街:フォーカ

次の日、俺達は街フォーカに着いた。転移魔法で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと待てもしかして精霊の村に着いた時点で精霊さんに頼めば転移できてた?


「それは出来ないって精霊さんが言ってたよ、精霊さんが言うには、転移魔法には一度転移する場所に来て座標登録する必要があって、座標登録していない場所は転移できないの・・・。一応精霊さんはフォーカの街に人間と契約した時に来たみたいだけど、その人との契約解除の時に転移に必要な座標登録も消えちゃうんだって」


じゃあ、何でここに来れたんだ・・・。


「4カ月前にここまで訓練ついでに一日で来たことがあったの、その時ついでに登録したの!!」


はっ・・?!!いやいやいや、俺ここから精霊の街まで1週間以上かけて来たんだけど・・・・


「頑張ったの!!」


・・・・・・・・・・・・・・・頑張ったのならしょうがない・・・・。


もう、俺の常識は通用しないと考えよう・・・下手に考えると頭が混乱する・・・・ああ、今日はいい天気だなあ、そんな事を考えながらフウの手を繋ぎながら待っていると・・・


「次どうぞ」


と兵士の声・・・俺達の順番になった様だ。


「ギルドカード提示か銅貨5枚だ」


「・・・一年前だが、使えるか?」


「おいおい、ギルドカードの更新はきちんとしてくれよ・・・まあ、確認してくる」


やべ、更新の事すっかり忘れていた。そうだギルドカードは半年に一回更新する必要性がある。依頼を受けている限りは必要ないが、受けていない場合更新が必須になる。


もしかしたら、銅貨出さないとなあとそんな事を考えていると・・・


「おいお前!!」


さっきの兵士が戻って来た。


「捜索願が出ていたみたいだが、今までどこで何をしていた?」


・・・・・・・そういえば、俺さっきまで遭難してたんだった。


「とにかくついてこい、ギルドいくぞ!!」


そう言われ俺は兵士についていくのであった・・・


「・・・・1年間もどこに居たんですか・・・」


俺はギルドの受付に居た。目の前には、ギルドに最初に来た時に受付をやってくれた人だ・・・名前は聞いた事が無い・・・


連れてきてくれた兵士は受付に説明するとさっさと戻ってしまった・・・


「・・・迷ってました・・・」


「1年間も!!迷ってたっていうんですか!!!」


・・・はい、その通りです・・・。そして、精霊の国に居ました。何て言えないしな・・・言わないって約束したし・・・さすがに1年間間借りしてて、裏切るなんてできない・・・


「お父さん、換金しないの?」


フウが話しかけてきた。ナイスタイミング!!これで話題が変えられ・・・


「・・・この子は?」


・・・別の問題が出来たよ・・・なんて説明する・・・


「・・・わけあって・・・言えません・・・」


秘儀何か深い事情があって話せません作戦!!


「・・・誘拐してきたんじゃないですよね・・・」


「してません!!!」


なんてこと言うんだ!!俺はただ、森の中で赤ん坊を拾って、奴隷にしようとしただけ・・・・・・・文脈にすると俺ってひどい奴だな・・・・誘拐犯とどっちがひどい・・・いや誘拐犯は身元がはっきりしている所から強引に攫ってその上奴隷にしたりするんだ!!俺は身元が無い子供を奴隷に・・・・奴隷にするだけでもひどいよな・・・


そんな事を考えていると、


「お父さん、換金用の素材出さないの?」


フウがまた聞いてきた。そういえば、お金一年前から全然増えてないんだっけ・・・


「あのすみません、換金ってここで出来ます」


「・・・一応ギルドの受付でも引き取れますが、荷物何も持っていませんよね?」


ああ、そういえば、アイテムボックスの魔法ってあんまり知られていないんだっけ?だったら見せた方が速いか


「フウここに出せる魔物っているか?」


「・・・大きすぎて出せない」


そういえばフウが今まで狩ってきた魔物ってどんなに小さくても2m越えなんだよなあ・・・そんなのをギルドの受付の机に置けないし・・・もっと小さくできれば・・・小さく・・・そうだ一部分だけ取り出せれば!!!


