奴隷にしちゃいました

・・・・・・・・・夢を見ていた・・・・・・・その夢の内容は・・・生まれてから今までの人生を全てなぞった夢であった・・・・


師匠に拾われ・・・才能を見出され・・・魔法の研究にのめり込んで・・・どんどん強くなっていき・・・そして・・・師匠に認められ・・・大魔法使いマルイとなるまでの軌跡・・・


・・・だがそんな懐かしい夢も唐突に覚める事になった・・・・・・・・


「がっは!!」


僕は飛び起きた・・・・・何だ!!・・・・・・何が起きた!!その前にここはどこだ!!


混乱する僕は辺りを見渡し・・・・・・・・・・そして、彼女を見つけた・・・・・


「あっ起きた!!」


「フウ・・・何故、君が・・・」


「?覚えて無いの??」


「何が・・・」


「マイル死んでたんだよ?」


「!!」


その言葉で思い出す・・・さっきまで王の所に居た事を・・・そして知らない人物に刺されてた事を思い出した・・・


「何で僕はここに居る?」


そうだ僕はあの時、死んだはずだ・・・フウからもらったマジックアイテムを起動させる間もなく意識を無くしたのだ・・・・あそこから逃げること等・・・不可能なはず・・・


「ああ、それはマジックアイテムの起動条件に魔力を流すこと以外に・・・マイルの死亡時に起動するっていう条件を付けたしたの・・・」


・・・僕が死んだら起動するマジックアイテムだって!そんなものどうやって使った・・・いやその前に死んだら起動する魔力はどこからもってくる・・・


第一・・・何で・・・


「・・・それで死んだ僕は何故生きている?」


そうだ・・・死んだら生き返る事は出来ない・・・


神話の話の中に死者を生き返らせる力を持つ者がいたという記述はあるが、今の世界で再現できたという話は聞いた事が無い・・・それなのに何故・・・


「それは、私が生き返らせたんの・・・」


「どうやってだ?」


そう言ってから、気が付く・・・そう言えば、こいつ・・・僕の炭になっていた腕を容易に回復させていた・・・こいつなら、聖女でも不可能なはずの死者の復活を成功させるかもしれない・・・・


「・・・本当は普通に生き返らそうとしたんだけど、それだけだと膨大な魔力が必要だったから、貴方を私の奴隷にして、私との結びつきを強めて!必要な魔力を少なくしたの!!・・・」


・・・・・うん?何か、聞き捨てならない様なことを聞いたような・・・


「・・・ちょっと待て、今なんて言った?僕を奴隷にした・・・?」


「??そうだけど??」


「何で!僕が奴隷にされている!!!」


目が覚めたら、こいつの奴隷になっていただと!


僕は慌てて体を見る・・・奴隷の紋章を確認する為だ・・・だが、自分の身体を見た瞬間、一瞬思考が停止した・・・


服を着ていない・・・その事に気が付いたからだ・・・


・・・治療の為だったのか・・・理由は解らないが、今自分が裸という事に今になって気が付いた・・・


色々、沢山の事があり過ぎて、状況を把握できていなかったらしい・・・こんな事にも気が付かないとは・・・


・・・しかも、自分の身体をよく見ると・・・奴隷の紋章が全身を覆っているのが確認できた・・・


普通の奴隷契約なら手の甲で済むはずなのに何故こうなっている?


とにかく、今すぐ、奴隷契約を解除しなければ・・・何をされるか解ったものでは無い・・・


「今すぐ!奴隷関係を解除しろ!!」


僕はそう叫んだ・・・すると・・・


「そうするとマイル死ぬよ?それでもいいの?」


・・・とフウ・・・何・・・?死ぬ?!


「なっ?!」


僕が言葉を失っているとフウが説明をしてくれた・・・


何でも、奴隷関係をすることにより、体の結びつきが強くして、少ない魔力で死んでいる状態から回復させたのだが、その回復はまだ万全では無く・・・


奴隷契約で出来た、身体との結びつきを無くしてしまうと、ギリギリ結びつきを通して維持できている身体の維持の為に発動している、回復魔法も無くなってしまい、そのまま、死亡時の時の身体に戻ってしまうらしい・・・・・・・・・


