ノストラダムスの子どもたち
青山済
第1話 目覚め
声がした。
「・・・よ」
その声は、初めはかすかに聞き取れる程度だったが、徐々に強くなった。
「・・・めよ」
声が強くなると同時に、脳内に様々なイメージが駆け巡った。
東北にあるキリストの墓、地球に降りてくるUFO、半獣半人の怪物、額に第三の目がある人間、海中に没する巨大大陸...
声はさらに強くなった。
「目覚めよ!!」
◆
...気付くと息切れしていた。
8畳1Kのアパートで目を醒ます。大学生、一人暮らし。
時刻は午前5時。日の出は過ぎているが、まだ街は眠っている。
それにしても何だったんだあの夢は。オカルト雑誌を凝縮したような内容だった。
しかも目覚めよ!って...キリスト教系の宗教団体みたいだ。
とりあえず歯でも磨いて二度寝するか。何しろ今夜は忙しい。体力を温存せねば。
今夜は、ワルプルギスの夜なのだから。
こうして2019年4月30日は始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます