私は転移で王都の近くに転移すると結界を何時もの様に通り抜けて王都に入る・・・


この結界が無ければ、直接王都に転移できるのに・・・そう愚痴りたいが仕方がない・・・


そう言えば、マイルを一撃で殺した人物がこの王都にいるっていう話だから気を付けないと・・・・・・・・


・・・マルイが感知魔法かけてたのに、気づかなかったって言ってたけどどうなんだろう?


マイルの魔法も結構すごいはずなんだけど、前に精霊さんが言ってた能力ってやつが関係しているのかなあ?まだ、一度も能力を持った冒険者に会った事が無いけど・・・


ディエティドラゴンが・・・熊の魔物を倒して、精霊さんと一緒に帰る時に・・・こんな事を言ってたっけ・・・


『いいかい、英雄クラスには大体能力を持っているのが普通だ・・・その能力は場面によれば実力差さえ覆す力がある・・・しかも英雄クラスとなれば、能力に頼るだけでもなく素の力も勿論強い・・・どれだけ力を付けても油断はするな!』


確か、そう言っていたから、気を付けていこう・・・っと言っても何を気を付ければ解らからなあ、とりあえず、王様が居ると思う、お城の方に行ってみよう・・・


―――――――――――――――――――――――――――――――


・・・・お城に来たのは良いけど・・・ここに張られている結界・・・何度も、結界がある王都に出入りしてきた、私でも、これは気づかれないで通り抜けるの難しい・・・どうしよう・・・


これ王都を覆っている結界と別物だよね・・・・・多分、結界が張られている、中心部の途中までだったら気づかれずに、行けると思うんだけど・・・


こういった結界って、中心部・・・つまり重要な物や人物が居る場所程、結界が強くなる様に貼られているんだろうなあ・・・・


・・・まあ、これどっちかと言うと、探知に特化した結界みたいだから、入るだけならいけるんだけど・・・どうやってもそのまま行ったらバレちゃうな・・・お父様に迷惑を掛けたくないから、誰にもバレないで、王様の所に行きたいんだけど・・・


・・・考えても仕方が無いので、私はとりあえずは入れる所まで行くことにした・・・


感知されないぎりぎりを縫って城の中に入っていく・・・だが、思っていた以上に結界が厳重だ・・・


王都の図書館にある禁書にも忍び込んだ時にもかなりの厳重な結界が張られていた・・・だが、その結界も通り抜けて来た私は、お城の結界も何とかなるんじゃないかという楽観的な考えがあった、だが・・・


(思ってたより辛い・・・)


そう心の中で呟いた・・・


この結界何が辛いかって言うと、何重にも仕掛けられている罠だ・・・


ここにある結界をもし、魔法で解除した場合、異常を検知する魔法がそれをすぐさま認識・・・次の瞬間、警報を鳴らす魔法が発動されるだろう・・・


その異常を検知する魔法を解除しようとすれば、今対処している結界に異常があると結界を管理している者・・・恐らく、王様達に知らされる・・・・と言った様に、二重にも三重にも魔法同士で相互監視がなされ、解除すること自体が事実上・・・難しすぎるのだ・・・


しかも、魔法の探知されない範囲の合間を縫って移動する今の現状・・・私自身の存在を隠しながら、移動するだけでも、なかなか難しい状態だ・・・


ちなみに、隠蔽魔法すら検知される可能性があるので、今私は身体能力だけで隠れている・・・・盗賊の訓練何てしたこと無いんだけど・・・何とか潜り込んでいってる・・・


そんな事を考えながら進むと、ある部屋から人の気配がした・・・・・・・


精霊さんから教えてもらった事は、魔法だけでは無く、身体の使い方や体術、そう言った事も教えてもらった・・・それに加えて、魔法を使わないで気配の読む方法も教えてもらった事がある・・・・今更ながら、精霊さんって何でも出来たんだなあ・・・


だから、私も、魔法を使わなくとも、ある程度なら人がどの辺に居る事位なら知る事が出来る様に教えてもらった・・・このまま通り過ぎて・・・・


・・・ん?何だろうこの気配の動き方・・・普通なら、もっとはっきりと気配が解るんだけど、この感じ、気配を抑えて動いている?・・・・・


(・・・・・ちょっと気になりますね・・・)


私は、魔法を使わず、気配だけで中の様子を探る・・・気配を抑えながら動いてる謎の人物達(私も人の事を言えませんが)は、何か作業をしていたかと思うと、部屋の中から気配が無くなった・・・


消えた?・・・いや、魔法を使った気配が無い・・・もしかして、隠し通路?


