんどこのどいつだ・・・」


そう言われて、村の警備をしていた中年の男性に止められた・・・・


・・・・確かに俺、家の家族と狩りを教えてくれたおじさんしかほとんど交流なかったけど、一応俺、この村の村人だったんだけど・・・まあ、俺もこの人知らないけど・・・・


「えっと、俺も一応ここの村人だったんだけど・・・」


「んっ?・・・本当か?名前は?」


「ムウです・・・」


そう言うと、目を瞬きながら大声で笑い出した・・・


「わっはっは!!ムウってやつは去年死んだはずだろうが!可笑しなこと言う坊主だな!!!」


えっ、俺死んだことにされてたの!!ちなみに俺成人しているから坊主じゃない!!!


「いや、俺死んでないから!!!」


「だったら、証拠見せて見ろ・・・」


そう言われて、ギルドカードをみせる・・・Aランクって書いてるけど大丈夫だよな?


「何々・・・確かに名前はムウと書いて・・・い・・・る・・・・・・・・・・・・・・・・・・Aランク?」


・・・・・・・・・・・やっぱり見ますよね・・・・・・・・・


「・・・Aランクの冒険者様がこんな辺鄙な村に何の御用件で?」


「だから!里帰り!!!俺ここの住民!!!!」


そんなやり取りしながらも・・・何とか村に入ることが出来た・・・・・・俺がムウだという事は結局、信じてもらえなかったけれど・・・・・


入るだけでどんだけ疲れているんだ・・・俺・・・・


俺が何とか村に入った後、聞きなれた、声が聞こえた・・・げっこの声は・・・見ると、村でいじめられていた、3人組が見えた・・・


3人は俺の顔を見ると、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに獲物を見つけた様な顔に変化した・・・


「よう、生きていたんだな!落ちこぼれ!!!」


「きゃはは!!しぶとい男ね!!まるでゾンビみたい!!!」


「本当に化け物・・・」


3人目が喋る前に突風でぶっ飛ばされた・・・・・・・・・・・・フウ?


「お父様を馬鹿にするな・・・・・・・・・」


すげードスの効いた声してるけど大丈夫か?って待て待て!!こんな所でフウが暴走したらたまったもんじゃない!


「大丈夫だからな!!落ち着け!!!」


そう言ってフウの頭を撫でる・・・やべー村人の人達が集まって来た!!!俺は一目散に自分の家に逃げて行った・・・・・


「ただいま!!!」


俺はフウを抱きかかえたまま駆け込むように家に入った!!


「・・・・・・・・兄貴・・・・・・・?」


家に帰って早々弟のバンが居た・・・身長は160㎝俺より身長が高い(悔しくなんかないやい)短髪の髪久しぶりに見た・・・それより何だ?バン?幽霊を見たような顔をして?


「お母さん!!兄貴が返って来た!!!」


そう言うと、台所からお母さんがやって来た


「!!ムウ!!!!」


お母さんが抱き着いて来た・・・・何事?


話を聞くとさっきの虐めてくる3人組も冒険者になる為に街に行っていたのだが、俺がギルドで魔の森で行方不明になったのを聞くとこれ幸いと死んだことに仕立て上げたらしい・・・・


ちなみにあの3人組がこの村に居るのは、冒険家業は半年で頓挫したらしい・・・・・・何をしに街に行ったんだあいつら?


そうして、話していると・・・


「この子はどうしたの?」


とフウの事を指さしてきた・・・そう言えばどう説明しよ・・・・


「初めまして!フウです!!お父様の娘です!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すげー爆弾投下しやがった!!!!!


「・・・・・・えっ・・・どういうことムウ?!」


そう言われて俺は1から説明した・・・・


「・・・魔の森で拾ったねえ・・・」


「兄貴良く生きてこれたよな・・・」


2人がそう言って話す・・・2人にこれまでの経緯を話した・・・と言っても、精霊の村について言えないので、魔の森でフウを拾ってそのまま野ざらしで1年間過ごしたと言う事にして話した


・・・・・・その後の出来事も話していない・・・・・


「・・・・お父さんは?」


「今は狩りをしている所よ・・・」


「俺も行こうとしたら兄貴が来てびっくりしたよ・・・・」


・・・いきなりきて、すまない・・・手紙出せばよかったかなあ?


「どの位で・・・」


俺がお父さんがどの位で帰るのか聞こうとすると、フウが俺の袖を引っ張って来た・・・・


「お父様、ちょっと村を探検してきます・・・」


「あらあら、だったら、案内してきなさいムウ・・・」


「いえ、一人で大丈夫です!!」


そう言って、ムウは家の外に1人で行こうとする・・・一応釘さしておこう・・・


「さっきみたいなことをするなよ・・・」


「・・・・・・」


「おい!!」


「行ってきます!!!お父様はせっかくなので親子水入らずで話していて下さい!!」


といって外に行ってしまった・・・放って置いて大丈夫なのかあいつ・・・


「立派な来ねえ?あの子いくつなの?」


「1歳・・・」


「あらあら、冗談言うのうまくなったわねえ・・・」


冗談じゃないのだが、もう、突っ込まないでおく・・・実際もうフウの身長は120㎝位になっているし・・・


その後、バンとお母さんとで話をしていたが、俺自身は外に行ったフウが気掛かりで話があまり耳に入ってこなかった・・・大丈夫だよな?

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