「せっかく生き返らせてあげたのに・・・」


「そんな事を言われてもな、いきなり奴隷にされたら・・・・」


僕は文句を言おうとして・・・止める・・・


「・・・すまん、本当なら僕は死んでいたのだったんだな・・・・それなのに、文句を言って・・・申し訳が無い・・・」


そうだ、僕は本来死んでいた身なのだ、それなのに、生き返らせてもらってその上で文句を言うなど、どんだけ図々しいんだ・・・・


・・・僕は自分自身の身勝手な考えに恥ずかしさを覚え・・・頭を垂れた・・・


「それにしても何で出会って次の日に・・・すぐに死んじゃったの?マジックアイテム渡してなかったらそのままだったよ・・・?」


「・・・・・・お前には言っておかなくてはいけないな・・・・・」


僕は、王の命令でここに来た事、そして、今日、昨日の出来事を報告した際、王城でフウ・・・お前を誘致して来いと言われた事、その際強引な手段を用いてでも絶対に誘致をして来いと言われて断った所、何者かに殺され、死んだのを伝えた・・・・


「感知魔法を使ってたはずなんだがな、気づいたら倒れていたよ・・・」


「・・・そうですか・・・」


そう言うと、フウは何か考えだした・・・そう言えば・・・


「そう言えば今何時頃だ?」


・・・王城行ったのが王都に着いてすぐ・・・その時は、朝早くだったから、僕が死んだのは昼前のはずだ・・・・


フウが僕を生き返らせるのにどのくらい時間をかけたが知らないが、結構な時間が経っているはず・・・そう考えて聞いたのだが・・・・


「?昼前だけど?」


「・・・・・・なっ?!」


その答えに僕は驚愕した・・・ちょっと待て、それって・・・・


「・・・・ちなみに僕の蘇生にどの位時間をかけた?・・・」


「?10分だけど?結構大変だったんだから!首何てほとんど、千切れていて戻すのに・・・・」


僕はフウの話を最後の部分をほとんど聞いていなかった・・・・・・蘇生するのに10分?・・・見た所周りにマジックアイテムも無いし・・・・全部自力で・・・・?


「ちょっと待った!お前、そんな簡単に蘇生出来るのか?」


「簡単じゃないよ!!ものすごく大変なんだから!!!その奴隷の紋章だってやるの大変だったんだから!!」


僕が慌てて聞き出すと、大声でフウが反論してきた・・・


「ああ・・・!すまない・・・言い方が悪かったな・・・」


・・・・・この感じ嘘も付いてはいない様だ・・・


だが、この話が全て真実だとしたら神話の世界の話の出来事を実際にやって見せたことになる・・・その行為は神と同等の力を持っている事を示している・・・


・・・こいつは本当に何なんだ・・・?


・・・僕がフウの存在について頭を悩ませていると・・・・・


「うーん、そう言えば、今王都で王様が動き出しているんだよね・・・・だったら、私もすぐに動かないと・・・」


そう言ってフウは立ち上がった・・・


「待て!!まさか!王都に行くのか?!」


「うんそのつもりだけど・・?」


僕が聞くと、買い物に出かけるような感じで返事をして来た・・・


「いいか・・・よく聞け!王都には街一帯に結界が張ってあるんだぞ!中に入るとしてもどうやって入る?まさか正々堂々と正面から入るなんて言わないよな?」


そう、あの王都には結界がある・・・僕も制作時、監修に入ったが、その監修に入った僕でさえこの結界を突破するのは厳しい、強引に壊せばすぐ感知をされるし、結界を解除をしたとしても同じ様に感知がされる・・・だから、そう言ったのだが・・・


「?ああ、あの結界!大丈夫もう何回も入ったことあるけど、ばれたこと無いよ!!」


その言葉に鈍器で頭を叩かれたような衝撃を受けた・・・・結界を抜けたことがある?それもばれずに・・・・・・・・・・・・


「・・・・・・お前は何者だ・・・・・・」


答えを言わないだろうと思ってしまっても聞いてしまった・・・本当にこいつは何者なんだ・・・・・・・・・


「?フウはフウだよ?あっそうだ!お父様に私ちょっと出かけてくるからって言っておいて!後、これ服!!ローブ血だらけだから、これ来て!ニームの為に買ってきたから、ちょっと小さいかもしれないけど・・・とにかくお願い!!」


そう言ってフウは消えた・・・後に残されたのは、渡された新品の服と裸の自分だけだった・・・・

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