第3話 女性を大切に扱う男性

日本では、女性を大切に扱う男性をフェミニストと呼ぶ。

私の父は、そんな感じの人だった。

そして、ダンディでもあったように思う。


こどもの私には、判らなかったが、父は、変わり者らしかった。

当時の私に判ることは、とても優しい人だった。


そんな父が、仕事の都合で単身赴任する事になった。

実際は、大人の都合で、かなり近場に住んでいた。

それを知るのは、父が家を出てから数年後の10歳の頃だった。


今、思えば『夢と現実』の境目が、アヤフヤな物になったり、

限りなくあり得ないような事を妄想する様になったのも、

この頃からかも知れない。


橋の下で拾われたのではなく、

現実を諦めたのも、この頃なのかもしれない。

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