「なあ、フウ頭だけ取り出す事ってできるか?」


「出来る!!」


そう言うと、ギルドの棚に熊の魔物の頭がどんと置かれた・・・下手すると頭だけで1mあるぞ・・・


「・・・ベアーキラー?」


受付の人がぼそっと呟いて、固まった。どうしたのかなあと思っていると・・・


「こここ、こおれどこから持って来たんですかーーーーーーーーーー!!!?」


凄い絶叫をされた。そんなに叫ばなくても聞こえている。


「どこからって魔の森・・・」


「危険地帯に入ったんですか!!!!!」


また、大声で叫ぶ。何なんだ・・・二度も叫ぶから完全にギルドで騒いでいる人達こっちに注目しちゃってるよ・・・


「おい、兄ちゃん、こんなのどうやって狩ってきたんだ・・・」


後ろから、冒険者に話しかけられた。どうやってって


「この子が狩ってきた」


と言ってフウをなでる・・・だから俺は狩り方なんて知らん


「馬鹿な!!こんな小さな子がベアーキラーを!!!しかもこの大きさの頭からしたら3m越えはいってるはずだ!!!倒せる訳が無い!!!!!」


・・・・・・・・そう言われても、フウしか倒していなかったし・・・何でこんな風に大声を張り上げてるんだろう・・・俺が困っていると、


「失礼、今いいかな?」


何かとんでもない大剣を背負った。男がやって来た・・・重くないのかな?


「ベアーキラーを倒したんだって?」


そんなことを聞かれた・・・


「・・・俺じゃないがな・・・」


とりあえず、またさっきみたいなことを聞かれそうなので、そう言っておく・・・


「じゃあ、誰が・・・」


「この子・・・」


そう言ってフウを撫でる・・・・相変わらず、気持ちよさそうに撫でられるなあ・・・


・・・・・ていうか、こいつ、すげーイケメンじゃん・・・・・・・・・女にもてるんだろうな・・・・俺なんて元居た村で一度も持てたこと無いんだぞ・・・・死ね!!


そんな事を考えていると、フウの事を見だした。何だか、こいつが出てきてからまた周りが騒がしい。


「本当か?」


「そんな嘘を付いてどうする?何だったら他のも見せるか?」


そう言ってみる・・・どっちにしろ換金するつもりなので、広い所でもっと素材を出すつもりだったので、、証明がてら出してみようかと言ってみた・・・・・まあ、受付のカウンターには置けないだろうから、外になるだろうが・・・


「・・・・他にもあるのかい・・?ちなみにどんなものがある?」


そう聞かれたが、俺は知らん・・・フウが狩って保管しているのだから・・・そんなの俺が知る訳ない・・・とりあえず聞くか・・・・


「フウ」


「キラーベア237体、フェンリル153体、グリーンドラゴン256体、レッドドラゴン163体、ブルードラゴン・・・・」


「解った、もういい」


そう言われたので、フウの話は止まった。何なんだ。俺がそんな事を思っていると、


「なあ、ギュルもうそろそろ再起動したらどうだ」


大剣の男が受付の人を見て言った・・・そうか受付の人ギュルっていうんだ・・・


「まままって下さい。キラーベア一体どころか200体越え・・・それどころか、フェンリル、ドラゴン・・・ははそうだこれ夢なんだ・・・」


何だか受付の人がどこか行ってしまった・・どうすればいいんだろうかそんな事を考えていると・・・


「私が案内する、付いてこい」


そう言ってギルドの奥に行こうとする・・・えっ、勝手に行っていいのそんな事を思っていると


さっき話しかけてきた人とは別な人が話しかけてきた・・・


「待って下さい!!!こんな得体の知れない人達を入れるなんて、大体この素材の出所だって・・・!!!」


「うるさい黙れ!!!」


何か、大剣の人が大声を出したら、またシーンて静まり返っちゃったよ・・・いいのかこれ・・・


「ついて来い」


・・・そう言われたら、付いてくしかないよな、俺とフウは大剣男の後を追った・・・

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