第98話97.帰還 2
「そうか。ではもし、その噂が真実なればなんとされる」
ファイザルのどんな小さな変化も見逃すまいと、注意深く観察をしながら女王は問うた。
レーニエの出生にまつわる良くない噂とは―――
両親、ソリル二世アンゼリカと、故ブレスラウ公レストラルドが、同じ父親を持つ、腹違いの姉と弟ではないかと言う事だ。
その父とはアルバイン先王、その人である。以前ファイザルはレーニエ自身にその事への疑いを聞かされていた。
彼女はずっと苦悩してきたのだ。
「なにも。私には意味のないことでございますれば」
ファイザルはまっすぐに女王を見つめ、静かに答えた。女王もその湖のような瞳を真正面から受け止める。
「……成程な」
「……」
「成程、そうか」
女王は感慨深げに繰り返した。
「ようわかった」
「……は」
「私はな、あれが我が娘であると、和平使節に立つ前に公けにしたのです。一部の者にではあるが」
「そう、聞き及んでおります」
「皆には酷く驚かれた。今更昔の醜聞を蒸し返さなくてもと、強く
「陛下……」
「今こそ過去の亡霊を解き放つ時であるとな」
ソリル二世、アンゼリカ・ユールはきっぱりと言い放った。
「あなたにも聞いて欲しい。だからこそ、この接見を早々に認めたのです。よろしいか」
女王はずいと身を乗り出した。輝きも強い、若者のように挑戦する瞳は凄味さえ漂わせて。ファイザルは身を引き締めた。
「は!」
「あれは私とレスター……ブレスラウ公レストラウドの間に生まれた愛しい子。しかし、かつて一部の者達の間で、公と私は姉と弟の関係にあるのではないかと言う噂がまことしやかに流れました。レスターと我が父の面立ちが少しばかり似ていると言うのでね。
彼が当時のブレスラウ公、大ライナスの養子だったことは周知の事だったし、又、父の後宮にいた女性がレスターの生まれた頃と時期を同じくして産辱で亡くなられた事もあって」
女王はファイザルが理解したどうか見る為に少し言葉を切った。彼は黙って頷く。王家のデリケートな事情の前に、その青い瞳は複雑な色を浮かべていた。
「私たち二人は奇跡のような偶然で知り合い、すぐに恋に落ちた。姉弟などと、当時の私たちはそんな事は信じなかったし、レスターに至っては頭から考えようともしなかったのです。自分があんなクソ爺ぃの血を引いている訳がないとね。それから戦争やらいろいろな事があって、当時の関係者はほとんど亡くなってしまい、長い間に噂も忘れ去られていたのです。レーニエが生まれた事を知っている人はほとんどいなかったし」
「……」
「ですが、当のレーニエだけはずっと自分の出生の疑惑に怯えていた。私がいくら否定しても心の中では信じようとはしなかった。 私もあの子の疑念をきれいに払拭するほど
「左様でございましたか。しかし、私は」
「そんな事どうでもよいと言うのいうのでしょ? わかります。私もずっとそう思っていました。でも、あの娘の気持ちもあるのでね。だから、ちょっとこの話を先にさせてください」
女王の言葉づかいは、いつしか君主がその臣に対するもの言いではなく、一人の母親のものになっている事にファイザルは気がついた。
「よろしいのですか? 私のような者に打ち明けられて」
「ファイザル殿に知って貰いたいのです。その中にはかなりえげつない話も含まれますが、あなたが易々と口を滑らす人ではないと言う事ぐらいはわかります」
「恐れ入りまする。こう申しては尊大に聞こえるかもしれませんが、その点はご信頼くださってよろしゅうございます」
ファイザルはあえて表情を消して応えたが、主君の重々しい告白を前に、何ら変わりない落ち着いた態度は女王にも感銘を与えたようだった。
「うん」
彼女は頷き、しばらく考え込んでいたがやがて口を開いた。
「私は僅か一歳で攫われたあの子を気が狂うほど探し、数年の時を経てやっと見つけた。そして二度とそんな事のないようにその存在を隠しました。不名誉な噂の上に、あの風変りな容貌。最初はとても育つまいと覚悟したくらい発育が悪かったということもあって……これ以上苦しませたくなかったのです」
ファイザルは深く頷いた。
確かに乳幼児期に母親の元から引き離され、狭く暗い塔の中に閉じ込められたのでは発育も悪くなろうし、精神的な傷も負うだろう。普通であれば、何らかの障害が残っても仕方がないような、劣悪な環境にあの娘はいたのだ。
「そして、忠実な侍女であり、友人でもあったオリイの家族にあれを託した。彼らの愛情を受けて、あの子はゆっくりとではありますが次第に成長していったのです」
「はい」
