ギルド

大剣男を追っていくとそこにはでかい扉があった。そのでかい扉にノックすると、すぐに大剣男が入っていった。


「ギルド長!話があります」


えっ、ギルド長?!この扉の先ってギルド長の部屋?!


「ノックしたら返事まで待たんか」


扉の奥には大きな部屋があり、筋肉ゴツゴツのスキンヘッドの人物が部屋の奥の方に座って居た・・・ギルド長こんな姿だったんだ。


「すみません、至急報告したい事がありまして・・・」


「何じゃ騒々しい」


「入れ」


そう言われて大剣男が見てくる・・・これってこの部屋に入れってことだよな・・・・俺達は言われるがまま、部屋の中に入っていく・・・


「この者達が魔の森でS級越えの魔物達を倒してきたらしい・・・」


そう、大剣男が言うとギルド長が俺達の事を見てきた・・・俺一匹すら倒していないんだけど、フウだけだよ魔物倒していたの・・・


「本当か?」


だから、俺は・・・以下同文


「・・・お前達、証拠を今出せるか?」


そう言われた・・・今なら人も少ないし、部屋自体大きいからスペースがあるから一匹行けるか?


「フウ」


そう言うと、フウは部屋のど真ん中に熊の魔物・・・キラーベアだっけを出した・・・


そのキラーベアを出した瞬間ギルド長は立ち上がった。


「空間魔法・・・そんな物を使えるとは・・・」


・・・何か絶句しているみたいだけど、やっぱりこのフウの魔法珍しいのかなあそんな事を考えていると・・・


「ドラゴンはどうした?」


そんな事を大剣男に言われた、そんなこと言われても・・・


「スペースが・・・」


無いから出せないんだけど・・・そう一瞬思ったが、考えてみたらさっき頭だけ取りだせたのだから、頭だけ出せばいいんじゃないか!!


「フウ、頭」


そう言うと、ドラゴンの頭が出てきた・・・黒い頭のドラゴンだ。そういえばこのドラゴンの肉美味しいんだよな・・・精霊は肉食べれないから、俺とフウしか食わなかったけど、そう思っていると・・・


「ブラックドラゴンだと・・・」


そう言ってギルド長は固まった、大剣男も目を見開いている・・・どうしたのかなあと思っていると・・・


「ちなみにブラックドラゴンは何匹狩った」


だから知らんって・・・


「フウ」


「128匹」


そう言うと・・・大剣男はギルド長の所に行き何か話し出した。


・・・こっからの距離じゃ何も聞こえないなあそんな事を考えていると、大剣男がこっちにやってきた。


「魔物素材を換金して欲しいという事だがそれ以外に何かあるか?」


・・?何でそんなこと聞かれるんだ?


「いや、特には」


「君達はどこからやって来た」


へっ?何でそんなことを聞かれるんだろう?そう思いながら


「俺達は魔の森からやって来た」


そうとっさに答えた


「それ以前は」


大剣男はその答えに納得がいかなかったようで、そう質問された・・・考えてみたら、魔の森に住んでました何て信じないよな・・・1年間魔の森に住んでたこと受付の人にしか言ってなかったが、信じていなかったし・・・


「俺はニン村に住んでた」


とりあえず、俺が一年前俺が住んでた村の名前を答えた


「この子は」


そう、フウを見て言ってきた・・・だよなあ俺の村を答えたらフウの事も聞いてくるよな・・・


「・・・」


「どうした」


「黙秘って事で・・・」


そう言った瞬間、一瞬で目の前の光景が変わった・・・大剣男は大剣の柄に手を掛けており、フウもいつの間にか大剣男の目の前に居て、恐らく魔法で作ったであろう長い氷の剣を大剣男の首元に当てていたって・・・えっ?


「ちょっと、フウ!!すみません、こんな事をしてしまって!!」


俺はフウの首根っこを掴み後ろに引きづって、元の位置に移動して、大剣男に頭を下げた。何でいきなり、フウがこんな事をするんだよ!!さっきまで大人しくしてたじゃないか!!!


「いや、こちらこそすまん・・・」


何で貴方が謝ってるんですか!!!ああ、もうどうしよう、ギルド長の前でこんな不祥事見逃される訳が無いし・・・そんな事を考えていると・・・


「・・・こちらの方が落ち度があったのだ、もう頭を上げて・・・上げて下さいお願いします」


何故か敬語になる、大剣の人、頭を上げると、何故か涙目になっていた・・・何故?


