こっそりお話の手直しをしてみた
自分の作品ではない。
わたしの話をたくさん読んでくれた人がいた。
なので、お返しにとその人の作った話を読みに行った。
二つのお話が置かれていた。
そのうちの一つは、一度は掲載したが、現在は冒頭の序章だけが公開されていた。
まずはそちらを読んでみることにした。
面白そうな雰囲気だった。
誤字や脱字、推敲と添削をすると読める気がした。
改善点をコメントに書こうと思い、修正箇所をメモっていく。
メモっていく、メモっていく、メモっていく……。
数日が過ぎて、頭を抱えてしまう。
修正箇所が想像以上に多い。
多いのは別に構わない。
おかしな日本語を指摘するのは簡単。
だけれど、読者としてはわかりづらい箇所が点在していた。
描写が足らないせいだと気づく。
作者には世界が見えているだろうけれど、読者にはそれが見えない。
書かないと見えてこない。
漫画なら絵を書けば、それを見てなるほどと伝わる。
同じように小説も、書かないと伝わらない。
その辺りが惜しくて、もどかしかった。
お話を書くことが楽しいのだろう。
わたしにも覚えがある。
あのとき感じた感覚が、作品には感じられる。
編集ではないし専門職でもないので、偉そうな指摘をするのはおこがましい。
物書きなら、自分のお話をかけばいいだけなのだ。
誰かの作品に首突っ込んだり批判したりする必要はない。
夢中になって書いてる人には批判も指摘がなくても、自分でたどり着くことができるに違いない。
わたしだって正解を持ち合わせているわけではないのだから。
どうしようかと考えながら、自分ならこういうふうに描写を入れるだろうとあれこれ考えながら手直ししてみた。
とはいえ、世界観やキャラ設定など、作者さんにしかわからないことがあるので、無難にしか直せない。
こちらでキャラ付けして作らないと、生き生きとした作品にならない。
でもそれをすると、もはや違う作品になってしまう。
世界観とキャラを活かしながら、作家さんが醸し出す雰囲気も残しつつ、手を出すのはむずかしい。
全話あればやりやすいかもしれないけれど、全体の中の一話だけなのは、容易ではないということでしょう。
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