その強い結びつきはファイザルもよく承知している。彼等はレーニエを慈しみ、守ることを至上と思っているのだった。その娘や息子までも。
「ですが、あの子は自分が罪深い存在だと強く思いこんでいた。オリイ達以外にはほとんど誰とも会おうとせず、私もそれを認めてしまった。それがいけなかったのです。本当ならもっと早くに明らかにするべきだったのです。完全に私の失態です」
女王はふっくらとした唇を噛んだ。
「だがまぁ、順序を追って話しましょう。レスター、ブレスラウ公の母上は、名をファナ殿と申されるが、彼女は確かに我が父、アルバインの傍で仕えておられた。父上の後宮に召されたのも事実でした。しかし後宮に召された時、彼女は既に身ごもっていたのです。それは自分でも気がつかれなかったほどですから、おそらく二ヵ月にも達していなかった頃のことでしょう。この事はファナ殿の侍女だった人の娘御を探し出して伺いました。その侍女殿はお仕えしながらうすうす気がついていたそうです」
「成程……しかし、頭では理解できますが、その辺りのご婦人の微妙な御事情は、男にはそのようなものなのだろうと無理に納得するしかありませぬ。その元侍女殿の話は確かなのでございますか? ご本人に直接お話が聞けた訳ではないのでしょう?」
ファイザルは
「ええ、しかし確かです。元侍女の方は既に亡くなられておられましたが、娘御はファラミアからほど近い地方都市に今もご健在で、母御の書かれた後宮の記録を我が腹心の者に示して下さいました。古い長持ちの中から引っ張り出されたそうで、間違いなく本物です。お願いして借り受け、私も綿密に調べましたが」
「……」
ファイザルは無言で頷いた。女王の情報収集能力はなかなかだと思ったのだ。やはりこの人は実地の人である。
「で、ここからは本当に王家の、言わば隠された醜聞と言う訳なのですが」
女王は小さな溜息をつくと話を続ける。
「記録によると、後宮に上がる前のファナ殿の恋人は、我が父アルバインの
「従兄弟?」
従兄弟ならば何も問題はないではないか、ファイザルは女王が醜聞と言った意味がよく分からなかった。
この話にはまだ先があるのだ。
「父の従兄弟殿は名をエディンと言われたが、エディン殿の事は別に秘密でも何でもありません。私の幼いころに亡くなられたし、一度もお会いしたこともないので、そう言う方がいたという事を聞いたことがあるだけで。
エディン殿は確かに国王の従兄弟だったそうなのですが、位の低い庶出で、王位継承権も与えられていなかったそうです。身分だけで言うなら立派な従兄弟は他にもいましたしね」
「よくある話です」
「そう。彼は臣下として育てられ、跡目争いなどは起り得ませんでした。ただエディン殿は父と同い年で、非常な美男であられたとか。また、文武に優れた才能豊かな方で、周りの人達から愛されるお人柄だったらしいのです……丁度レスターのように」
「その方がブレスラウ公の、本当のお父上と言う訳ですか」
「そう。ファナ殿は恋人と契られたが、御子を宿したことを知らずに後宮に上がられた。だから我が父とレスターの顔が、ある程度似ていてもなんの不思議もない。父親同士が従兄弟だったのだから。実際、エディン殿と父上は幼い頃は仲が良くてあられたとか。しかし、武芸でも学問でも……そしておそらく恋でも、エディン殿は父を
「その事も記録に?」
「まぁ、エディン殿のことなら、下位とはいえ王族ではあるし、いろいろな所に記録は残っていました。私もいくつか確認しましたが、優れた人物であったことは間違いないでしょう。継承権こそなかったものの、父は折にふれて彼と比べられたに違いありません。アルバインが彼より勝っていたものは、血筋だけだったのです」
女王は自分の実の父の名を呼び捨てにしている。よほど先王の所業を許し難く思っているらしい。唇が引き結ばれ、整った眉が厳しく吊り上がっていた。
「そして、アルバインは長ずるにつれ、この優秀な従兄弟を次第に
「冤罪だったと言うのですか」
「間違いなく。アルバインの非道はそれだけに留まりませんでした。彼はエディン殿をファラミアから追放し、領地とは名ばかりの貧しい土地に追いやった。おそらくファナ殿の命を盾に脅されたエディン殿は、黙ってこの地を去り、数年後、かの地で起きた争いによって亡くなられたといいます」
口にこそ出さなかったが、むごい話だとファイザルは思った。家と名ならともかく、愛するものを奪われたなら自分ならどうするだろうか? 考えるだけで血が煮える。
おそらく僅かに表情に出たのだろう。女王は同意するように苦く笑い、彼に頷いた。
「その通りです。もっと早くに調べていれば、