「・・・目的は換金だったよな・・・」


いきなり、ギルド長から声をかけられた。何か心なしか声も震えているみたいだけど・・・


「はいそうです」


「すまないが、換金するのに時間が掛かる、後日改めてきてほしい」


えっ?ちょっと待って魔物ってすぐ換金出来ないの?今日の宿代すら怪しいのに・・・


そんな事を考えていると・・・


「前金としてこの金貨100枚で勘弁してくれないか・・・」


・・・・金貨?そう言うと、ギルド長は何か袋を机の上に出した。俺は、ギルド長の机の前に行くと、袋の中を確認したそこには見たことが無い程の大量の金貨があった・・・・・・・・・・・・・・・・・


俺、初めて金貨見たよ・・・・・・・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「足りないのか!すまないが手持ちが今はこれしか・・・」


「こんなに頂けるんですか!!!!こんなにもらえるんですか!!!!!!!!!!こんなにもらってもいいんですか!!!!!!!!!!!!!!!!」


やべ、テンションおかしくなって、言葉遣いが変になった。


「あ・・・ああ、受け取ってもらって構わない・・・」


「うわー、金貨なんて初めて見た・・・あっだったらこの素材だけじゃ足りませんよね、街の外でもっと素材を出しましょう」


そう言って、素材を出してもらう為にフウを見た・・・・・


・・・・・やべ、そう言えば、さっきフウを大剣男から引き離す際にこいつの首を掴んだんだが、それからずっと掴んだままだった・・・というより、さっき移動してた時、床ににずるずると引きずっていったな・・・すまん・・・だが、あれはお前が悪かったんだぞ・・・


・・・そんな事を考えていると・・・


「・・・いや、いい」


「へっ?」


「この素材だけで良いといいっている・・・ブラックドラゴンの頭、それだけで、かなりの貴重価値がある・・・キラーベア―の素材が丸々一体それだけで、かなりの金額になる、これ以上はすまないがギルドとしても受け取れない・・・」


「へっ?」


そう言われて思い出した。そういえば、大剣男がS級越えの魔物って言ってたよな・・・それって英雄が倒す様な魔物じゃなかったっけ?


「その前に一つ確認したい、ドラゴンはどの位狩った?」


「フウ」


「1256匹」


「・・・解った・・・そんな大量の・・・しかもドラゴンの素材なんて、私達では買い取れん・・・とにかく、この金貨100枚は前金だ・・・残りの代金は・・・1週間後にでも取りに来い・・・」


そう言われてしまった・・・まあ、とにかく色々あったが大量のお金を手に入れてしまった。


これで奴隷を・・買おう・・・・・・このお金の出どころって、フウが稼いだんだよな・・・・・・


「おい、フウ」


さっきと同じ様な事をさせない為にずっと首根っこを掴んだままのフウに話しかけると、首を俺の方に向けた。


そう言えば、お前・・・首の辺りをずっと掴んでいるが、反応しないの?


「このお金どうする?」


「お父さんのお金じゃないの?」


いやいやいや、お前が素材を狩って手に入れたお金だろうが!


「いや、お前が魔物を狩って換金したお金だ・・・お前が使う権利がある」


・・・・すげー欲しいけど、さすがに赤ん坊のこいつから取るなんて、出来ない・・・もう、姿はどう見ても子供だけど・・・


「・・・お父さん、金貨いらないの?」


・・・いや、いや、そんな事出来ない・・・


「いや、えっと・・・」


・・・出来な・・・・


「お父さんが欲しいんだったら、貰って・・・」


・・・


「いや、お前だって欲しいものとか・・・」


「無いよ、お父さんは欲しいの無いの?」


・・・奴隷が欲しいで・・・・・・・・


「うおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」


俺は欲望を言いそうになるのを雄たけびをあげながら誤魔化し、フウと100枚の金貨が入った袋を持って、ギルドから走って出て行った・・・・


―――――--------------------------------


「絶対に変な人だと思われた・・・」


あの後俺は自己嫌悪に悩まされた・・フウからの甘い誘惑の言葉に頭が追い付かず、奇声を発してギルドから出てきたからである・・・・・・どっからどう見ても変人である。


これからどうしよう、変な噂になっていないよな・・・なってなけりゃあいいなあ・・・


・・・そう言えば、金貨なんて初めて持ったが、金貨の硬貨って、そのまま使えるのか?確か両替しないと普通の店では使えないって聞いた事があったような・・・普段、銅貨しか使った事が無いから解らん!


そんな事を考えてしばらく1時間程、目的も無く歩いていると・・・・周りが騒がしいのに気付く、話しかける勇気が無いので、耳を澄まして聞いてみる・・・


「おい、聞いたか?」


「ああ、何でもギルドでほとんどの人が倒れたんだって・・・」


「今聞いた噂だとな、何でもベアーキラーの頭を持ってきた2人組がギルドの2階に上がった後、何か身体に重圧を感じて、そのまま意識を失ってぶっ倒れたって、さっき意識を回復した人が言ってたと聞いたぞ・・・」


「何だよそれ・・・」


「まあ、俺も又聞きだから詳しく知らないんだよ」


そう言いながら、俺は話をしていた人は離れていった。


ベアーキラーの頭を持って行った二人組って俺達の事だよな・・・俺達が2階に行っている間に何かあったのか、やべ、あの時1階の様子見てる余裕なかったから、完全に無視してた・・・ギルドの人達大丈夫か?


・・・だけど、今更戻るのもなあ、この噂が流れてるって事は、もう誰かが一階の人達を見つけて、介抱されてるって事だろうし・・・・とにかくもうこれ以上は頭がパンクする、宿屋に泊って寝る!!


そうして、俺は近くの宿屋に泊るのであった。後やっぱり、普通の宿屋で金貨は両替出来なかったので、1カ月程纏めて払った・・・。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます