地獄絵図

昨日、色々あったが、何とか眠る事が出来た・・・フウを奴隷にした日から、何だか休めなくなってる様な気がするが気の所為だよな・・・?


・・・そんな事を考えてながら起きていると・・・


「全然駄目です!!」


フウの声が外から聞こえた・・・何だ?大声を出して・・・それに、何でフウは外に居るんだ??


俺は気になったので、慌てて着替えて外に出ようとした・・・そこに待っている景色が地獄になっているとは知らずに・・・


玄関から外に出ようとした俺だが、玄関から庭を見た瞬間・・・固まってしまった・・・


そこには、ファンを除いた奴隷達三人がいた・・・


だが、そこに居る3人の様子を見て、俺は地獄絵図を見ているのではと錯覚を起こした・・・・何故かって?3人全員が死にかけていると言っても過言では無い位の惨状だったからだ・・・


ユウナは凄い顔をしながら、よだれを流しながら・・・涙と鼻水を流して倒れて・・・


エレナは女座りをしながら、肩で息をしていたが、エレナよりは幾分ましであったが、いつ気を失っても可笑しくない状態に見えた・・・


ニーム何て、地面にキスをしている状態で倒れており、しかも体中が痙攣を起こしていた・・・


・・・そして、言わずもがな、全員がとんでもない汗の量を流していた・・・


・・・何だこれは・・・何でこんな状況になっている・・・?俺が状況を把握できないでいると・・・


フウがこの地獄の中に居る事に気かづいた・・・しかも、周りと違って、疲れた様子もなく、涼しい顔で・・・


フウは、俺を見つけると、嬉しそうな顔を見せて、近づき話しかけて来た・・・


「あっお父様・・・起きたのですね、今すぐご飯の準備をします・・・」


そう言ってフウは家に入ろうとする・・・って待って待って!!


俺は急いでフウを引き留める・・・


「いやこれ何?どうしてこうなったの?」


何があってこんなことになったの?まじで!!説明して!!


「えっ、訓練しただけですけど・・・」


「訓練していたの?だけど、それだけでこの惨状は・・・」


「余りにも弱かったので、私が、強化魔法を使って、実力以上の力を出させた為ですね・・・その所為で皆さんいつも以上に疲れたんだと思います・・・それにしても、強化魔法を使っても、これしか強くならない何て・・・」


そう言って、フウは溜息をついた・・・いや!!いや!!いや!!お前基準で強さを考えるなよ!!この3人が弱かったら!!俺なんてどうすんだよ!!


心の中でそう突っ込むが・・・まだまだ、フウの愚痴は止まらない・・・


「実力以上の力を出されば、もしかしたら、眠っている才能とか目覚めるかもしれないと思ったのに・・・本当に!!駄目駄目ですね!!わざわざ、戦闘能力が高いと言った奴隷を買ってきたのに、一般市民と全然変わらないんですもの!!後でクレームを入れてこようかなあ?」


「いやいやいや、お前の基準で言うな!!」


俺はフウが喋るのを止めた瞬間言葉にして突っ込んだ・・・


この3人の中にCランク、Dランクの冒険者も居たよな?!最後の1人もEクラスだし!!もしこの3人が駄目だったら、俺なんて一般市民以下だぞ!!


「・・・これは想像以下だったなあ・・・(ぼそ)」


「どうした?」


何か言ったようだが、小声過ぎて全然聞こえなかったんだが・・・それにしても、3人共・・・酷い状態だよな・・・


「ううん、何でもない!!お父様!!今からすぐに、朝ご飯の準備するね!!」


そう言ってフウは家に入っていくのであった・・・


いや・・・えっ・・・この3人・・・そのまま置いて行くの?!


そんな事を考えつつも、俺は、フウに連れられていくのであった・・・


そして、外に居る、奴隷3人を心配しながらも、俺は食事を終えた。


その後、フウは俺の食事が終わったのを見届けた後に外に出て行った。


ファンを連れて・・・


何をしに行ったのか解らないが、奴隷達の朝ご飯だけは準備していたので、さっきの訓練?で倒れている奴隷達3人に食事を与える・・・


・・・ちなみに、昨日街で歩き疲れた所為か、俺が起きたのは朝では無くもう既に日中帯になっていたのだ・・・


「歩き疲れたというより・・・夜の方だろ・・・」


そう、弱弱しく言うユウナ・・・黙れ・・・


それにしても、3人ともすごい惨状だな皆、何とか椅子に座っているが、すでにそれすらいっぱいいっぱいの様だ・・・


俺が起きるまで、ずっと、修行をしていたんだよな・・・疲れても仕方ないか・・・


誰も手が動いていない・・・下手をすると、スプーンを持っただけで、手が震えている状態だ・・・


しょうがなく、俺は皆の食器を持って全員に食事を与えていくのであった・・・

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