「……ご立派です、陛下」
ファイザルは火花を散らすような女王の瞳を見て頷いた。だが、刹那の激しい怒りは、すぐに成りを潜める。
「ところでな、ファイザル殿。話は少し飛ぶのですが」
急に口調を変えて、女王はファイザルを見た。
「はい」
「その地の名をご存じですか?」
「は? エディン様が赴任され、亡くなられた土地……で、ございますか? 貧しく、かつて争いが起きた地方。お話の内容からすると……今から大体四十年くらい前……?」
ファイザルはしばらく考えていたが、やがてはっと青い眼を見張った。
「まさか!」
「ふふふ、お察しの通り」
ソリル二世はにやりと笑った。
「その地の名はノヴァゼムーリャ。言うまでもなく、あの子に与えた領地の名です」
「……」
ファイザルは絶句する。
かの地の警備隊長をしていた間、北方海洋民族の侵攻の話は幾度も聞いていたのだ。
かつての領主が王家の血を引く人物で、略奪の限りを尽くす海洋民族に怯える女子供を城にかくまい、自らは男たちを指揮し、果敢に戦って戦死したと。
その人物がつまり、レーニエの祖父であったのだ―――レーニエは、そうと知らずに祖父の亡くなった土地を望んだのだ。
「エディン殿は王家の名を取り上げられた後、ゴドフリ―と名乗られた。身分の低かった母御の家の名だとか」
「ノヴァの地では、その名は未だ語り継がれる英雄の名でございます」
「そうなのですか。私もこの事を知った時には驚きました。娘が……レーニエがノヴァゼムーリャの地を望んだ時には、あの子も私も知らなかったのです。なんと言う運命の巡り合わせなのでしょうか」
「……御意」
ファイザルも同感である。
「そう言った次第で、都を遠く離れた地で二度と恋人に会う事もなく、エディン殿は亡くなられた。
アルバインはなんと思ったのでしょうね? 昏い自己満足か、それとも従兄弟を死に追いやった自責の念か。どちらにしても」
限りなく苦々しげに女王は吐き捨てた。
「後宮に召されたファナ殿はさぞや嘆かれたであろうな。元侍女殿の記録ではお腹に子がいなければ、悲嘆のあまり自害されていたやもしれぬと記されていました」
「……」
「―――このあたりのご心情は私もよく分かる。同じ思いをした者として」
彼女も戦場で恋人を失った女性であった。
「幸いな事にと言うべきか。アルバインはファナ殿が懐妊していた事には気がつかなかった。当然でしょう、後宮に入られた時には、ご本人もまだ知らなかったのだから。そして気づいてからもファナ殿は、口を閉ざすことによって、愛する人との子を守ろうとされたのです」
「王を、王家を|欺(あざむ)いたわけですか」
「女なら誰でもそうするでしょうよ。恋人との間を裂いた男より、愛する人との間に出来た子を選ぶでしょう。―――ともあれ、王が疑いを持ったのは、月足らずで生まれたはずの男の子、レストラウドが、大層大きいと気がついた時からです。当然です、本当は月足らずでもなんでもなかったのですからね。この点、父のカンはあたっていたのです。そう言う事には敏い方でした」
「それで、生まれてすぐの公を臣下に下げられたと」
「そうです。ファナ殿は産辱で亡くなられ、レスターだけが残された。ファナ殿が口を閉ざしたまま亡くなられたので、何も証拠はありませんでしたが、父はレスターを我が子等とは認めなかった。そして血縁があるとはいえ、嫌った従兄弟の血を引く子を傍にも置きたくなかったのでしょう。ブレスラウ公爵家にレスターは養子に出された。でもまぁ、養子に出されたおかげで、レスターは父御譲りの優れた性質を損なうことなく、伸び伸びと成長した訳ですが」
妙に晴々と女王は頷き、視線を窓辺に遊ばせている。きっと嘗ての恋人の事を思い起こしているのだろうと、ファイザルは感じた。
「―――そして、私たちは出会い、恋に落ちたのです。私は子を身ごもった。病と偽り、隠棲して身二つになってからやっと父に報告をしたのです」
後継と認めた娘の裏切りは、アルバインにとって手ひどい仕打ちだったの違いない。
「勿論アルバインはそれは激昂しました。今にして思えば何故あの時、父があんなに激怒したか分かります。アルバインはレスターをひどく嫌っていた。レスターは自分が
ずけずけと女王は言ってのける。この人が本当にあの自信なさげなレーニエの母親なのだろうか? ファイザルはなんという言葉で、この言を受ければいいのかわからなかった。
「―――陛下には実のお父上を」
結局その時の発作が元で病がちになった先王は、その数年後に