私は、気配を感じないと解って、すぐ部屋の中に入った・・凄い本がそこにはあった・・・そう言えば、気配が消えた場所は・・・・・ここか・・・って!


・・・・・・うわ!!すごい数の魔法・・・多分ここに隠し通路が隠されているんだけど・・・ここに掛けられている魔法の数・・・・もし、魔法に精通をしていない人なら、ここに本棚がある事すら気付かないんじゃなかな?


私が、気配が消えた場所に行くと隠蔽魔法や結界等、様々な魔法が掛けられた本棚があった・・・


(多分この本棚を動かせば隠し通路が現れるんだろうけど、このまま動かしたら、この棚に掛けられている、感知魔法で恐らく私の居場所・・・バレちゃうよね・・・」


そう、この本棚無理に動かそうとすれば、本棚にかかっている魔法に引っ掛かり、城の人間にばれてしまう・・・だが、それを解除しようにも、魔法を使った瞬間、この城を覆っている結界自体に感知されてしまう・・・・・


・・・・方法はたった一つ・・・・結界にも、本棚に掛けられている感知魔法にも・・・両方に感知されない魔法を今ここで作り出して解除する事・・・


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・やってやる!!)


私は気合を入れると魔法を解除をしだした・・・


・・・魔法を使えば、結界の感知魔法で城の人間にばれる?だったら結界の感知魔法に対し、欺く魔法を今ここで作り出せばいい!!幸い!どんな感知魔法を使っているのか、侵入をしている間に分析をある程度やって来たのだ!!やってみせる!!やってみせてやる!!!


そうして、10分後私は本棚に掛けられた魔法を全て解除させた・・・・・


(やった!!)


私は喜んで本棚を動かそうとした瞬間・・・本棚の後ろから人の気配を感じた・・・・・・・


(えっ、今このタイミングで来るの?!えっと隠れる所・・・隠れる所・・・・)


「なんだよ、動かねえぞ・・・」


(えっ、もしかしてこれって手動じゃなくて魔力で動くものなの?その術式も今私が解除したから・・やばい!!)


「貸してみろ・・・」


私は急いで、本棚に掛けられていた魔法を戻そうとした・・・一度魔法の術式さえ覚えれば、掛けるのは簡単だった・・・一瞬で掛け直す


掛け終えると、すぐに本棚は動きだした・・・その瞬間私は透明化の魔法を掛けた・・・・さっき結界の感知魔法を欺く魔法を開発して!魔法を使えるようにしておいて本当に良かった!!!


「動いただろ・・・」


「あれ、おかしいな・・?」


「お前の込めた魔力少なすぎて動かなかったんじゃねえか?」


「さっきはこれ位の魔力で動いたんだよ!」


何か言い争っている3人組が、本棚の中から、部屋の中に入って来た・・・


「・・・それより、本当にやるのか?相手は小さな子供って話じゃないか?」


「・・・王の命令は絶対だ・・・」


「・・・まあ、しょうがねえか・・・それが仕事だしな・・・だがこんなに荷物必要だったんかね?中には神器まで普通にあるし・・・」


「気を抜くな相手は英雄クラスを2人倒した人物だぞ・・・」


・・・・英雄クラスを2人倒した子供・・・・・・・・もしかして、私の話?


「へえ、へえ解りましたよ・・・」


(もしかしたら、この人達、何か知ってるかも・・・魔法でマーキング付けておこう・・)


そう思って・・・私の魔力を多分リーダー格の人に付けた・・・もちろん、城の結界に感知されない様に偽装をしてだ・・・・すると、マーキングを付けた人物が止まった・・・


(やばい、ばれた?)


「・・・・・・・・」


「どうしたんですか?」


「いや、何か違和感を感じてな・・・・・・」


「はっ、魔法にでもかけられたんじゃねえか?」


(ギク)


「有り得ないでしょう・・・隊長は魔法が効かないんですから・・・」


(?それってどういう事?)


「・・・・・ああ、気のせいだ・・・すまない、行くぞ!!」


そういうと3人は部屋から出て行った・・・・・・何だか不穏な事、言ってたなあ・・・・・これは、隊長って呼ばれていた人物の記憶を覗く必要があるのかも・・・


・・・・お父様以外の頭を覗くの嫌なんだけどなあ・・・・・・・・・・

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