サバイバル

 魔物との戦いを経て命からがら辿り着いたのは、山奥にある辺境の村だった。


 村の娘は見ているだけで癒されるような眩しい笑顔で私を出迎えた。


「ようこそ、旅人さん! 良い日に来てくれましたわ! 今日は年に一度の命の精霊様のお祭りの日ですの!」


「命の精霊様……?」


「ええ。この日だけは精霊様に捧げるため、村で人の命を殺めても罪に問われないのですわ!」

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