くいしん坊、万々歳

以前から食べに行きたい洋食屋がありました。


世の中には、それこそ、おいしい料理がたべられる新しいお店がいっぱいあります。


そういうお店を巡るのは楽しいです。


ですが、今回はそういう店とは少し違います。


昔ながらの、なつかしい、洋食のお店です。


洋食を提供している、定食屋といったほうが近いのかもしれません。


おしゃれを求めてはいけません。


気軽に、おいしい洋食を食べられる定食屋さんです。


昔も来たことがあるのですが、いつだったか忘れるくらい前です。


親と一緒に、味噌ヒレカツ定食とハンバーグ定食を注文。


ライスは小を頼むのを忘れませんでした。


味噌ヒレカツを食べた時の、この味だよといえる美味しさ。


味噌カツの味噌といったら、この色、この味です。


この甘がらさがいいのです。


ヒレカツの食感も食べやすく、あっという間に口の奥へと入ってしまう。


ハンバーグは大きい。


程よい柔らさかがあり、火は通してあるものの、固くなるほど焼かれていない。


肉の柔らかさ、旨さ、量。


おいしくお腹が膨れていきます。


やはりご飯は小を頼んでおいて正解でした。


でないと普通が大きめサイズでご飯大盛りなので、それほど食べられない。


ただでさえ、普段から少食なのだから。


食べ終わったとき、とてもお腹が一杯で満足してしまいました。


食べたいものを食べて、美味しかったと満足できる嬉しさ。


久しく忘れていた気がしました。


なんて書くと、「日頃何を食べているのか」というツッコミがあるかもしれない。


家の食事は家の食事。


外食は外食。


別なのです。


土井善晴さんも言っていたではないですか、お家のご飯はおいしくなくてもいい、と。


たまに外食をして、あー美味しかったと思える喜びもまた大切なのです。


でも、家のご飯が美味しくないわけではないですよ。


そういう日もあるかもしれませんが、今日はなんだか格別に美味しかったと思えた日でした。




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