k-152
家を後にした俺は、雪道の中、馬車を川方向へ向けゆっくりと走らせる。
川に到着すると、何かが倒れている。
マーマンが、穴だらけになって死体となっている。
俺は不穏なものを感じ警戒レベルを一段階上げる。
装備を再確認。弓矢と剣が二本、防具にもぬかりはない。
俺は馬車を止めると、盾を構えフォートレスを発動。
マーマンに近づき様子を見る。やはり何か針のようなものが貫通したようだ。
ドガッ!
すると突然、盾に何かがぶつかってきた。
下にデカい針のようなものが転がっている。
水面からザパっと、巨大な影二体が現れる。
それは、ウニだった。
しかし、サイズがおかしい。俺は、鑑定をしてみる。
【ジャイアントアーチン:巨大な棘皮動物モンスター。針を飛ばして攻撃をする。弱点は雷属性。サーペントが天敵】
食物連鎖としては、あの巨大蛇の下位に位置するようだ。
ここのところ、ギルドで討伐したり、俺が狩ったりしたため、生態系が崩れたのだろうか。
俺は盾を構えつつ、ウルヴァリンサンダーソードを抜く。
注意深く敵を観察する。針は大体三秒に一回飛んでくる。
俺はタイミングを見計らい、斜めに走り近づく。
ドスッ! バリバリバリ
俺は、若干前に位置する巨大ウニに近づき剣を突き刺した。
一旦距離をとり、同じ要領で二体目も倒す。
『個体名:奥田圭吾はLv17になりました。体力36→38、魔力26→28、気力30→32、力40→42、知能82→83、器用さ40→43、素早さ40→41』
俺は、倒したウニを割って中身を鑑定してみる。
【ジャイアントアーチンの卵巣:超絶美味】
俺はその超絶美味とやらを一口食べてみる。
パク……。トロ……。ドドーン。
俺の背後に雷光が轟いた。
一級品である利尻昆布を食し美味しく育った、これまた一級品の利尻産ムラサキウニも真っ青の美味さだった。
それがこの大きさ。それは、サーペントも夢中になって食べるというものだ。
今日はウニ料理だな。
三人と一匹の喜ぶ顔が浮かぶ。
釣りをして、魚卵を得るつもりだったが、予定変更だ。
俺は巨大ウニをトゲに気をつけながら荷馬車の荷台に乗せ、帰路についたのだった。
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