「ええ。アルバインには政治家としては尊敬する部分も確かにありました。しかし、こう申してはなんですが、正直に申して父としては最悪の人物でした。私の婚約者には、自分の言いなりになるつまらぬ男が決められていましたし。私はそいつが大嫌いでした」
「……う」
さも嫌そうに言い捨てるのへ、思わず頷きそうになる顎をファイザルは慌てて引っ込める。女王は確かに話がうまい。
「私がレスターとの仲を父に隠したのはまぁ、こう言う訳です。私も随分無茶をしたものですが、この恋だけは誰にも邪魔されたくなかった」
「そうでしたか」
「ですが、レーニエが生まれて私は幸福でした。レスターもそれは喜んでくれてね。でも幸せは長くは続かなかった」
その後の事は彼女にとっても非常に辛い出来事だったのだろう。恋人は出征し戦死、最愛の我が子は何者かに攫われたのである。ファイザルは痛ましそうに顔を曇らせた。
「この後の事はあなたもご存じのとおり、我が王家には不幸が続きました。しかもレーニエを攫ったのは我が父と言う疑いがある」
「それは!」
さらに続く衝撃にファイザルは思わず声を上げる。
「父は、最後には妄執だけで嫌いぬいた男の血をひく子どもを許せなかったのでしょう。実の孫娘だと言うのに。しかし、残念ながらこの件に関しての証拠は見つけられなかった。おそらく抜かりなく後始末をしたのでしょう。病で
その女こそが、物心もつかぬ幼いレーニエに精神的に追い詰めたのである。そのことからレーニエは未だに脱し切れてはいないのだ。ファイザルは唇を噛みしめた。
「ええ、誰が聞いても胸糞が悪くなる話です。長くなってしまいましたが、これが先代から続く王家の醜聞と言う訳です。分かりましたか」
女王はファイザルが理解できたか確かめるように、その精悍な顔を見据えた。
「はい。大体のところは」
「大変結構」
驚くべき物語を話し終えて女王はほっと肩を落とし、すっかり冷えた茶を啜った。
ファイザルは言葉もなく、その様子を見つめている。暫く彼らの間に奇妙な沈黙が
「だからね、あの子は、かつて悪意から思い込まされていたような、腹違いの姉と弟の間に出来た罪の子どもなのではありません。今話した事柄や、あの子の容姿が人と変わっていた事やに心無い人がそのように噂したのでしょう」
「レーニエ様には既にこの事を?」
ここが肝心だと言うようにファイザルは尋ねた。
「はい。娘が帰ってきてすぐに伝えました。それに、あの子も昔ほど苦悩していた訳ではないようでした。おそらくあなたのお陰でしょうが」
「いえ、私は何も。むしろノヴァの地の風土と、素朴な人々のふれあいが、あの方のお心を和らげていったのだと思います」
「確かにそれもあるかもしれません……で、話はまた飛ぶのですが。ファイザル殿」
「はい」
「聞けば、あの子は彼の地でザカリエ宰相ジキスムント殿に、偽りの婚約ならばしてもよいと提案をしたとか」
「そのようです」
「驚きました。あの世間知らずに、よもやそのような真似が出来るとは思わなかった。まぁ、あの子にしてみれば、ザカリエ宰相の思惑通り、アラメイン王弟との婚約話が進んでしまっては一大事と行う事で、苦し紛れに出した提案だったのでしょうが」
「立派な
「ふふふ……あの娘があの調子で正論を吐いたら、大抵の者は謹聴してしまうでしょうが……まぁ、それはよい。確かにあちらの王子にも恋しい方がおられると言うに、無理やり娘を押し付けるのも気の毒」
……では、事情が異なれば押しつけていたかも知れんと言う事か?
「そんな怖い顔をするでない、ファイザル殿。ただ、私は偽りは宜しくないと申したいのです」
険しく眉をひそめた男を宥めるように女王は笑った。
「いかに屁理屈をこねたとしても、詭弁は詭弁ですから。ましてや
不敵に言い放つ顔は再び政治家のそれになっている。
「御意」
「ザカリエにしてみれば戦後の混乱に乗じて、エルファランを除く隣国から侵攻されるのを危惧しておるのだから、王家の婚姻でなくとも、エルファランが後ろ盾になるような何らかの補償があればよいのでしょう? ねぇ?」
女王は笑いながら小首を傾げた。このような仕草は娘と似ている。
「そんな事が出来ましょうか?」
「まぁ、長年娘に苦労をさせたせめてもの償いに、私も少しぐらいは謀計を巡らせて見せましょう。案外身近に解決策があるもしれませぬ。恩は売っておくものですねぇ」
ザカリエ宰相に劣らぬ老獪な政治家ぶりで、女王は微笑みながらうんうんと一人頷いた。
「陛下……?」
事情は分からないが、この人の敵には絶対になりたくないものだとファイザルは思った。
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