つねる

 女は機関銃を男の頭に向けて、ためらいもなく引き金を引いた。鼓膜を刺すような音がドドドと鳴り響いて、やがてそれが止むと、女は自分の頭にも同じようにした。


 そして男に言った。


「ほら、機関銃で頭を撃たれても全然痛くないでしょ!? ここはやっぱり、夢の中なのよ!」


「夢じゃなかったらどうする気だった」

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